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	<title>NY Niche &#187; かぶりつき！ブロードウェイ観劇レポート</title>
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	<description>ニューヨークからプロライター達がお送りする、「ここだけ」のおもしろ情報。</description>
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		<title>No.16 思わず腰ふる、エネルギー爆発ミュージカル『Fela!』</title>
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		<pubDate>Wed, 05 May 2010 06:18:09 +0000</pubDate>
		<dc:creator>Lil Akim</dc:creator>
				<category><![CDATA[かぶりつき！ブロードウェイ観劇レポート]]></category>
		<category><![CDATA[ミュージカル]]></category>
		<category><![CDATA[舞台]]></category>
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		<category><![CDATA[音楽]]></category>

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ブロードウェイのショウが定刻通りに始まることなどめったにないと承知しているわたしは、いつも開演予定時間の約５分前に劇場に到着する。
 
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<p>
ブロードウェイのショウが定刻通りに始まることなどめったにないと承知しているわたしは、いつも開演予定時間の約５分前に劇場に到着する。<br />
 <br />
<img src="http://www.nyniche.com/new/wp-content/uploads/2010/05/broadway16_4.jpg" alt="" title="" width="250" height="333"  style="margin: 10px; float: left;" />しかし、その日はいつもよりも遅く、アフロビートの創始者で政治活動家のフェラ・クティの半生を描いたミュージカル『Fela!』を上演している劇場にたどりついたのは、開演時間ぎりぎりだった。<br />
 <br />
万が一にそなえ早足で歩いたために切れた息を整えつつ扉をくぐる。<br />
その途端、観客達の話し声と劇場中に溢れるビートの効いた音楽、色彩豊かな照明とアートの洪水に飲み込まれた。<br />
 <br />
舞台上では既にバンドが演奏している。<br />
客席のノリやバンドメンバーの汗から判断すると、演奏は随分前に始まったようだ。<br />
 <br />
顔にアートペインティングをほどこした数人の女性ダンサーも、リズムに合わせて腰をくねらせている。<br />
 <br />
ダンサー達が身につけているのは、プリミティブなプリントの布を使った腰ミノのようなミニスカートや、レザーのボンデージ風ベルトでアクセントをつけたイカした衣装。<br />
腰の動きに合わせて布やベルトが揺れ、カラフルな照明がその揺れを彩っている。<br />
 <br />
照明が照らし出すのは他にもある。<br />
ダンサーの背後に見えるトタン板が貼りめぐらされた殺風景な壁と足場。それを縁取るコードと電球。<br />
<br />
そして、そんな武骨なセットとは対照的に、舞台と客席とを隔てる見えない第四の壁を超えて客席にまで広がる大胆なアート。<br />
 <br />
舞台からセットがはみ出して客席に進出する美術は何度も見たことがあるが、これは今までに見たどれとも違う。客席も舞台の一部であるかのような不思議な一体感と奥行きが感じられ、ブロードウェイの劇場にいることを忘れさせるのだ。<br />
 <br />
<p class="pic"><img src="http://www.nyniche.com/new/wp-content/uploads/2010/05/broadway16_1.jpg" alt="" title="" width="400" height="300" /><br />
PHOTO: <a href="http://www.flickr.com/photos/gbsk/" target="_blank" onclick="urchinTracker('/outgoing/www.flickr.com/photos/gbsk/?referer=');">gbSk</a></p>
 <br />
既に自分の席に落ち着いていた５、６人の観客を立ち上がらせ、オーケストラ席のド真ん中という最上席に腰を下ろしたわたしがあたりを見回すと、ご近所さんのほとんどがパラソルの乗っかったのやら乗っかってないのやらの飲み物を手にしている。<br />
 <br />
隣の席に座っていたキュートなお姉ちゃんは、腕時計に落とした視線を劇場後方につと移したと思ったら、決然と立ち上がって長い脚で座席の背もたれをまたぎ、通路に着地するや否やバーに走り出す。<br />
 <br />
不思議に思いながらプレイビルを開いたわたしがそこに見つけたのは、ブロードウェイの劇場では見たことがない文章が書かれた蛍光色の紙っぺら。<br />
 <br />
「バー営業中！ 二幕目の始まりまで開いてます！」<br />
「ショウをご覧の間、どうぞお席でお飲みください！」<br />
 <br />
なんと、酒を飲みながら観劇できる。<br />
どうりで客席がいつものブロードウェイの劇場らしからぬ雰囲気を持っているはず。<br />
アルコールのせいだったのだ。<br />
 <br />
しかし、わたしのこの短絡で浅はかな憶測は、ミュージカル『Fela!』が始まってほんの数分で間違いであることが明らかになる。<br />
 <br />
アルコールが血管の中を走ると気分が高揚するがごとく、劇場を包み込むアフロビートのリズムは毛穴からじんわりと体内にしみ込み、心臓に到達する。<br />
<br />
そして、ズンズンズンというリズムとドクンドクンドクンというビートがひとつになり、自分の身体の中でアフロビートが鳴り響く。<br />
 <br />
アルコールのせいではない。<br />
音楽のせいだ。<br />
 <br />
いやはや、これで酒でも入っていようもんなら、自分がブロードウェイの劇場にいるのではなくクラブにいると思い込んで踊りまくっていたことだろう。<br />
 <br />
しかし、それこそジム・ルイスとともにこのミュージカルを書き、振り付けと演出を担当した世界的な振付家、ビル・T・ジョーンズの狙いだったのである。<br />
 <br />
その証拠は舞台の上にでかでかとかかげられていた。<br />
 <br />
「SHRINE（聖堂）」<br />
 <br />
フェラ・クティが、ナイジェリアのラゴスに作ったナイトクラブの名前。<br />
 <br />
<p class="pic"><img src="http://www.nyniche.com/new/wp-content/uploads/2010/05/broadway16_2.jpg" alt="" title="" width="400" height="267" /><br />
フェラ・クティを演じるサ・ンガウジャ<br />
(C) Monique Carboni</p>
 <br />
ロンドンの大学で音楽を学び、マイルス・デイヴィスやジェームス・ブラウン、フランク・シナトラ（！）に影響を受けたフェラの音楽は、都会的な臭いとアフリカの臭いが混ざり合い、ジャジーでファンキー。<br />
ジャンベとブラスとエレキギターが奏でる曲はゴキゲンだ。<br />
 <br />
自身のバンドのツアーで滞在したアメリカでブラックパンサー党やマルコムXの思想に影響を受けて以来、歌詞には黒人の解放やパン・アフリカニズム等の政治的なメッセージが込められるようになり、時折はさまるコール＆リスポンスによって、彼のメッセージはゴスペルのように聴衆の耳の奥まで届く。<br />
 <br />
軍隊をゾンビと表現した代表作「Zombie」等、ナイジェリアの軍事政権の圧政や富裕層を批判する作品を発表するフェラは、西アフリカ地方随一の大スターとなったが、当然ながら当局にとっては巨大な目の上のたんこぶ。<br />
<br />
政府からの妨害を受け続け、不当逮捕、投獄、釈放を繰り返し、ついに作ったのが有刺鉄線で囲んだ「カラクタ共和国」と呼ぶコミューンだ（決して「ガラクタ」ではない）。<br />
そしてその中に作ったナイトクラブが、彼の活動の拠点となるShrine。<br />
 <br />
ミュージカルは、1978年の夏、世界的にも有名な女性解放運動家で「アフリカの母」とも呼ばれるフェラの母、フンミラヨ・アニクラポ・クティの死の半年後に行なわれた、Shrineでの最後のコンサートという設定だ。<br />
 <br />
そう。つまりはブロードウェイの劇場はフェラのナイトクラブで、観客はナイジェリア政府当局の包囲をかいくぐってカラクタ共和国の有刺鉄線を超え、命がけでShrineでのライブを聞きに集まった客達というわけだ。<br />
 <br />
そんなこととはつゆ知らず、フェラ・クティの半生を、フェラ・クティ自身の音楽に乗せて描いたミュージカル、すなわち『ジャージー・ボーイズ』のようなジュークボックス・ミュージカルを予想して劇場にやってきたわたしは、ものの見事に裏切られた。<br />
 <br />
ミュージカルが始まってほんの数分で、2009年のブロードウェイから時空間を超えて1978年のナイジェリアにポンと放り込まれたのである。<br />
 <br />
その時空間の旅を助けるのは、尊大な態度と色気とカリスマを持ってフェラを演じる俳優だ（サ・ンガウジャとケビン・マンボのダブルキャスト）。<br />
<br />
刺繍があしらわれたピンクやブルーのベルボトムパンツをセクシーに着こなし、腹のシックスパックを見せびらかし、見事な口パクでバリトンサックスを吹き（正確には吹いているように見せ）、聴衆を魅了しながら劇場中の観客をコンサートの一部にしてしまう。<br />
 <br />
<p class="pic"><img src="http://www.nyniche.com/new/wp-content/uploads/2010/05/broadway16_3.jpg" alt="" title="" width="400" height="267" /><br />
フェラ・クティを演じるケビン・マンボ<br />
(C) Monique Carboni</p>
 <br />
そして、『Spring Awakening（春のめざめ）』でトニー賞を受賞したビル・T・ジョーンズが振り付けた、ダンサー達を次から次へと病院送りにするほど過酷なダンスを、ショウが始まる前から終わるまでたっぷり、週に８回も披露してみせるアンサンブル達の底力にも目を見張る。<br />
 <br />
また、たとえダンサーでなくとも、音を聞いたら自然に腰を振ってしまう音楽を提供するのは、アレンジと演奏も担当するアンティバラス・アフロビート・オーケストラ（Antibalas Afrobeat Orchestra）。<br />
<br />
ブルックリンを拠点に世界的に活動し、実際にフェラ・クティのバンドメンバーだったミュージシャン達も認めるこのバンドのアフロビートを聞くと、自分がブロードウェイの劇場に居ることをすっかり忘れてしまう。<br />
 <br />
そして、実際のShrineを知る人にまで「まるで本当のShrineに居るようだ」と言わしめたセットと舞台美術。<br />
さらに、そのShrineを時にポップに、時に荘厳に見せる美しい照明の力と、効果的にトタン板に映し出される映像の力も大きい。<br />
 <br />
この作品を「偉大なミュージシャンであり活動家であるフェラの半生を描いたミュージカル」と単に呼ぶことは難しい。<br />
 <br />
これは、今を生きる現代人に今は亡きフェラを体験させるために作られた、今までのブロードウェイ・ミュージカルの枠を超えた全く新しいミュージカルだ。<br />
 <br />
全てが渾然一体となってよりパワフルなエネルギーを生み出しているこの作品を観た後、わたしに口にできるのはただひとつ。<br />
 <br />
フェラのコールに応えたリスポンス、「Yeah Yeah!」だ。<br />
 <br />
 <br />
<p style="color: #ff6600;">勝手に腰が動く度：★★★★★<br />
「すごいものを見たぞ」度：★★★★★<br />
フェラ・クティのことが良くわかる度：★★<br />
フェラ・クティのことをもっと知りたくなる度：★★★★★<br />
チケットに払っても良い金額：$122（フルプライス）</p>
<br />
</p>
<blockquote><p>
＜オマケ１＞<br />
この作品は、2008年9月にオフ・ブロードウェイで１ヶ月だけ上演されて大絶賛を受け、１年後の2009年11月にブロードウェイに移ってきたものだ。今年の11月からはロンドンでの上演も決定しており、ブロードウェイに引き続き、サ・ンガウジャとケビン・マンボの二人がフェラを演じる予定。<br />
 <br />
＜オマケ２＞<br />
フェラの半生を描いた映画がもうすぐ作られる予定。これも楽しみだ。<br />
 <br />
 ＜オマケ３＞<br />
5月4日に2010年のトニー賞候補がアナウンスされ、『Fela!』はリバイバルの『La Cage aux Folles』と並んで11の最多ノミネートを受けた。<br />
ノミネート部門は、作品賞、脚本賞、俳優賞（サ・ンガウジャ）、助演女優賞（リリアス・ホワイト）、美術デザイン賞、衣装デザイン賞、照明デザイン賞、音響デザイン賞、監督賞、振付賞、オーケストレーション賞で、トニー賞の発表は6月13日。<br />
</p></blockquote>
<p>
<br />
“Fela!”<br />
劇場：Eugene O’Neill Theater<br />
230 West 49th Street (Bet. Broadway &#038; 8th Avenue)<br />
オフィシャルサイト: <a href="http://www.felaonbroadway.com/" target="_blank" onclick="urchinTracker('/outgoing/www.felaonbroadway.com/?referer=');">http://www.felaonbroadway.com/</a><br />
 <br />
Student Rush Ticket：有り<br />
学生のみ購入可能なラッシュチケットは、開演２時間前に発売開始になる。お値段は$27.00で、有効な学生証を持っている人が１枚のみ購入できる。<br />
但し、毎回販売されるとは限らないので、予め劇場のBox Officeで確認すべし。<br />
 <br />
パフォーマンススケジュール（2010年5月5日現在）：火　午後７時／水・木・金・土　午後８時／日　午後７時30分／土・日　午後２時<br />
＊ 水曜と日曜のパフォーマンス時間は週によって変更になる場合があるので、オフィシャルサイトでスケジュールをチェックすべし。<br />
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}
//]]&gt;
</script><br />
 <br />
