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  • 煽てられたサルはとうとう本まで書くことに

    October 5th, 2010 by Kay Ohara

    ひょんなことから本を一冊書くことになった。アスキー新書から出ている『ルポ 電子書籍大国アメリカ』という本だ。

    アメリカの出版業界で起きているニュースを日本向けに流すということは以前からやっていたのだが、どうやら昨今は「電子書籍」がキーワードであるらしく、ツイッターやブログでiPadやキンドルのことを書くとアクセス数が急に増えるなど、やたら食いつきがいいのである。

    頼まれるままに雑誌記事を書いたり、ニューヨークを案内しているうちに、アメリカにおける電子書籍の実情を1冊の本にまとめないかというオファーが来たので、まぁできないこともないです、とやや軽い気持ちで引き受けたのだが、〆切りまで1ヶ月という過酷なスケジュール。一応「ルポ」なので、余裕があればインタビューもリサーチもしたかったのだが、時間がないのでとりあえず自分が知っていることをひたすら書き起こすという作業に追われた。

    今や新書と言えば、どこの出版社も毎月数冊というペースで増産され、初版部数もほとんどが1万部に満たない量産本。それでも出すからには、著者としてちゃんと売るための努力もしたいと思った。

    ニューヨークでのセミナーの様子


    ニューヨークでのセミナーの様子


    なにせ著書に、これからの電子書籍の時代には著者が自分で本をマーケティングすることが必須、などと書いているわけで。

    刊行に合わせて日本に帰り、招待されるままに交流会だの勉強会だのに参加し、雑誌のインタビューにも応じた。普段、黙って原稿を読んでいるのが主な仕事で、どこか喉に負担がかかったのか、しゃべり続けで咳がとまらない状態に。

    それでも著者の話を聞く集まりにお金を払って来てくれる人が大勢いてくれたことに感激。

    根が「煽てりゃいくらでも木を登りたがる」おさるな私は、特製しおりを配り、本にサインをし、おつりを用意して本を売りまくった。十分用意したと思った名刺は早々になくなり、お礼メールを書くことに追われ、あっという間に帰国の日が迫った。

    東京での異業種交流会にて
    PHOTO : Lil Akim


    普段はきっつい口調でブログやツイッターを書いているので、業界の人から「テメェに何がわかる」「部外者が偉そーに」ってな鋭い批判もあるかと覚悟(期待)していたが、概ね好評で、そこまで好意的に受け取ってくれたのなら、がんばって日本の電子書籍に取り組んでよね、という気持ち。

    まぁ、今回は毒舌じゃなくてスミマセン。ちょっと謙虚な気持ちになれたもんでして。

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