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  • No.21 独立して以来、ずーっと戦争しているアメリカという国

    July 6th, 2010 by Kay Ohara

    独立記念日を控えたアメリカで前代未聞の(というより久しぶりの)衝撃人事ニュースがあった。アフガニスタンに駐留している米軍のマクリスタル総指揮官がクビになったというものだ。

    このいきさつを説明すると、ローリング・ストーン誌のインタビューに答えたマクリスタルが、「こんなんじゃ勝てない」とか「現場がバラバラ」とか、オバマ大統領のアフガニスタン政策に対して文句をつけていると書かれた記事に載った。

    軍の最高司令官は「コマンダー・イン・チーフ」という肩書きを持つ米大統領、つまり一般人ということになる。軍人を統率するトップが軍人ではない組織になっている、ということで、これを「シビリアン・コントロール」と呼ぶのだが、一番大事なのは、軍が暴走してクーデターなんかが起きないように、絶対的服従が求められる。

    そして軍の中ではいちばん下っ端から、いちばん偉い将軍に至るまで、上官の命令には絶対服従が基本。
    そもそも軍の訓練なんて、どう何も考えずにちゃっちゃと上官の言うとおりに動けるかをたたき込む、ってことだし。


    PHOTO : Hryck


    総司令官が大統領の国策を批判するなんて、あってはならないこと。
    日本でも田母神論文騒ぎがあったときも、問題だったのは、その発言内容が正しいか正しくないかではなく、軍人が組織のあり方について政府の公式見解と違うことを公にしたという点だ。

    オバマ政権のアフガニスタン政策といっても、これは別にオバマが始めた戦争ではなく、大統領になった時点で既に続いていた戦争をどう終わらせるかで色々な案が出ているということだ。

    大統領が軍の司令官をクビにしたのは、トルーマン大統領が、日本人にもおなじみのダグラス・マッカーサー司令官をアジアから引っ込めた、というのが最後。
    なんとマッカーサーは「原爆使わせてくれたら中国だってやれるぞ」みたいな発言をしてたとか。

    まぁ、そんなわけで後釜にはマクリスタルの上司にあたるペトレイヤス中央司令官が選ばれた。もうイラクで十分国のために働いてそろそろ引退、なんて考えていたが、大統領にもう一回、任地に赴いてくれと言われて引き受けたところが軍人の鑑。
    しかもイラクより手強いかもしれないアフガニスタンで。

    一方、もう廃れるばかりで落ち目とされていたローリング・ストーンという雑誌の新米従軍記者がこんなスクープをとってきた、ってんで、ジャーナリストの中にはCBSのララ・ローガンみたいにやっかむ者も出てきた。
    「国の軍事政策のためにならない情報はオフレコで聞くものよ」なーんて、平気な顔してテレビで言ってたけど、おまえこそ金髪美人が戦地にやってきました、ってんで、軍人やジャーナリスト仲間とやりまくってたことがバレてるんだよなー。

    何はともあれ、アフガニスタンはかつてソ連軍も侵攻してみたものの、泥沼化して敗退を余儀なくされた国。
    アメリカもなんだかんだ言って、もう10年も、アルカイダだのタリバンだの、実態がありそうでなさそうな敵と戦ってきて、出口さえも見えやしない状態。ペトレイヤス司令官がどこまで何をやれるのか、これも未知数。

    これ以上、人も金も出す余裕はないだろうに、本当に戦争が好きなんだよなぁ、アメリカって。

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    One Response to “No.21 独立して以来、ずーっと戦争しているアメリカという国”

    1. Shin Says:

      地球の警察を自認している国が戦争をやらない訳にはいかないでしょう。アメリカが再びモンロー主義を掲げたら世界の民主主義国家はまた縮小していくでしょうし。平和なときはそういった有り難みも感じることは難しいかもしれませんけどね。

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