<table  border="0" cellpadding="5"><tr><td valign="top"><a href="http://www.amazon.co.jp/Fela/dp/B003H6Z0UO%3FSubscriptionId%3D15SMZCTB9V8NGR2TW082%26tag%3Dnyniche-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3DB003H6Z0UO" target="_blank" onclick="urchinTracker('/outgoing/www.amazon.co.jp/Fela/dp/B003H6Z0UO_3FSubscriptionId_3D15SMZCTB9V8NGR2TW082_26tag_3Dnyniche-22_26linkCode_3Dxm2_26camp_3D2025_26creative_3D165953_26creativeASIN_3DB003H6Z0UO?referer=');"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51Z7GmCttKL._SL160_.jpg" border="0" alt="Fela" /></a></td><td valign="top"><font size="-1"><a href="http://www.amazon.co.jp/Fela/dp/B003H6Z0UO%3FSubscriptionId%3D15SMZCTB9V8NGR2TW082%26tag%3Dnyniche-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3DB003H6Z0UO" target="_blank" onclick="urchinTracker('/outgoing/www.amazon.co.jp/Fela/dp/B003H6Z0UO_3FSubscriptionId_3D15SMZCTB9V8NGR2TW082_26tag_3Dnyniche-22_26linkCode_3Dxm2_26camp_3D2025_26creative_3D165953_26creativeASIN_3DB003H6Z0UO?referer=');">Fela</a><img src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=nyniche-22&#038;l=ur2&#038;o=9" width="1" height="1" style="border: none;" alt="" />Fela! <br /><br />Knitting Factory  2010-06-08<br />売り上げランキング : 216256<br /><br /><a href="http://www.amazon.co.jp/Fela/dp/B003H6Z0UO%3FSubscriptionId%3D15SMZCTB9V8NGR2TW082%26tag%3Dnyniche-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3DB003H6Z0UO" target="_blank" onclick="urchinTracker('/outgoing/www.amazon.co.jp/Fela/dp/B003H6Z0UO_3FSubscriptionId_3D15SMZCTB9V8NGR2TW082_26tag_3Dnyniche-22_26linkCode_3Dxm2_26camp_3D2025_26creative_3D165953_26creativeASIN_3DB003H6Z0UO?referer=');">Amazonで詳しく見る</a></font><font size="-2"> by <a href="http://www.goodpic.com/mt/aws/index.html"  onclick="urchinTracker('/outgoing/www.goodpic.com/mt/aws/index.html?referer=');">G-Tools</a></font></td></tr></table>
　<br />
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　<br />
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<br />
</p>


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		<title>No.15 老いも若きも中年も、ワルツを踊って相手を変える『A Little Night Music』</title>
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		<pubDate>Mon, 05 Apr 2010 08:06:30 +0000</pubDate>
		<dc:creator>Lil Akim</dc:creator>
				<category><![CDATA[かぶりつき！ブロードウェイ観劇レポート]]></category>
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キャサリン・ゼタ＝ジョーンズほど美しくゴージャスで、お色気たっぷり、ウィットたっぷりの自信満々女でさえ、まだアヒルのオマルを使っていそうな18歳の小娘から男を取り戻すことができない世の中なんて！
ゼタ＝ジョーンズ以 [...]]]></description>
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<p>
キャサリン・ゼタ＝ジョーンズほど美しくゴージャスで、お色気たっぷり、ウィットたっぷりの自信満々女でさえ、まだアヒルのオマルを使っていそうな18歳の小娘から男を取り戻すことができない世の中なんて！<br />
ゼタ＝ジョーンズ以下の40女はいったいどうすりゃ良いというのか？<br />
 <br />
去年の12月もそろそろ終わりにさしかかった頃、ブロードウェイでオープンしたばかりのリバイバル・ミュージカル『A Little Night Music』を見ていたわたしは、心の中で小さく悪態をついた。<br />
<span id="more-2619"></span><br />
<img src="http://www.nyniche.com/new/wp-content/uploads/2010/04/broadway15_1.jpg" alt="" title="" width="210" height="248"  style="margin: 10px; float: left;" />時は20世紀初頭、舞台は夏の白夜のスウェーデン。<br />
登場するのはそれぞれ間違った相手とくっついている年齢の異なる男女達。<br />
 <br />
若すぎる妻と再婚した中年男。<br />
父親の再婚相手に恋する息子。<br />
その息子をもてあそぶ奔放な女中。<br />
昔の愛人を新妻から奪おうとする女優。<br />
それを邪魔する女優の愛人。<br />
そして、女優から夫を取り戻そうとするその妻。<br />
 <br />
４組の男女の思惑がもつれあう恋の三角関係を、スティーヴン・ソンドハイムの洗練されたワルツに乗せて、軽快でウィットに富み、それでいてダークなラブコメディに仕上げたのが『A Little Night Music』だ。<br />
 <br />
観ていると、まるでシェークスピア喜劇のミュージカル版か、はたまたスカンジナビア版時代物ウッディ・アレンのミュージカルを観ているような気になる。<br />
 <br />
恋人たちが相手を取りかえ、最後にはそれぞれふさわしい相手とくっつくなんて、まるでシェークスピアの『夏の夜の夢』だ。しかも、台詞はウィットに富み、歌詞は詩的とくる。<br />
 <br />
その上、ミュージカルの元になったのはウッディ・アレンが賞賛を公言してはばからないスウェーデンの映画監督、イングマール・ベルイマンの作品。しかも、ベルイマンを一躍世界的に有名にした1955年のコメディ、『夏の夜は三たび微笑む』（英題”Smiles of a Summer Night”）である。（注１）<br />
 <br />
そいつを元にヒュー・ウィーラーが台本を、ソンドハイムが音楽と歌詞を書き、1973年にブロードウェイで初演を迎えたのがこのミュージカル。<br />
 <br />
実は、これをソンドハイムの最高傑作であるとする声は多い。<br />
 <br />
さもありなん。<br />
最も有名で、切なく美しい「Send in the Clowns」をはじめ、軽快な「You Must Meet My Wife」やコミカルな「The Glamorous Life」に、早口言葉のような「The Mille’s Son」、カンパニー全員がそれぞれの歌声をかぶせながら美しく合唱する「A Weekend in the Country」などなど、耳と頭と心に残る曲名を上げ始めたらキリが無い。<br />
 <br />
それなのに、ブロードウェイでのリバイバルは初演以来今回が初めてなのだ。<br />
 <br />
その初のリバイバルとなる今回のプロダクションは、2008年にロンドンのMenier Chocolate Factoryで上演されたトレヴァー・ナン演出の作品を、アメリカ仕様のキャストにしたもの。<br />
 <br />
出演するのは『シカゴ』でアカデミー賞を受賞したハリウッドスターのゼタ＝ジョーンズと、舞台、映画、テレビと全ての分野で大成功をおさめ、５つのトニー賞受賞歴を誇るアンジェラ・ランズベリー。（ひょっとして、ジェシカおばさんと言ったほうが通じるか？）<br />
<br />
<p class="pic"><img src="http://www.nyniche.com/new/wp-content/uploads/2010/04/broadway15_2.jpg" alt="" title="" width="400" height="604" /><br />
PHOTO : Joan Marcus</p>
 <br />
しかし、このキャスティングが発表されて以来、ゼタ＝ジョーンズは、引退を考える女優デジレ・アームフェルド役には美しすぎ、若すぎるというささやき声があちらこちらから聞こえてきた。<br />
 <br />
確かに、初演でデジレを演じたグリニス・ジョーンズは当時たぶん50歳くらいだし、1977年に作られた駄作の誉れ高い映画版でこの役をやったエリザベス・テイラーもやはり45歳くらい。（しかも、この映画のテイラーはかつての美貌に随分と陰りを見せていて、覇気がないその姿は実年齢よりも老けて見える。）<br />
<br />
また、1995年にロンドンのナショナルシアターでデジレを演じて大絶賛されたジュディ・デンチも、当時は既に60歳を超えていた。<br />
 <br />
しかし、実際にベルイマンの映画でデジレを演じた色っぽいエヴァ・ダールベックは、当時まだ30代半ばだ。<br />
 <br />
だいたい、現代でも40代の女優にはなかなか良い役が無いと言われ、素晴らしい女優達がどんどんと観客の目の前から姿を消して半ば引退してしまうのだ。当年とって40歳のゼタ＝ジョーンズがデジレを演じるのになんら文句は無く、むしろ適役。それに、ナンのプロダクションでは全体的な年齢がぐんと下がったため、よりオリジナル映画に近い印象である。<br />
 <br />
あとは演出と役者達のパフォーマンスが調和して、素晴らしい舞台に仕上がっているかどうかの問題だ。<br />
 <br />
そして問題のそのパフォーマンスは？<br />
 <br />
ゼタ=ジョーンズのデジレには、引退の崖っぷちにいる女優感は全くただよっていない。どちらかというと、女優業にもつかの間の恋にもそろそろ嫌気がさし、昔の恋人を取り戻して落ち着こうと恋の駆け引きを始める（そして結局４組のカップルを巻き込む）、我がままではあるがチャーミングな女優として描かれている。<br />
そんなデジレをゼタ＝ジョーンズは、少々「芝居がかった」感を残しつつもそつなく演じるのだ。<br />
 <br />
と、ここで冒頭に戻る。<br />
美しくゴージャスで、お色気たっぷり、ウィットもたっぷりで自信満々。砂時計のようなボディラインを美しく引き立てる衣装に身を包み、舞台上にその姿を見せるだけで、この女を欲しがらない男などいやしないと観客に納得させるゼタ＝ジョーンズのデジレ。そのデジレが、小便臭い幼妻から男を奪うことができないのだ。<br />
 <br />
そんな女が自分と男を道化に例えて歌う「Send in the Clowns」（道化をよこして）には、過去に同じ曲を聴いて感じた切なさとはまた別の切なさを感じ、胸が痛くなる。<br />
 <br />
そしてまた、ラストに訪れるお約束のハッピーエンドにも、この勝ち気な女が自ら勝ち取ったものでないだけに、余計にわびしさを感じるのだ。<br />
 <br />
ああ、それにしても、登場する男のキャラクターはどいつもこいつもなんとアホなことよ！<br />
 <br />
<p class="pic"><img src="http://www.nyniche.com/new/wp-content/uploads/2010/04/broadway15_3.jpg" alt="" title="" width="400" height="311" /><br />
PHOTO : Joan Marcus</p>
 <br />
ところで、この劇場の看板にはゼタ=ジョーンズとランズベリーの名が仲良く並んで等しく光り輝いている。<br />
しかし、舞台上でより輝きを放射しているのは明らかにランズベリーのほうだ。<br />
 <br />
かつて数々の王侯貴族の愛人として一世を風靡したデジレの母、マダム・アームフェルドを演じるランズベリーは、メイクと衣装のせいで84歳という実年齢よりもかなり年老いて見える。その上、舞台上ではほとんど車椅子に座ったままだ。<br />
 <br />
それなのに、ランズベリーの存在感は劇場中を支配するのである。<br />
もっともそれは、マダム・アームフェルドが居眠りしていない時に限るのだが。<br />
 <br />
<p class="pic"><img src="http://www.nyniche.com/new/wp-content/uploads/2010/04/broadway15_4.jpg" alt="" title="" width="400" height="594"/><br />
PHOTO : Joan Marcus</p>
 <br />
若さと言い、美貌と言い、人目を引くことにかけてはランズベリーはゼタ＝ジョーンズの比ではない。<br />
しかし、ゼタ＝ジョーンズのデジレはランズベリーのマダム・アームフェルドの比ではなく、ランズベリーの前でゼタ＝ジョーンズはまるで演劇学校の研修生のように見える。<br />
 <br />
そして、研修生の師であるランズベリーが、節操のなくなった現代を嘆き、昔を懐かしみながら唄う「Liaisons」は、コミカルでありながらも哀愁があり、今年一番の必見パフォーマンス。<br />
これを生で観られた喜びは計り知れないほど大きい。<br />
 <br />
この作品に登場する幼妻のキャラクターのように、実生活で25歳年上のマイケル・ダグラスと結婚している美貌のゼタ=ジョーンズが、舞台上で18歳の小娘に負ける女優を演じ、女優としての存在感で84歳の大ベテラン、ランズベリーに負ける。<br />
 <br />
そこにちょっとしたアイロニーを感じるのは、わたしだけだろうか？<br />
 <br />
 <br />
<p style="color: #ff6600;">キャサリン・ゼタ＝ジョーンズの息を飲む美しさ度：★★★★★<br />
アンジェラ・ランズベリーの圧倒する存在感＆ショウ・ストッパー度：★★★★★<br />
ソンドハイムの才能を改めて思い知る度：★★★★★<br />
でもソンドハイムの曲は歌詞が全部聞き取れねー度：★★★★★<br />
ましてや絶対に唄えねー度：★★★★★</p>
<br />
<p style="color: #ff6600;">チケットに払ってもよい金額：137ドル（但し、２大スターが出演している場合）</p>
 <br />
</p>
<blockquote><p>注１：もっとも、アレンはこの映画をベルイマンの他の作品ほどには高く評価していない。<br />
そう言えばアレンは、映画『マンハッタン』で親子ほど歳の離れた17歳の女性とつきあう中年男を演じ、そのために生きる価値があるもののひとつとしてスウェーデン映画を上げていた。</p></blockquote>
<p>
<br />
“A Little Night Music”<br />
＊ キャサリン・ゼタ-ジョーンズとアンジェラ・ランズベリーの出演は6月20日まで。<br />
＊ 4月13～25日、ランズベリーは休演<br />
<br />
劇場　Walter Kerr Theatre<br />
219 West 48th Street<br />
(Between Broadway &#038; 8th Ave.) <br />
オフィシャルサイト：<a href="http://www.nightmusiconbroadway.com/" target="_blank" onclick="urchinTracker('/outgoing/www.nightmusiconbroadway.com/?referer=');">http://www.nightmusiconbroadway.com/</a><br />
<br />
パフォーマンススケジュール：火　午後７時／木・金　午後８時／水・土　午後２時＆８時／日　午後３時<br />
＊$27.00の学生のみの当日ラッシュチケット有り（要身分証明証）<br />
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if (GBrowserIsCompatible()) {
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}
//]]&gt;
</script><br />
 <br />
<strong>キャサリン・ゼタ＝ジョーンズの「Send in the Clowns」</strong><br />
<p class="pic"><object width="450" height="273"><param name="movie" value="http://www.youtube.com/v/CfREHtsEtvk&#038;hl=ja_JP&#038;fs=1&#038;color1=0xe1600f&#038;color2=0xfebd01"></param><param name="allowFullScreen" value="true"></param><param name="allowscriptaccess" value="always"></param><embed src="http://www.youtube.com/v/CfREHtsEtvk&#038;hl=ja_JP&#038;fs=1&#038;color1=0xe1600f&#038;color2=0xfebd01" type="application/x-shockwave-flash" allowscriptaccess="always" allowfullscreen="true" width="450" height="273"></embed></object></p>
<br />
 <strong>アンジェラ・ランズベリーの「Liaisons」</strong><br />
<p class="pic"><object width="450" height="273"><param name="movie" value="http://www.youtube.com/v/1VtGU1OfXxM&#038;hl=ja_JP&#038;fs=1&#038;color1=0xe1600f&#038;color2=0xfebd01"></param><param name="allowFullScreen" value="true"></param><param name="allowscriptaccess" value="always"></param><embed src="http://www.youtube.com/v/1VtGU1OfXxM&#038;hl=ja_JP&#038;fs=1&#038;color1=0xe1600f&#038;color2=0xfebd01" type="application/x-shockwave-flash" allowscriptaccess="always" allowfullscreen="true" width="450" height="273"></embed></object></p>
 <br />
 <table  border="0" cellpadding="5"><tr><td valign="top"><a href="http://www.amazon.co.jp/Little-Night-Music-Stephen-Sondheim/dp/B003A6C6XU%3FSubscriptionId%3D15SMZCTB9V8NGR2TW082%26tag%3Dnyniche-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3DB003A6C6XU" target="_blank" onclick="urchinTracker('/outgoing/www.amazon.co.jp/Little-Night-Music-Stephen-Sondheim/dp/B003A6C6XU_3FSubscriptionId_3D15SMZCTB9V8NGR2TW082_26tag_3Dnyniche-22_26linkCode_3Dxm2_26camp_3D2025_26creative_3D165953_26creativeASIN_3DB003A6C6XU?referer=');"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51rzj18iv-L._SL160_.jpg" border="0" alt="Little Night Music" /></a></td><td valign="top"><font size="-1"><a href="http://www.amazon.co.jp/Little-Night-Music-Stephen-Sondheim/dp/B003A6C6XU%3FSubscriptionId%3D15SMZCTB9V8NGR2TW082%26tag%3Dnyniche-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3DB003A6C6XU" target="_blank" onclick="urchinTracker('/outgoing/www.amazon.co.jp/Little-Night-Music-Stephen-Sondheim/dp/B003A6C6XU_3FSubscriptionId_3D15SMZCTB9V8NGR2TW082_26tag_3Dnyniche-22_26linkCode_3Dxm2_26camp_3D2025_26creative_3D165953_26creativeASIN_3DB003A6C6XU?referer=');">Little Night Music</a><img src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=nyniche-22&#038;l=ur2&#038;o=9" width="1" height="1" style="border: none;" alt="" />Stephen Sondheim <br /><br />Nonesuch  2010-04-06<br />売り上げランキング : 43160<br /><br /><a href="http://www.amazon.co.jp/Little-Night-Music-Stephen-Sondheim/dp/B003A6C6XU%3FSubscriptionId%3D15SMZCTB9V8NGR2TW082%26tag%3Dnyniche-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3DB003A6C6XU" target="_blank" onclick="urchinTracker('/outgoing/www.amazon.co.jp/Little-Night-Music-Stephen-Sondheim/dp/B003A6C6XU_3FSubscriptionId_3D15SMZCTB9V8NGR2TW082_26tag_3Dnyniche-22_26linkCode_3Dxm2_26camp_3D2025_26creative_3D165953_26creativeASIN_3DB003A6C6XU?referer=');">Amazonで詳しく見る</a></font><font size="-2"> by <a href="http://www.goodpic.com/mt/aws/index.html"  onclick="urchinTracker('/outgoing/www.goodpic.com/mt/aws/index.html?referer=');">G-Tools</a></font></td></tr></table></p>


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		<title>No.14 必見！ まるで音楽の無いイタリアンオペラで「ガラスの仮面」な『A View From the Bridge』</title>
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		<pubDate>Mon, 01 Mar 2010 07:06:59 +0000</pubDate>
		<dc:creator>Lil Akim</dc:creator>
				<category><![CDATA[かぶりつき！ブロードウェイ観劇レポート]]></category>
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		<category><![CDATA[ミュージカル]]></category>
		<category><![CDATA[舞台]]></category>

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ひそかに「アメリカの北島マヤオ」と呼んでいる俳優がいる。
 
去年の夏、ヒュー・ジャックマン主演の『ウルヴァリン：X-Men Zero』でウルヴァリンの兄貴を演じたあの俳優、リーヴ・シュレイバーのことだ。
 
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<p>
ひそかに「アメリカの北島マヤオ」と呼んでいる俳優がいる。<br />
 <br />
去年の夏、ヒュー・ジャックマン主演の『ウルヴァリン：X-Men Zero』でウルヴァリンの兄貴を演じたあの俳優、リーヴ・シュレイバーのことだ。<br />
 <br />
彼のことをそう呼ぶようになったのは、ブロードウェイでリバイバル上演されたデイヴィッド・マメットの『グレンギャリー・グレン・ロス』を観た2005年の夏からだ。芝居とは思えないリアルさをキャラクターに与えつつ、劇場の隅々まで到達する存在感を放つシュレイバーの力量に圧倒され、そこに北島マヤを見たのである。<br />
 <br />
２年後に観た別の芝居『トーク・ラジオ』でもシュレイバーは期待を裏切らなかった。<br />
 <br />
その彼が今ブロードウェイで、アーサー・ミラーの『橋からの眺め』でエディ・カルボーンを演じている。<br />
これを見逃す手は無い。<br />
<span id="more-2466"></span><br />
<p class="pic"><img src="http://www.nyniche.com/new/wp-content/uploads/2010/03/broadyway14_1.jpg" alt="『橋からの眺め』ポスター" title="『橋からの眺め』ポスター" width="350" height="482" /></p>
 <br />
舞台は1950年代のニューヨーク、ブルックリン。（注１）<br />
タイトルの「橋」とはブルックリン・ブリッジのことだ。その下のイタリア系移民が多く住む地域で暮らす港湾労働者のエディは、妻ベアトリスとともに、両親を亡くして孤児となった姪のキャサリンを手塩にかけて育て上げた。<br />
 <br />
そこに、ベアトリスの従兄弟であるマルコとロドルフォ兄弟が、不景気で仕事の無いイタリアから仕事を求めて密入国してやってくる。<br />
 <br />
同じような苦労を経てアメリカに渡り根付いてきたイタリア系移民にとって、密入国者を匿い助けてやるのは名誉あることだ。逆に密入国者を移民局に密告することほど人間として軽蔑される行為はない。イタリアで飢える妻子に仕送りするマルコと、アメリカでの新生活に希望を抱くロドルフォを、エディは家に匿ってやる。<br />
 <br />
ところが、エディは自分でも気付かないうちに、キャサリンに対して保護者としての愛情以上のものを抱き、執着するようになっていた。そして、キャサリンがロドルフォと親密になるにつれ嫉妬心を燃やす。<br />
 <br />
押さえられない激情と、それでもそれを押さえつけようとする理性の狭間で揺れ動き、葛藤しながら悲劇の結末へと突き進んでいく主人公エディを演じるのがお待ちかねのシュレイバーだ。<br />
 <br />
そして、キャサリンを演じているのはこれがブロードウェイ・デビューとなるスカーレット・ヨハンソン。（注２）<br />
<br />
<p class="pic"><img src="http://www.nyniche.com/new/wp-content/uploads/2010/03/broadyway14_2.jpg" alt="主役の3人。" title="主役の3人。" width="350" height="263" /><br />
PHOTO : Joan Marcus</p>
 <br />
ここで正直に言おう。<br />
最初にこのキャスティングを聞いたとき、わたしは作品の出来におおいに不安を覚えた。<br />
 <br />
果たして、ヨハンソンにシュレイバーの相手役ができるのか？<br />
 <br />
過去にブロードウェイの舞台に挑戦し、舞台上で所在なさげな姿をあらわにしたハリウッドスターの顔が脳裏に浮かんでは消える。<br />
 <br />
デンゼル・ワシントン。ジュリア・ロバーツ。ジュリアン・ムーア。<br />
 <br />
力量が違いすぎてヨハンソンはシュレイバーの芝居に喰われてしまい、舞台女優としては再起不能になるのではあるまいか？<br />
 <br />
ところが、嬉しいことにわたしの心配は取り越し苦労に終わった。<br />
ヨハンソンは、自分が舞台の上でどう動いて良いのかわからないスターの一人ではないことをあっさり証明して見せたのだ。<br />
 <br />
実際にヨハンソンに会った友人が話していたが、彼女は「10メートル離れていても届いてくるムンムンした色気」を放出するらしい。<br />
 <br />
しかし、舞台でのヨハンソンは、大人の女性としてどう振る舞えば良いのか知らず、自分がかもし出す清らかな色気に気付いていない可憐な17歳の少女であり、おじエディの束縛から逃れて自立を試みる一人の女性でしかない。そして、北島マヤオのシュレイバーと舞台上で堂々とわたり合うのである。<br />
 <br />
もう一度正直に言うが、これにはかなり驚かされた。<br />
 <br />
そして、シュレイバーと堂々と対決する女優がもう一人いる。<br />
エディの妻ベアトリスを演じるジェシカ・ヘクトだ。<br />
さすが、映画『サイドウェイ』でマイルズの元妻を演じ、幸薄そう感をただよわせるのが上手いブロードウェイ常連の舞台女優だけのことはあり、夫の心の中で何が起こっているのか夫よりも先に気付き、夫の心の進行方向を修正しようと努力する妻を哀しく演じていて唸らせるのだ。<br />
 <br />
期待を裏切らないリーヴ・シュレイバーは、ここでも存分にその才能を見せつけ、わずかな仕草や表情でエディの心の葛藤を観客に伝える。その姿はまるで火がついているのを知らない炭火を見ているかのようで、決して消えることのない火を心中でくすぶらせ、時にそれを燃え上がらせ、時に煙を出し、周りの者をその火にからめてしまって悲劇の奈落の底に落ちて行くのだ。<br />
 <br />
また、キャストの素晴らしい演技をさらに引き立てるのが、テナメントが立ち並ぶブルックリンの街を見事に見せたその舞台美術と照明、そして衣装だろう。<br />
 <br />
特にその舞台美術の美しさには目を見張るものがある。<br />
 <br />
<p class="pic"><img src="http://www.nyniche.com/new/wp-content/uploads/2010/03/broadyway14_3.jpg" alt="" title="" width="350" height="235" /><br />
PHOTO : Joan Marcus</p>
 <br />
それらが、あきらめねばならない愛、嫉妬、密告、決闘、殺人といったオペラ的なキーワードを含んだ物語をよりオペラ的に見せ、芝居を見終わった後に、フランコ・ゼッフィレッリ演出版のマスカーニのオペラ『カヴァレリア・ルスティカーナ』を思い起こさせさえするのである。<br />
 <br />
たぶん、この芝居で『カヴァレリア・ルスティカーナ』の有名な間奏曲に当たるのは、キャスト達の調和のとれた演技ではないだろうか。<br />
 <br />
ただ、唯一残念だったのが、キャサリンが恋に落ちるイタリアからの密入国者、ロドルフォの頭だ。<br />
 <br />
劇中何度も”He’s blond!”という台詞が登場するだけあり、ロドルフォがブロンドであることはキャラクターとしても重要なポイントだ。しかし、モーガン・スペクター演じるロドルフォの頭は、どうしても慌てて洗面所で脱色した黒髪にしか見えず、偽物臭さとオキシドール臭さがプンプンただようのである。<br />
 <br />
そのせいで、ロドルフォが唄ったり踊ったり、料理をしたりドレスを作ったりすることを指摘して、「奴は変だ！（ゲイだ！）」とキャサリンの恋心を削ごうとするエディに、あの金髪が偽物だと指摘した方が効果的だとアドバイスしたくてたまらなくなる。<br />
 <br />
しかし、安っぽい金髪のかつらひとつくらいでこの作品を汚すのは無理というもの。<br />
 <br />
『橋からの眺め』が、今、ブロードウェイで一番見るべきストレートプレイであることは間違いがない。<br />
<br />
 <br />
<p style="color: #ff6600;">リーヴ・シュレイバーの北島マヤ度：★★★★★<br />
スカーレット・ヨハンソンの美少女姫川亜弓度：★★★★<br />
ジェシカ・ヘクトの美少女でない姫川亜弓度：★★★★<br />
観劇後に頭の中でオペラが鳴り響く度：★★★★★</p>
<br />
<p style="color: #ff6600;">チケットに払ってもよい金額：121.50ドル（フルプライス）</p>
<br />
</p>
<blockquote><p>注１）芝居は、実際にエディのモデルとなる人物を知っていた人間からミラーが直接聞いた実話が元になっているという。<br />
同じく実話を元に港湾労働者の告発を描いた映画に、エリア・カザンの『波止場』がある。<br />
ミラーの『みんな我が子』や『セールスマンの死』の舞台演出をし、ミラーや作品にトニー賞をもたらした舞台演出家で映画監督のエリア・カザンは、ミラーとも仲が良かった。しかし、1952年にカザンが下院非米活動調査委員会で仲間を告発して以来、二人の仲は変わる。<br />
ミラーはマッカーシズムに対する批判を込めて魔女狩りを題材にした『るつぼ』を書き、カザンは告発者としての自分の立場を擁護するかのように映画『波止場』を作る。<br />
そして『波止場』に込められたカザンのメッセージに対するミラーの応えが、この『橋からの眺め』である。<br />
 <br />
 <br />
注２）今から12年前、ブロードウェイでリバイバル上演された『橋からの眺め』を観たヨハンソンは、いつか自分もキャサリンを演じたいと願っていたそうだ。<br />
マイケル・メイヤーが演出し、トニー賞リバイバル・プレイ部門の作品賞を受賞したそのプロダクションでキャサリンを演じたのは、去年末に急逝したブリタニー・マーフィー。そして、エディを演じてトニー賞に輝いたのは、人気テレビシリーズ『Without A Trace／FBI 失踪者を追え！』でおなじみのアンソニー・ラパリア。<br />
このラパリアとヨハンソン、フランシス・マクドーマンドの共演で、『橋からの眺め』が映画化されると発表されたのは2005年2月だったが、残念ながらこの企画は頓挫し、ヨハンソンは５年後にようやく念願のキャサリン役を演じることができた。</p></blockquote>
<p>
<br />
“A View From the Bridge”＜2010年4月4日までの限定公演＞<br />
<br />
劇場：Cort Theater<br />
138 West 48th Street (Bet. 7th &#038; 6th Avenues)<br />
オフィシャルサイト: <a href="http://www.aviewfromthebridgeonbroadway.com/" target="_blank" onclick="urchinTracker('/outgoing/www.aviewfromthebridgeonbroadway.com/?referer=');">http://www.aviewfromthebridgeonbroadway.com/</a><br />
 <br />
Rush Ticket：有り<br />
2月23日から当日のラッシュ・チケットの販売が始まった。<br />
但し、立ち見はオーケストラではなくメザニン。<br />
お値段は$26.50。１人２枚まで購入可能。<br />
チケットは、月～土曜は朝10時より、日曜は正午よりボックスオフィスにて販売開始。枚数限定の早い者勝ち。<br />
 <br />
パフォーマンススケジュール：火　午後７時／木・金　午後８時／水・土　午後２時＆８時／日　午後３時<br />
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}
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	Tags: <a href="http://www.nyniche.com/archives/tag/%e3%82%bb%e3%83%ac%e3%83%96" title="セレブ" rel="tag">セレブ</a>, <a href="http://www.nyniche.com/archives/tag/%e3%83%9f%e3%83%a5%e3%83%bc%e3%82%b8%e3%82%ab%e3%83%ab" title="ミュージカル" rel="tag">ミュージカル</a>, <a href="http://www.nyniche.com/archives/tag/%e8%88%9e%e5%8f%b0" title="舞台" rel="tag">舞台</a><br />

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		<title>No.13 『メンフィス』とソウルとミュージカル・シアター</title>
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		<pubDate>Mon, 01 Feb 2010 22:06:37 +0000</pubDate>
		<dc:creator>Lil Akim</dc:creator>
				<category><![CDATA[かぶりつき！ブロードウェイ観劇レポート]]></category>
		<category><![CDATA[ミュージカル]]></category>
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		<category><![CDATA[舞台]]></category>
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しっかりした物語にノリの良い音楽とダンス。
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<p>
しっかりした物語にノリの良い音楽とダンス。<br />
唄って踊れて演技ができる俳優陣に、時代とキャラクターにふさわしい衣装。<br />
見栄えのする舞台装置に効果的な照明。<br />
 <br />
2009年10月にブロードウェイでオープンしたミュージカル『Memphis』には、良いミュージカルに必要なものはとりあえず全てそろっている。<br />
 <br />
仕上がりもそつがない。<br />
 <br />
それなのに、そこにあるべき大切なものを感じられず、作り物感がただよう。<br />
そこにあるべきなのにそこにない大切なものとは、いったい何ぞや？<br />
 <br />
魂（ソウル）である。<br />
<span id="more-2307"></span><br />
<img src="http://www.nyniche.com/new/wp-content/uploads/2010/02/broadway13_1.jpg" alt="" title="" width="275" height="432" style="margin: 10px; float: left;" />物語の舞台は1950年代のテネシー州メンフィス。<br />
 <br />
人種を分離した教育は不平等だというブラウン対トピカ教育委員会裁判の最高裁判決が出され、ローザ・パークス事件やリトルロック高校事件が起こり、公民権運動がうねりとなって60年代に打ち寄せて行く時代の話だ。<br />
 <br />
もちろん、白人シンガーが黒人シンガーの歌をコピーして唄い始め、「黒い」音楽であるブルースやジャズやリズム＆ブルースと、「白い」音楽であるカントリー&#038;ウエスタンが融合し、ロックンロールが生まれた時代でもある。<br />
 <br />
そんな時代を背景にしたこの物語の主人公は、白人DJのヒューイー。実在したメンフィスのDJデューイー・フィリップスを意識して作られたキャラクターだ。<br />
 <br />
ロックンロールの歴史に詳しい人ならご存知だろうが、デューイー・フィリップスは、アラン・フリードと並んでロックンロールのパイオニアとして有名なDJだ。エルビス・プレスリーが1953年にサン・レコードのドアを叩く数年前から、メンフィスの地元ラジオ局でマディ・ウォーターズやハウリン・ウルフの「黒い」音楽をオンエアしていた人物で、1954年7月にエルビスが出したシングルを最も早くラジオで流したことでも有名だ。<br />
 <br />
この著名なDJをモデルにして書かれた主人公ヒューイーも、ある夜、転がり込んだ黒人専用ナイトクラブで聴いたレイス・ミュージック（リズム＆ブルース）に惚れ込み、タブーを破って「黒い」音楽を「白い」ラジオ局でオンエアする。<br />
 <br />
黒人用のラジオ局はダイヤルを回してもチューニングしにくい端っこにある。そこではレイス・ミュージックが流れているが、ダイヤルを真ん中に持って行くとすぐに見つかる白人用のラジオ局で流れているのはペリー・コモが唄うスタンダード・ナンバーやブロードウェイのミュージカル・ナンバーばかり。そんな白人用の局に突如としてビートの効いたレイス・ミュージックがかかり、若者達は熱狂する。<br />
 <br />
そして、DJとして人気を得たヒューイーは、さらにタブーを破って黒人歌手のフェリシアと恋におちる。<br />
 <br />
<p class="pic"><img src="http://www.nyniche.com/new/wp-content/uploads/2010/02/broadway13_2.jpg" alt="" title="" width="350" height="525" /><br />
PHOTO : Joan Marcus</p>
 <br />
聴く音楽にまで影響する人種隔離政策。<br />
白人DJと黒人歌手の禁じられた恋。<br />
それぞれの夢を追う二人の成功と挫折。<br />
 <br />
そいつを「黒い」音楽と「白い」音楽、そしてその二つから生まれたロックンロールに乗せて描いたのがミュージカル『Memphis』なのである。<br />
 <br />
と、こう書くとなんだか素晴らしい作品のように聞こえるだろう。<br />
 <br />
確かに狙いは素晴らしい。<br />
作品のテーマと時代と、それを描くために選ばれた素材もぴったりとマッチしている。<br />
 <br />
ラジオのダイヤルを視覚的に使い、白人社会と黒人社会のどちらがメインストリームにあり、どちらがアンダーグラウンドにあるのかを強調する演出もニクい。（しかも、黒人専用のナイトクラブは地下にあり、そこで唄う歌は’Underground’というタイトルなのだから、抜かりが無い。）<br />
 <br />
しかし、素晴らしい狙いも、マッチしたテーマと素材も、ニクい演出も、一気に帳消しにしてしまうのが魂（ソウル）の不在だ。<br />
 <br />
いや、「仏作って魂入れず」と言うべきかもしれない。<br />
黒人達が唄う歌に肝心のソウルを感じられないのだから。<br />
 <br />
曲と歌詞を担当したのは、ボン・ジョヴィのキーボード、デイヴィッド・ブライアン。<br />
人気ロックグループのキーパーソンだけあり、なるほどノリノリの曲を次から次へと登場させてくれる。ここぞという部分で主要キャラクターが熱唱するパワフルなナンバーもそろっている。<br />
 <br />
ところが、「黒い」はずの曲が、なぜかミュージカル・シアターで唄われる馴染みあるナンバーにしか聞こえない。<br />
 <br />
それでいいのか？<br />
 <br />
断っておくが、ミュージカル・シアターの曲に何ら文句があるわけではない。むしろ好きだからこそ、腐るほどのミュージカルを見続けているのだ。<br />
 <br />
しかし、ラジオで流れるブロードウェイのミュージカル・ナンバーに聞き飽きた若者達が初めて聴いた「黒い」音楽に熱狂した話を描くのに、その「黒い」音楽が現代のミュージカル・シアターで聞き慣れた音楽であるとは、なんという皮肉だろう。<br />
 <br />
黒人キャストで唄うオープニング・ナンバーの’Undergraound’も、ドカンとパワフルで観客の注意をグイっと引き付けるものの、地下に押しやられている者たちからにじみでるはずの（とわたしが勝手に期待する）ソウルが感じられない。<br />
 <br />
<p class="pic"><img src="http://www.nyniche.com/new/wp-content/uploads/2010/02/broadway13_3.jpg" alt="" title="" width="400" height="267" /><br />
PHOTO : Joan Marcus</p>
 <br />
モンテゴ・グローバー演じる黒人歌手フェリシアのソロナンバー‘Colored Woman’にも、ひどい差別に遭ったばかりの女性が唄う歌としてのソウルを感じることができない。<br />
 <br />
もっとも、フェリシアがヒューイーに抱いているはずの恋心が客席にはあまり伝わってこないところから判断すると、彼女はこの歌を感情の高まりの発露として唄っているのではなく、演技の上での感情として唄っているからかもしれないのだが。<br />
 <br />
とにかく、白人のヒューイーが心奪われる「黒い」はずの音楽が白っぽい。<br />
ヒューイーが「白い」ラジオに乗せる「黒い」はずの音楽が白っぽい。<br />
 <br />
まるで教科書にある「人種差別とロックの歴史」という一章を原作にしたかのような味気ない作り物臭さを感じるのは、そのせいなのだ。<br />
 <br />
『Memphis』と同様に人種差別と音楽を扱ったブロードウェイ・ミュージカルに『ヘアスプレイ』と『ドリームガールズ』がある。<br />
 <br />
『ヘアスプレイ』は60年代のボルティモアの白人高校生がテレビの人気ダンス番組の人種の壁を破ろうとする物語で、全体がポップに作られているせいか、そのミュージカル・ナンバーにソウルが必要不可欠だとは思わなかった。（もっとも、一部の曲にソウルを感じたが。）<br />
 <br />
また、『ドリームガールズ』は60年代のシカゴ（2006年の映画版ではデトロイト）を舞台に、白人社会での成功を求める黒人歌手とマネージャー／プロデューサーの物語だ。つまり、元々泥臭くない北部の話で、歌そのものも白人にアピールするためにどんどん「黒さ」とソウルを無くしてポップになって行く話なもんだから、登場する歌の大半にソウルを感じなくても簡単にあきらめがついた。<br />
 <br />
しかし、泥臭いメンフィス・ソウルが生まれた街メンフィスを舞台にし、黒人の音楽を白人社会に紹介したDJが主人公の物語では、やはり「黒い」歌にはソウルを感じたい。<br />
 <br />
所詮は、白い世界の人間が作った白い世界の人間のための黒い世界のお話なのだろうか？<br />
それではあまりにも悲しすぎやしないか？<br />
 <br />
ところが、物語も終わりに近づいて来た頃、がっかりして劇場の座席の中に沈み込んでいたわたしの耳と魂にソウルを感じさせるナンバーが届いた。<br />
 <br />
そのナンバーとは、白人のヒューイーがメンフィスへの思いを唄う、ソウル・ミュージックとはほど遠いいかにもミュージカル・ナンバーの”Memphis Lives in Me”。<br />
 <br />
ヒューイーを演じるチャド・キンボールは、クリスチャン・スレイターを思い出さずにはいられないやんちゃ坊主のような母性本能をくすぐる魅力を持っている。そして、わたしがミュージカルを最後まであきらめずに見続けられたのも、何を隠そうこの俳優が惜しげも無く見せるその魅力のおかげだ。<br />
 <br />
ヒューイーよ、お前のソウルはしっかりわたしの魂にも届いたぞ！<br />
 <br />
しかし、ようやく感じたソウルのかけらに酔いしれる暇もなく、続くラストナンバーの”Steal Your Rock ‘n’ Roll”にわたしはまたしても座席の中に沈められてしまった。<br />
 <br />
白人キャストも黒人キャストも入り乱れて明るく唄い踊り、皆ハッピーだと言わんばかりに「魂の声を聞け（Listen to your soul）」というフレーズが賑やかに何度も繰り返される。<br />
 <br />
言っておくが、もしも魂の声を聞きたければ５ブロック北の劇場で上演中の“Fela!”を観に行ったほうがいい。<br />
 <br />
ナイジェリアのミュージシャンで黒人解放運動家であるフェラ・クティを描いた”Fela!”を、Jay-Zやウィル・スミス、ジェイダ・ピンケット・スミスが提供しているにはそれなりのワケがある。<br />
 <br />
そう、あちらには魂（ソウル）が溢れているのだ。<br />
　<br />
　<br />
<p style="color: #ff6600;">ミュージカル・シアターにソウルを求めない人が楽しめる度：★★★★★<br />
ミュージカル・シアターにも作品によってはソウルが欲しい人が楽しめる度：★<br />
主演俳優のクリスチャン・スレイター度：★★★★★<br />
チケットに払ってもよい金額：80ドル（ソウルを求めない人）又は20ドル（ソウルを求める人）</p>
 <br />
</p>
<blockquote><p>
<strong>＜オマケ　その１＞</strong><br />
何を持ってして魂（ソウル）があるとか無いとか言うのか？<br />
要はこちらの魂を高揚させる何かを感じるかどうかなのだが、詳しく知りたければピーター・バラカンの『魂（ソウル）のゆくえ』を読んでもらいたい。我が家にあるこの本は1989年の出版以来愛読されているせいで、すでにボロボロになっているが、2008年に全面改訂版の単行本が出版されたらしいので是非そちらをどうぞ。<br />
<br />
ちなみに、わたしのソウル・ミュージックに対する知識は全てこの本の受け売りと言っても過言ではなく、我が家でことあるごとに「ソウルがある」とか「ない」とか、「黒い」とか「白い」と音楽を評するようになったのはこの本のせいでもある。<br />
 <br />
<strong>＜オマケ　その２＞</strong><br />
あまりにも有名なので今さら説明の必要もないだろうが、リマインダーとして記載しておこう。<br />
 <br />
ブラウン対トピカ教育委員会裁判（1954）：後の公民権運動が盛り上がるきっかけとなった画期的な裁判。1896年に出された「分離すれど平等」という人種の分離を差別ではないとするプレッシー対ファーガソン裁判の判例を覆し、「人種を分離した教育機関は本来不平等である」と判定した。<br />
<br />
ちなみに、ブラウン対教育委員会裁判でブラウン側をサポートする全米黒人地位向上協会（NAACP）のチーフ弁護人を務めたのは、アフリカ系アメリカ人として最初の最高裁判事となるサーグッド・マーシャルで、彼の半生を描いた一人芝居『サーグッド』は、ローレンス・フィッシュバーン主演（というのか？）で2008年の夏にブロードウェイで上演された。<br />
 <br />
ローザ・パークス事件（1955）：公営バスで運転手から白人に席を譲るように言われた黒人のローザ・パークスが、席を譲ることを拒否したために条例違反で逮捕された事件。これがきっかけになり、マーティン・ルーサー・キング, Jr.牧師らが声をかけて大々的なバス・ボイコット運動が始まる。<br />
 <br />
リトルロック高校事件（1957）：ブラウン対トピカ教育委員会裁判の後も黒人の入学を許していなかったアカーンソー州の高校で、９人の黒人学生の入学を州知事が拒否した。その上、「暴動が起きるという情報があった」という理由をつけて州兵を招集し、高校を閉鎖して黒人学生が校内に入るのを阻止した事件。<br />
<br />
ちなみに、アカーンソー州リトルロック出身のミュージカルのキャラクターと言えば、なんと言っても『南太平洋』のネリーだろう。<br />
 </p></blockquote>
<p>
<br />
“Memphis”<br />
 <br />
劇場　Shubert Theatre<br />
225 West 44th Street<br />
(Between Broadway &#038; 8th Ave.)<br />
New York, NY 10036<br />
<a href="http://www.memphisthemusical.com/" target="_blank" onclick="urchinTracker('/outgoing/www.memphisthemusical.com/?referer=');">http://www.memphisthemusical.com/</a><br />
パフォーマンススケジュール：火　午後７時／木・金　午後８時／水・土　午後２時＆８時／日　午後３時<br />
<div id='map_4' style='width:100%; height:270px;' class='googleMap'></div>
<div id='dir_4'></div>
<script type="text/javascript">
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}
//]]&gt;
</script><br />
<br />
<table  border="0" cellpadding="5"><tr><td valign="top"><a href="http://www.amazon.co.jp/%E9%AD%82-%E3%82%BD%E3%82%A6%E3%83%AB-%E3%81%AE%E3%82%86%E3%81%8F%E3%81%88-%E3%83%94%E3%83%BC%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%83%90%E3%83%A9%E3%82%AB%E3%83%B3/dp/4903951057%3FSubscriptionId%3D15SMZCTB9V8NGR2TW082%26tag%3Dnyniche-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3D4903951057" target="_blank" onclick="urchinTracker('/outgoing/www.amazon.co.jp/_E9_AD_82-_E3_82_BD_E3_82_A6_E3_83_AB-_E3_81_AE_E3_82_86_E3_81_8F_E3_81_88-_E3_83_94_E3_83_BC_E3_82_BF_E3_83_BC_E3_83_BB_E3_83_90_E3_83_A9_E3_82_AB_E3_83_B3/dp/4903951057_3FSubscriptionId_3D15SMZCTB9V8NGR2TW082_26tag_3Dnyniche-22_26linkCode_3Dxm2_26camp_3D2025_26creative_3D165953_26creativeASIN_3D4903951057?referer=');"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51CL0KyTFoL._SL160_.jpg" border="0" alt="魂(ソウル)のゆくえ" /></a></td><td valign="top"><font size="-1"><a href="http://www.amazon.co.jp/%E9%AD%82-%E3%82%BD%E3%82%A6%E3%83%AB-%E3%81%AE%E3%82%86%E3%81%8F%E3%81%88-%E3%83%94%E3%83%BC%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%83%90%E3%83%A9%E3%82%AB%E3%83%B3/dp/4903951057%3FSubscriptionId%3D15SMZCTB9V8NGR2TW082%26tag%3Dnyniche-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3D4903951057" target="_blank" onclick="urchinTracker('/outgoing/www.amazon.co.jp/_E9_AD_82-_E3_82_BD_E3_82_A6_E3_83_AB-_E3_81_AE_E3_82_86_E3_81_8F_E3_81_88-_E3_83_94_E3_83_BC_E3_82_BF_E3_83_BC_E3_83_BB_E3_83_90_E3_83_A9_E3_82_AB_E3_83_B3/dp/4903951057_3FSubscriptionId_3D15SMZCTB9V8NGR2TW082_26tag_3Dnyniche-22_26linkCode_3Dxm2_26camp_3D2025_26creative_3D165953_26creativeASIN_3D4903951057?referer=');">魂(ソウル)のゆくえ</a><img src='http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=nyniche-22&#038;l=ur2&#038;o=9' width='1' height='1' border='0' alt='' /><br />アルテスパブリッシング  2008-04-12<br />売り上げランキング : 39890<br /><br /><a href="http://www.amazon.co.jp/%E9%AD%82-%E3%82%BD%E3%82%A6%E3%83%AB-%E3%81%AE%E3%82%86%E3%81%8F%E3%81%88-%E3%83%94%E3%83%BC%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%83%90%E3%83%A9%E3%82%AB%E3%83%B3/dp/4903951057%3FSubscriptionId%3D15SMZCTB9V8NGR2TW082%26tag%3Dnyniche-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3D4903951057" target="_blank" onclick="urchinTracker('/outgoing/www.amazon.co.jp/_E9_AD_82-_E3_82_BD_E3_82_A6_E3_83_AB-_E3_81_AE_E3_82_86_E3_81_8F_E3_81_88-_E3_83_94_E3_83_BC_E3_82_BF_E3_83_BC_E3_83_BB_E3_83_90_E3_83_A9_E3_82_AB_E3_83_B3/dp/4903951057_3FSubscriptionId_3D15SMZCTB9V8NGR2TW082_26tag_3Dnyniche-22_26linkCode_3Dxm2_26camp_3D2025_26creative_3D165953_26creativeASIN_3D4903951057?referer=');">Amazonで詳しく見る</a></font><font size="-2"> by <a href="http://www.goodpic.com/mt/aws/index.html"  onclick="urchinTracker('/outgoing/www.goodpic.com/mt/aws/index.html?referer=');">G-Tools</a></font></td></tr></table></p>


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		<title>No.12 ナターシャ・リチャードソンを偲んで 「欲望という名の電車」と最後の舞台</title>
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		<pubDate>Mon, 06 Apr 2009 05:03:59 +0000</pubDate>
		<dc:creator>Lil Akim</dc:creator>
				<category><![CDATA[かぶりつき！ブロードウェイ観劇レポート]]></category>
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３月19日（木）の夜８時にブロードウェイの劇場街を歩いた人なら、どの劇場からもいつものきらびやかな明かりが消えているのに気づいたことだろう。

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<p>
３月19日（木）の夜８時にブロードウェイの劇場街を歩いた人なら、どの劇場からもいつものきらびやかな明かりが消えているのに気づいたことだろう。<br />
<br />
その前日にニューヨークの病院で亡くなったトニー賞受賞女優、ナターシャ・リチャードソンの死に追悼の意を表すため、その夜、全ての劇場のビルボードからきっかり１分間、明かりが消されたのだ。<br />
<br />
彼女の突然の死は、数日前のスキーレッスン中の事故が原因だった。<br />
<br />
そして、そのニュースはわたしにはかなりの衝撃だった。<span id="more-950"></span><br />
<br />
<p class="pic"><img src="http://www.nyniche.com/new/wp-content/uploads/2009/04/broadway_12_2.jpg" alt="" title="" width="250" height="390" style="padding-bottom:10px" /><br />
＜Photo: &copy; Roundabout Theater Company＞</p>
<br />
わたしが彼女の舞台を初めて、そしてそれが最後になってしまうとは知らずに見たのは、2005年の春、テネシー・ウィリアムズの「欲望という名の電車」のリバイバル上演時だ。<br />
いう<br />
ナターシャ・リチャードソンが没落した名家出身の南部女性、ブランチを演じ、2007年に「ゴーン・ベイビー・ゴーン」でオスカーにノミネートされたエイミー・ライアンがその妹ステラを、映画「ブギー・ナイツ」や「シカゴ」でおなじみのジョン・C・ライリーが粗野で暴力的なステラの夫スタンリーを演じた。<br />
<br />
演出は、この人がするんだったら演目にかかわらず見てみたいと思う英国の演出家、エドワード・ホール（注１）。<br />
<br />
そして劇場は、1998年にナターシャがトニー賞を受賞した、サム・メンデス演出のリバイバルミュージカル「キャバレー」と同じくStudio 54。<br />
<br />
サム・メンデス版の「キャバレー」がオープンした頃、わたしはたまたまニューヨークに遊びにきていた。しかし、「今年絶対に見るべきパフォーマンス」とまで評されたナターシャのサリー・ボウルズは、チケットの入手が難しすぎて、今ほど観劇に入れ込んでいなかったわたしは早々に見るのをあきらめてしまったのだ。<br />
<br />
パブロフの犬のように、「キャバレー」と言えば山高帽をかぶったライザ・ミネリを思い出すわたしが、もしも当時ナターシャの「キャバレー」を見ていたら、その条件反射にどんな影響が出たのか、今となってはわからない。<br />
<br />
しかし、エリア・カザン監督の1951年の映画の印象が強烈すぎて、「欲望という名の電車」のブランチとスタンリーと言えば、ヴィヴィアン・リーとマーロン・ブランドしか思い浮かべなかったわたしに、新しいブランチの姿を見せつけたのはナターシャ・リチャードソンだった。（注２）<br />
<br />
３年前にStudio 54の舞台に立つ彼女を見てからというもの、わたしの頭の中でのブランチは、二次元で白黒のヴィヴィアン・リーから三次元でカラーのナターシャ・リチャードソンの姿にとって変わってしまったのだ。（でも、スタンリーは相変わらず白黒のマーロン・ブランドのままだったのは、きっと舞台上のジョン・C・ライリーには「ベッドではすごいんです」という色香が無く、ステラがあれほどまでに狂おしげに夢中になるワケがよく飲み込めなかったからだろう。）<br />
<br />
ナターシャのブランチは、男に対する欲望もあらわに、でも名家出身を思わせる気品も失わず、テネシー・ウィリアムズが戯曲に書いた「蛾を思わせる」というよりはむしろ、もっとはかなげなかげろうを思わせて、なんとも魅力的だったのである。<br />
<br />
蒸し暑さで体にまとわりつくシャンパン色のシルクのスリップとナイトガウン。<br />
<br />
寄ってくる男を絡めとろうとするかのように、まるでハエとり紙のようにいつも首からぶら下げていじくりまわしている模造真珠のネックレス。<br />
<br />
映画「セックス・アンド・ザ・シティ」でも、ベッドのミスター・ビッグの横に潜り込もうとするキャリーが、寝間着に首からパールのネックレスをぶら下げて指でいじくりまわしていたが、その姿は「そんなものをぶら下げてベッドに入るなんて、なんてこの女はアホなんだろう」とわたしに思わせただけだった。<br />
<br />
しかし、ナターシャ・リチャードソンのブランチがナイトガウンと一緒に身につけたフェイクパールのネックレスには、失われつつある若さや美貌への執着と、生きるために男を求める切なくなるほどの欲望が見え、彼女の指がネックレスをまさぐるほどに悲しみをおぼえたのだ。<br />
<br />
そして今は、もう彼女の舞台を見られないのかと思うと悲しみをおぼえる。<br />
<br />
ナターシャ・リチャードソンの最後の舞台となったのは、１月12日に行われたスティーブン・ソンドハイムを讃える特別ガラコンサート。場所はまたもやStudio 54だ。<br />
<br />
この日、ブロードウェイではここ35年上演されていないソンドハイムとヒュー・ウィーラーの「リトル・ナイト・ミュージック」がナターシャと彼女の母、バネッサ・レッドグレーブを含む豪華スターキャストにより、コンサート形式で上演された。<br />
<br />
この公演はベネフィット公演でもあったため、舞台が見えにくい二階の最後尾席でも150ドルし（しかも、早々に完売）、次に安い席は250ドル、オーケストラ席など500ドルもしていた（コンサートの後に開かれるパーティへの参加券付きは2500ドルだ）。<br />
<br />
その日はニューヨークに居ないことがわかっていた上に、コンサート形式のショウにそんなに出すのはバカらしく、しかも、「どうせ次か、その次のシーズンあたりに一部同じキャストで本格的に上演されるのだろう」とタカをくくっていたわたしは早々にパスし、コンサートのことはすっかり忘れ去っていた。<br />
<br />
そして届いたナターシャ・リチャードソンの突然の死のニュース。<br />
<br />
１月のガラコンサートで、彼女は「リトル・ナイト・ミュージック」の中でも一番有名な美しい曲、「センド・イン・ザ・クラウンズ（Send in the Clowns）」を歌ったはずだ。<br />
<br />
わたしがタカをくくって考えたように、彼女が歌うこの歌をこれから聞くチャンスがあったのならどんなに良かっただろう、とつくづく思う。<br />
<br />
<p class="pic"><img src="http://www.nyniche.com/new/wp-content/uploads/2009/04/broadway_12_1.jpg" alt="" title="" width="450" height="300" style="padding-bottom:10px" /><br />
ガラコンサートの夜、Studio 54のロビーにて、バネッサ・レッドグレーブとナターシャ・リチャードソン母娘<br /><br />
＜Photo :  Jenny Anderson＞</p>
<br />
</p>
<blockquote><p>注１： エドワード・ホールは、英国演劇界の大御所、ピーター・ホールを父に持ち、男性のみからなるシェークスピア劇団「プロペラ」を率いている演出家。<br />
<br />
「プロペラ」の公演はニューヨークでも大人気で、この５月６日から17日まで、BAM（ブルックリン・アカデミー・オブ・ミュージック）にて３回目の公演をする。演し物は「ベニスの商人」。BAMの古くて美しいハーヴェイシアターで見る古典はまた格別の趣があるので、かなりおすすめだ。詳細は<a href="http://www.bam.org/view.aspx?pid=704" target="_blank" onclick="urchinTracker('/outgoing/www.bam.org/view.aspx?pid=704&amp;referer=');">こちら</a>。<br />
<br />
ニューヨークには行けないという人は是非、７月２日〜12日までの東京芸術劇場でのプロペラの初来日公演を見ていただきたい。日本での演目は「ベニスの商人」と「夏の世の夢」。詳細は<a href="http://www.geigeki.jp/saiji_045.html" class="broken_link"  target="_blank" onclick="urchinTracker('/outgoing/www.geigeki.jp/saiji_045.html?referer=');">こちら</a>。<br />
<br />
注２：マーロン・ブランドはブロードウェイの初演時にスタンリーを、ヴィヴィアン・リーはロンドンでの初演時にブランチをそれぞれ演じている。映画版では二人を含む主要キャストの４人がオスカーにノミネートされ、マーロン・ブランドを除く３人が受賞している。ちなみに、その年の主演男優賞を受賞したのは、「アフリカの女王」のハンフリー・ボガードだ。</p></blockquote>
<p>
<br />
ジュディ・デンチが歌う「Send in the Clowns」<br />
<p class="pic"><object width="425" height="344"><param name="movie" value="http://www.youtube.com/v/yE3dLzIYKs8&#038;hl=ja&#038;fs=1"></param><param name="allowFullScreen" value="true"></param><param name="allowscriptaccess" value="always"></param><embed src="http://www.youtube.com/v/yE3dLzIYKs8&#038;hl=ja&#038;fs=1" type="application/x-shockwave-flash" allowscriptaccess="always" allowfullscreen="true" width="425" height="344"></embed></object></p>
<br />
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<table  border="0" cellpadding="5"><tr><td valign="top"><a href="http://www.amazon.co.jp/%E6%AC%B2%E6%9C%9B%E3%81%A8%E3%81%84%E3%81%86%E5%90%8D%E3%81%AE%E9%9B%BB%E8%BB%8A-%E6%96%B0%E6%BD%AE%E6%96%87%E5%BA%AB-T-%E3%82%A6%E3%82%A3%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%83%A0%E3%82%BA/dp/4102109064%3FSubscriptionId%3D0G91FPYVW6ZGWBH4Y9G2%26tag%3Dnyniche-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3D4102109064" target="_blank" onclick="urchinTracker('/outgoing/www.amazon.co.jp/_E6_AC_B2_E6_9C_9B_E3_81_A8_E3_81_84_E3_81_86_E5_90_8D_E3_81_AE_E9_9B_BB_E8_BB_8A-_E6_96_B0_E6_BD_AE_E6_96_87_E5_BA_AB-T-_E3_82_A6_E3_82_A3_E3_83_AA_E3_82_A2_E3_83_A0_E3_82_BA/dp/4102109064_3FSubscriptionId_3D0G91FPYVW6ZGWBH4Y9G2_26tag_3Dnyniche-22_26linkCode_3Dxm2_26camp_3D2025_26creative_3D165953_26creativeASIN_3D4102109064?referer=');"><img src="" border="0" alt="欲望という名の電車 (新潮文庫)" /></a></td><td valign="top"><font size="-1"><a href="http://www.amazon.co.jp/%E6%AC%B2%E6%9C%9B%E3%81%A8%E3%81%84%E3%81%86%E5%90%8D%E3%81%AE%E9%9B%BB%E8%BB%8A-%E6%96%B0%E6%BD%AE%E6%96%87%E5%BA%AB-T-%E3%82%A6%E3%82%A3%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%83%A0%E3%82%BA/dp/4102109064%3FSubscriptionId%3D0G91FPYVW6ZGWBH4Y9G2%26tag%3Dnyniche-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3D4102109064" target="_blank" onclick="urchinTracker('/outgoing/www.amazon.co.jp/_E6_AC_B2_E6_9C_9B_E3_81_A8_E3_81_84_E3_81_86_E5_90_8D_E3_81_AE_E9_9B_BB_E8_BB_8A-_E6_96_B0_E6_BD_AE_E6_96_87_E5_BA_AB-T-_E3_82_A6_E3_82_A3_E3_83_AA_E3_82_A2_E3_83_A0_E3_82_BA/dp/4102109064_3FSubscriptionId_3D0G91FPYVW6ZGWBH4Y9G2_26tag_3Dnyniche-22_26linkCode_3Dxm2_26camp_3D2025_26creative_3D165953_26creativeASIN_3D4102109064?referer=');">欲望という名の電車 (新潮文庫)</a><img src='http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=nyniche-22&#038;l=ur2&#038;o=9' width='1' height='1' border='0' alt='' />小田島 雄志 <br /><br />新潮社  1988-03<br />売り上げランキング : 76406<br /><br /><a href="http://www.amazon.co.jp/%E6%AC%B2%E6%9C%9B%E3%81%A8%E3%81%84%E3%81%86%E5%90%8D%E3%81%AE%E9%9B%BB%E8%BB%8A-%E6%96%B0%E6%BD%AE%E6%96%87%E5%BA%AB-T-%E3%82%A6%E3%82%A3%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%83%A0%E3%82%BA/dp/4102109064%3FSubscriptionId%3D0G91FPYVW6ZGWBH4Y9G2%26tag%3Dnyniche-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3D4102109064" target="_blank" onclick="urchinTracker('/outgoing/www.amazon.co.jp/_E6_AC_B2_E6_9C_9B_E3_81_A8_E3_81_84_E3_81_86_E5_90_8D_E3_81_AE_E9_9B_BB_E8_BB_8A-_E6_96_B0_E6_BD_AE_E6_96_87_E5_BA_AB-T-_E3_82_A6_E3_82_A3_E3_83_AA_E3_82_A2_E3_83_A0_E3_82_BA/dp/4102109064_3FSubscriptionId_3D0G91FPYVW6ZGWBH4Y9G2_26tag_3Dnyniche-22_26linkCode_3Dxm2_26camp_3D2025_26creative_3D165953_26creativeASIN_3D4102109064?referer=');">Amazonで詳しく見る</a></font><font size="-2"> by <a href="http://www.goodpic.com/mt/aws/index.html"  onclick="urchinTracker('/outgoing/www.goodpic.com/mt/aws/index.html?referer=');">G-Tools</a></font></td></tr></table>
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<table  border="0" cellpadding="5"><tr><td valign="top"><a href="http://www.amazon.co.jp/Cabaret-Broadway-Cast-Recording-Revival/dp/B000007QGL%3FSubscriptionId%3D0G91FPYVW6ZGWBH4Y9G2%26tag%3Dnyniche-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3DB000007QGL" target="_blank" onclick="urchinTracker('/outgoing/www.amazon.co.jp/Cabaret-Broadway-Cast-Recording-Revival/dp/B000007QGL_3FSubscriptionId_3D0G91FPYVW6ZGWBH4Y9G2_26tag_3Dnyniche-22_26linkCode_3Dxm2_26camp_3D2025_26creative_3D165953_26creativeASIN_3DB000007QGL?referer=');"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/419EHBFJGVL._SL160_.jpg" border="0" alt="Cabaret: The New Broadway Cast Recording (1998 Broadway Revival)" /></a></td><td valign="top"><font size="-1"><a href="http://www.amazon.co.jp/Cabaret-Broadway-Cast-Recording-Revival/dp/B000007QGL%3FSubscriptionId%3D0G91FPYVW6ZGWBH4Y9G2%26tag%3Dnyniche-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3DB000007QGL" target="_blank" onclick="urchinTracker('/outgoing/www.amazon.co.jp/Cabaret-Broadway-Cast-Recording-Revival/dp/B000007QGL_3FSubscriptionId_3D0G91FPYVW6ZGWBH4Y9G2_26tag_3Dnyniche-22_26linkCode_3Dxm2_26camp_3D2025_26creative_3D165953_26creativeASIN_3DB000007QGL?referer=');">Cabaret: The New Broadway Cast Recording (1998 Broadway Revival)</a><img src='http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=nyniche-22&#038;l=ur2&#038;o=9' width='1' height='1' border='0' alt='' />Original Broadway Cast Recording<br /><br />RCA  1998-06-30<br />売り上げランキング : 22276<br /><br /><a href="http://www.amazon.co.jp/Cabaret-Broadway-Cast-Recording-Revival/dp/B000007QGL%3FSubscriptionId%3D0G91FPYVW6ZGWBH4Y9G2%26tag%3Dnyniche-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3DB000007QGL" target="_blank" onclick="urchinTracker('/outgoing/www.amazon.co.jp/Cabaret-Broadway-Cast-Recording-Revival/dp/B000007QGL_3FSubscriptionId_3D0G91FPYVW6ZGWBH4Y9G2_26tag_3Dnyniche-22_26linkCode_3Dxm2_26camp_3D2025_26creative_3D165953_26creativeASIN_3DB000007QGL?referer=');">Amazonで詳しく見る</a></font><font size="-2"> by <a href="http://www.goodpic.com/mt/aws/index.html"  onclick="urchinTracker('/outgoing/www.goodpic.com/mt/aws/index.html?referer=');">G-Tools</a></font></td></tr></table></p>


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		<title>No.11 甘いかグロいか？ ディズニーの「リトル・マーメイド」</title>
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		<pubDate>Mon, 02 Mar 2009 05:07:27 +0000</pubDate>
		<dc:creator>Lil Akim</dc:creator>
				<category><![CDATA[かぶりつき！ブロードウェイ観劇レポート]]></category>
		<category><![CDATA[ミュージカル]]></category>
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最初に断っておくが、ワタスとディズニーアニメとはあまり相性がよくない。

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しかし、敢えて重い足を運んで批評家に不人気なミュージカル「リトル・マーメ [...]]]></description>
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<p>
最初に断っておくが、ワタスとディズニーアニメとはあまり相性がよくない。<br />
<br />
ディズニー製ブロードウェイミュージカルとはさらに相性がよくない。<br />
<br />
しかし、敢えて重い足を運んで批評家に不人気なミュージカル「リトル・マーメイド」を見に行ったのにはちょっとした理由がある。<br />
<br />
もちろん、ブランジェリーナ（注１）が子供達４人を連れて見に行ったと聞いてご一行様見たさにミーハー根性で忍び込んだのでもなければ、ブロードウェイの劇場に子供料金など存在しない（注２）ことを気にもかけない親戚のガキにせがまれたからでもない。<span id="more-831"></span><br />
<br />
<img src="http://www.nyniche.com/new/wp-content/uploads/2009/03/broadway_11_1.jpg" alt="" title="" width="244" height="387" style="margin: 10px; float: left;" />理由というのはただ単に、芸達者なブロードウェイのスター、シェリー・レネ・スコットが悪役で出ているから（注３）、ピューリッツァー賞も受賞した「アイ・アム・マイ・オウン・ワイフ」やワタスが偏愛するミュージカル<a href="http://www.nyniche.com/archives/51" target="_blank">「グレイ・ガーデンズ」</a>の台本を書いたダグ・ライトが台本を書いているから、ほんでもって不況のせいか、はたまた評が悪かったせいか、前から４列目のド真ん中という上席が格安価格ですいすい買えたからにほかならないのである。<br />
<br />
1989年に公開されたアニメーション映画「リトル・マーメイド」を観ていないワタスは、ディズニーがアンデルセンの「人魚姫」をどんな風に味付けしたのか全く知らなかった。<br />
<br />
しかし、さすがディズニー。足取りも重く劇場に出かけて行ったワタスの期待を裏切らず、実らぬ恋の悲哀も永遠の魂の存在うんぬんをも全てを木っ端みじんに吹っ飛ばし、アンデルセンの「人魚姫」をパステルカラーの合成甘味料でお見事にベタベタにして見せてくださった。<br />
<br />
ディズニーもののエンディングにネタバレもクソも無いので言ってしまうが、もちろんお約束のハッピーエンドだ。<br />
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土左衛門になりかけたイケメン王子に一目惚れした人魚姫アリエルは、シェリー・レネ・スコット演じる悪者のイカ女（タコ女かも？）アースラに半分騙され、美声と引き換えに２本の形の良いあんよをもらう。しかし、３日という期限内に王子からキスしてもらえなかったため、アースラに約束の魂を奪われそうになる。<br />
<br />
でも、伊達にイケメンしてるワケじゃない王子エリックがアースラを「ヤーッ」と退治し、アリエルは海の王の父トリトンの力で人間になって、めでたしめでたしで王子と結婚するのである。<br />
<br />
妹の命を助けるために美しい髪と引き換えに短剣を手に入れる姉達も無ければ、愛する王子を殺すより海の泡となることを選ぶ人魚姫も無し。残るはカリプソのリズムに乗って二人の結婚を陽気に祝福する人々と魚々のみ。<br />
<br />
その中には王子が早く身を固めて一人前に国を統治することを望んでいた、従って世継ぎを期待している王子の召使いの姿も有る。アリエルが一応ロイヤルファミリーの出身であると知って安心した召使いは、アリエルの下半身が３日前までは魚で、果たして人間仕様の生殖器官がついているのかどうか心配している気配もない。<br />
<br />
ま、赤ん坊は全てコウノトリが運んで来るディズニーの世界、セックスも存在しないのだろうから仕方がないのだが、クリスマスプレゼントに「リトル・マーメイド」のDVDをもらって喜び、来年のハロウィーンにアリエルの扮装をするのだと張り切る10歳の少女ではないワタスにとってはなんともバカらしく、劇場内のバーで一杯引っ掛けたくてたまらなくなるお話である。<br />
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<p class="pic"><img src="http://www.nyniche.com/new/wp-content/uploads/2009/03/broadway_11_2.jpg" alt="" title="" width="450" height="338" style="padding-bottom:10px" /><br />
Copyright:Disney</p>
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ショウ自体には、踵にローラーがついたスニーカー、ヒーリーでもってまるで海の中をスイスイ泳いでいるように見せるアイデアや、動くたびにぷりぷり揺れるワイヤー製の人魚の尻尾など、なかなか秀逸で楽しめる要素がある。<br />
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アラン・メンケンのポップでジャマイカンな音楽にも身体が弾む。<br />
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しかし、それ以外はどうもいただけない。<br />
<br />
やはり衣裳がまずいのである。<br />
<br />
同じディズニーのミュージカル「ライオン・キング」ではどれがどの動物か判別するのに苦労などせず、むしろその美しさに心を奪われるのに、「リトル・マーメイド」ではいったい誰がどの海の生き物を演じているのか判別するのがかなり難しく、ワタスなど、セバスチャンが途中までタコだと信じていたくらいだ。ショウも半ばを過ぎてようやく帽子にハサミがついていることに気づき、「なんだ、エビだったのか！」と思ったが、後で聞いたら実はどうやらカニだと言うではないか。<br />
<br />
誰かが舞台に登場するたびに、「こいつは何だ？」と当て推量に忙しくなるのはやはりイケてないだろう。<br />
<br />
ワタスが幼少のみぎりに出演した小学校の学芸会では、自分が演じる動物や魚の絵を描いた紙の冠を被り、「ワタスはカニです」とストレートに表現したものだが、「リトル・マーメイド」でもいっそそうすりゃ良かったのになーと思う。<br />
<br />
しかし、このショウでワタスが衣裳よりもまずいんじゃないかと思ったのはアリエルの残酷さである。その残酷さはまずいどころでは済まされず、むしろグロいと言っても良い。<br />
<br />
美声と引き換えに人間の足を手に入れたアリエルが、かつて一緒に戯れた友達の魚達が城のキッチンで死体となって並んでいるのを見る。しかしアリエルは、最初こそ驚きはしても、案外ケロッとしているのだ。<br />
<br />
愛する王子が友達の遺体を食べると知っても、城から逃げ出すでもなく、卒倒するでもなく、ゲロを吐くでもない。当初の目的どおり、王子の真実の愛の証であるキスを得ようと頑張るのである。<br />
<br />
しかし、ちょっと待ってくれたまえ。愛する人が自分の友達を食べていたと知ったら、普通愛は冷めるもんじゃなかろうか？<br />
<br />
少なくとも、その口ではキスされたく無いと思うもんじゃなかろうか？<br />
<br />
んでもって、やっぱり結婚はしたく無いと思うもんじゃなかろうか？<br />
<br />
いや、それでも愛し続けるのが本当の愛とディズニーは言いたいのだろうか？<br />
<br />
さて、ここんところをアンジェリーナ・ジョリー様は子供達にどう説明したのだろう？<br />
<br />
最近のワタスは、そいつが知りたくてたまらんのである。<br />
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<p style="color: #ff6600;">ディズニー度　★★★★★<br />
アンデルセン度　★<br />
甘ったるさの中に潜む残酷度　★★★★★<br />
チケットに払っても良い金額：25ドル</p>
<br />
</p>
<blockquote><p>
注１：泣く子も養子に行きたがる、ブラピとアンジェリーナ・ジョリーのカップルのこと。ワタスも行きたい。<br />
<br />
注２：オーケストラ席や２階席の前は大人も子供も$121.50。双子を除くお子様４人連れでお出かけになったブランジェリーナご一行様の観劇料金は締めて729ドル。ガキ４人に「リトル・マーメイド」を見たいとせがまれたら、迷わずDVDをレンタルするワタスとは財布の深さがマリアナ海溝と子供用ビニールプールくらい違う。<br />
<br />
注３：シェリー・レネ・スコットは、夫とともにブロードウェイやオフブロードウェイのオリジナルキャストアルバム、ミュージカル俳優達のソロアルバムを製作するレコード会社、Sh-K-Boomレコード<http://www.sh-k-boom.com/index.shtml>を設立した素晴らしいお方。４月オープン予定のショウに出演するため、現在「リトル・マーメイド」には出演していない。代わりにイカ女（タコ女？）のアースラを演じるのは「『タイトル・オブ・ショウ』」のハイジ・ブリッケンスタッフ。<br />
</p></blockquote>
<p>
<br />
<br />
&#8220;The Little Mermaid&#8221;<br />
<br />
劇場：Lunt-Fontanne Theatre<br />
205 W 46th Street<br />
(Between Broadway &#038; 8th Ave.)<br />
<a href="http://disney.go.com/theatre/thelittlemermaid/#/home/" target="_blank" onclick="urchinTracker('/outgoing/disney.go.com/theatre/thelittlemermaid/_/home/?referer=');">http://disney.go.com/theatre/thelittlemermaid/#/home/</a><br />
学生ラッシュチケット有り（但し、大学生に限る）<br />
パフォーマンススケジュール：火曜　午後７時／木・金　午後８時／水・土　午後２時＆８時／日　午後３時<br />
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}
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</script><br />
<br />
<table  border="0" cellpadding="5"><tr><td valign="top"><a href="http://www.amazon.co.jp/%E3%83%AA%E3%83%88%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%83%A1%E3%82%A4%E3%83%89%E3%83%BB%E3%83%96%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%89%E3%82%A6%E3%82%A7%E3%82%A4%E3%83%BB%E3%83%9F%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%B8%E3%82%AB%E3%83%AB%E7%89%88-%E6%BC%94%E5%8A%87%E3%83%BB%E3%83%9F%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%B8%E3%82%AB%E3%83%AB/dp/B001CCHIKK%3FSubscriptionId%3D0G91FPYVW6ZGWBH4Y9G2%26tag%3Dnyniche-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3DB001CCHIKK" target="_blank" onclick="urchinTracker('/outgoing/www.amazon.co.jp/_E3_83_AA_E3_83_88_E3_83_AB_E3_83_BB_E3_83_9E_E3_83_BC_E3_83_A1_E3_82_A4_E3_83_89_E3_83_BB_E3_83_96_E3_83_AD_E3_83_BC_E3_83_89_E3_82_A6_E3_82_A7_E3_82_A4_E3_83_BB_E3_83_9F_E3_83_A5_E3_83_BC_E3_82_B8_E3_82_AB_E3_83_AB_E7_89_88-_E6_BC_94_E5_8A_87_E3_83_BB_E3_83_9F_E3_83_A5_E3_83_BC_E3_82_B8_E3_82_AB_E3_83_AB/dp/B001CCHIKK_3FSubscriptionId_3D0G91FPYVW6ZGWBH4Y9G2_26tag_3Dnyniche-22_26linkCode_3Dxm2_26camp_3D2025_26creative_3D165953_26creativeASIN_3DB001CCHIKK?referer=');"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51F4JD9NvbL._SL160_.jpg" border="0" alt="リトル・マーメイド・ブロードウェイ・ミュージカル版" /></a></td><td valign="top"><font size="-1"><a href="http://www.amazon.co.jp/%E3%83%AA%E3%83%88%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%83%A1%E3%82%A4%E3%83%89%E3%83%BB%E3%83%96%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%89%E3%82%A6%E3%82%A7%E3%82%A4%E3%83%BB%E3%83%9F%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%B8%E3%82%AB%E3%83%AB%E7%89%88-%E6%BC%94%E5%8A%87%E3%83%BB%E3%83%9F%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%B8%E3%82%AB%E3%83%AB/dp/B001CCHIKK%3FSubscriptionId%3D0G91FPYVW6ZGWBH4Y9G2%26tag%3Dnyniche-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3DB001CCHIKK" target="_blank" onclick="urchinTracker('/outgoing/www.amazon.co.jp/_E3_83_AA_E3_83_88_E3_83_AB_E3_83_BB_E3_83_9E_E3_83_BC_E3_83_A1_E3_82_A4_E3_83_89_E3_83_BB_E3_83_96_E3_83_AD_E3_83_BC_E3_83_89_E3_82_A6_E3_82_A7_E3_82_A4_E3_83_BB_E3_83_9F_E3_83_A5_E3_83_BC_E3_82_B8_E3_82_AB_E3_83_AB_E7_89_88-_E6_BC_94_E5_8A_87_E3_83_BB_E3_83_9F_E3_83_A5_E3_83_BC_E3_82_B8_E3_82_AB_E3_83_AB/dp/B001CCHIKK_3FSubscriptionId_3D0G91FPYVW6ZGWBH4Y9G2_26tag_3Dnyniche-22_26linkCode_3Dxm2_26camp_3D2025_26creative_3D165953_26creativeASIN_3DB001CCHIKK?referer=');">リトル・マーメイド・ブロードウェイ・ミュージカル版</a><img src='http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=nyniche-22&#038;l=ur2&#038;o=9' width='1' height='1' border='0' alt='' />演劇・ミュージカル<br /><br />ウォルト・ディズニー・レコード  2008-10-29<br />売り上げランキング : 80438<br /><br /><a href="http://www.amazon.co.jp/%E3%83%AA%E3%83%88%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%83%A1%E3%82%A4%E3%83%89%E3%83%BB%E3%83%96%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%89%E3%82%A6%E3%82%A7%E3%82%A4%E3%83%BB%E3%83%9F%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%B8%E3%82%AB%E3%83%AB%E7%89%88-%E6%BC%94%E5%8A%87%E3%83%BB%E3%83%9F%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%B8%E3%82%AB%E3%83%AB/dp/B001CCHIKK%3FSubscriptionId%3D0G91FPYVW6ZGWBH4Y9G2%26tag%3Dnyniche-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3DB001CCHIKK" target="_blank" onclick="urchinTracker('/outgoing/www.amazon.co.jp/_E3_83_AA_E3_83_88_E3_83_AB_E3_83_BB_E3_83_9E_E3_83_BC_E3_83_A1_E3_82_A4_E3_83_89_E3_83_BB_E3_83_96_E3_83_AD_E3_83_BC_E3_83_89_E3_82_A6_E3_82_A7_E3_82_A4_E3_83_BB_E3_83_9F_E3_83_A5_E3_83_BC_E3_82_B8_E3_82_AB_E3_83_AB_E7_89_88-_E6_BC_94_E5_8A_87_E3_83_BB_E3_83_9F_E3_83_A5_E3_83_BC_E3_82_B8_E3_82_AB_E3_83_AB/dp/B001CCHIKK_3FSubscriptionId_3D0G91FPYVW6ZGWBH4Y9G2_26tag_3Dnyniche-22_26linkCode_3Dxm2_26camp_3D2025_26creative_3D165953_26creativeASIN_3DB001CCHIKK?referer=');">Amazonで詳しく見る</a></font><font size="-2"> by <a href="http://www.goodpic.com/mt/aws/index.html"  onclick="urchinTracker('/outgoing/www.goodpic.com/mt/aws/index.html?referer=');">G-Tools</a></font></td></tr></table>
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<table  border="0" cellpadding="5"><tr><td valign="top"><a href="http://www.amazon.co.jp/%E3%83%AA%E3%83%88%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%83%A1%E3%82%A4%E3%83%89-%E3%83%97%E3%83%A9%E3%83%81%E3%83%8A%E3%83%BB%E3%82%A8%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3-DVD-%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%BA%E3%83%8B%E3%83%BC/dp/B000ECXAD8%3FSubscriptionId%3D0G91FPYVW6ZGWBH4Y9G2%26tag%3Dnyniche-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3DB000ECXAD8" target="_blank" onclick="urchinTracker('/outgoing/www.amazon.co.jp/_E3_83_AA_E3_83_88_E3_83_AB_E3_83_BB_E3_83_9E_E3_83_BC_E3_83_A1_E3_82_A4_E3_83_89-_E3_83_97_E3_83_A9_E3_83_81_E3_83_8A_E3_83_BB_E3_82_A8_E3_83_87_E3_82_A3_E3_82_B7_E3_83_A7_E3_83_B3-DVD-_E3_83_87_E3_82_A3_E3_82_BA_E3_83_8B_E3_83_BC/dp/B000ECXAD8_3FSubscriptionId_3D0G91FPYVW6ZGWBH4Y9G2_26tag_3Dnyniche-22_26linkCode_3Dxm2_26camp_3D2025_26creative_3D165953_26creativeASIN_3DB000ECXAD8?referer=');"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/414V8QB3QGL._SL160_.jpg" border="0" alt="リトル・マーメイド プラチナ・エディション [DVD]" /></a></td><td valign="top"><font size="-1"><a href="http://www.amazon.co.jp/%E3%83%AA%E3%83%88%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%83%A1%E3%82%A4%E3%83%89-%E3%83%97%E3%83%A9%E3%83%81%E3%83%8A%E3%83%BB%E3%82%A8%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3-DVD-%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%BA%E3%83%8B%E3%83%BC/dp/B000ECXAD8%3FSubscriptionId%3D0G91FPYVW6ZGWBH4Y9G2%26tag%3Dnyniche-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3DB000ECXAD8" target="_blank" onclick="urchinTracker('/outgoing/www.amazon.co.jp/_E3_83_AA_E3_83_88_E3_83_AB_E3_83_BB_E3_83_9E_E3_83_BC_E3_83_A1_E3_82_A4_E3_83_89-_E3_83_97_E3_83_A9_E3_83_81_E3_83_8A_E3_83_BB_E3_82_A8_E3_83_87_E3_82_A3_E3_82_B7_E3_83_A7_E3_83_B3-DVD-_E3_83_87_E3_82_A3_E3_82_BA_E3_83_8B_E3_83_BC/dp/B000ECXAD8_3FSubscriptionId_3D0G91FPYVW6ZGWBH4Y9G2_26tag_3Dnyniche-22_26linkCode_3Dxm2_26camp_3D2025_26creative_3D165953_26creativeASIN_3DB000ECXAD8?referer=');">リトル・マーメイド プラチナ・エディション [DVD]</a><img src='http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=nyniche-22&#038;l=ur2&#038;o=9' width='1' height='1' border='0' alt='' />ディズニー<br /><br />ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント  2006-10-04<br />売り上げランキング : 2276<br /><br /><a href="http://www.amazon.co.jp/%E3%83%AA%E3%83%88%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%83%A1%E3%82%A4%E3%83%89-%E3%83%97%E3%83%A9%E3%83%81%E3%83%8A%E3%83%BB%E3%82%A8%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3-DVD-%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%BA%E3%83%8B%E3%83%BC/dp/B000ECXAD8%3FSubscriptionId%3D0G91FPYVW6ZGWBH4Y9G2%26tag%3Dnyniche-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3DB000ECXAD8" target="_blank" onclick="urchinTracker('/outgoing/www.amazon.co.jp/_E3_83_AA_E3_83_88_E3_83_AB_E3_83_BB_E3_83_9E_E3_83_BC_E3_83_A1_E3_82_A4_E3_83_89-_E3_83_97_E3_83_A9_E3_83_81_E3_83_8A_E3_83_BB_E3_82_A8_E3_83_87_E3_82_A3_E3_82_B7_E3_83_A7_E3_83_B3-DVD-_E3_83_87_E3_82_A3_E3_82_BA_E3_83_8B_E3_83_BC/dp/B000ECXAD8_3FSubscriptionId_3D0G91FPYVW6ZGWBH4Y9G2_26tag_3Dnyniche-22_26linkCode_3Dxm2_26camp_3D2025_26creative_3D165953_26creativeASIN_3DB000ECXAD8?referer=');">Amazonで詳しく見る</a></font><font size="-2"> by <a href="http://www.goodpic.com/mt/aws/index.html"  onclick="urchinTracker('/outgoing/www.goodpic.com/mt/aws/index.html?referer=');">G-Tools</a></font></td></tr></table>
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		<title>No.10 「EQUUS」で見るダニエル・ラドクリフ君の人気と実力とナニと仁王様</title>
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		<pubDate>Mon, 01 Dec 2008 05:03:50 +0000</pubDate>
		<dc:creator>Lil Akim</dc:creator>
				<category><![CDATA[かぶりつき！ブロードウェイ観劇レポート]]></category>
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果たして、ハリー・ポッターことダニエル・ラドクリフ君はアメリカで人気があるんだろうか？

ダニエル君のブロードウェイデビュー作「エクウス」（注１）を観た後、ワタスの頭の中はそんな疑問でいっぱいになった。

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<p>
果たして、ハリー・ポッターことダニエル・ラドクリフ君はアメリカで人気があるんだろうか？<br />
<br />
ダニエル君のブロードウェイデビュー作「エクウス」（注１）を観た後、ワタスの頭の中はそんな疑問でいっぱいになった。<br />
<br />
と言うのも、ハリー・ポッター人気のおかげでチケットは早々に完売するだろうというワタスの予想は見事に外れ、tktsではほぼ毎日半額チケットが売られているし、当初は無かった学生用の格安ラッシュチケットも10月末から販売が始まったし、ボックスオフィスではなかなかの良席が割引お値段ですいすい買えちゃうし、劇場では空席がポツポツ目立つし、ハリー・ポッターファンと思しき若い観客の数も少ないのである。<span id="more-624"></span><br />
<br />
おまけに、ワタスが観た11月の半ばのある日など、芝居が終わった後に舞台上でチャリティオークションが行われたのだが、ダニエル君がロンドンのウェストエンド公演時から着用しているという１年物の舞台衣装（つってもTシャツ）に最初の値段をつけようとする客もなかなか現れなかったくらいだ。<br />
<br />
「僕に恥をかかせないでよー」と言うダニエル君の懇願と、オークションを取り仕切る馬役のイケメン兄ちゃんの少々無理矢理な値段設定のおかげでTシャツはなんとか500ドルの値で競り落とされたが、「競り落とされた」と言うのも恥ずかしくなるくらい、たった４人の観客がそれぞれ一度ずつ手を挙げただけで終わったしょぼいオークションだったのである。<br />
<br />
ちょいとダニエル君、実はちみ、アメリカじゃあんまり人気がないんじゃないかね？<br />
 <br />
しかし、俳優の真の価値は人気よりも実力だと信じて疑わないワタスにとって、ダニエル君に人気があろうがなかろうがそんなことはどうでも良い。そう、彼が演じる架空の人物の存在を観る者に信じさせることができるかどうかが重要なのだ。<br />
<br />
で、問題のダニエル君の実力である。<br />
<br />
<img src="http://www.nyniche.com/new/wp-content/uploads/2008/11/broadway_10_1.jpg" alt="EQUUS" width="300" height="420"  style="margin: 10px; float: left;" />ダニエル君が舞台デビュー作に選んだ「エクウス」は、舞台や映画で有名な「アマデウス」を書いたピーター・シェーファーの1973年作のサイコドラマだ。イギリスの田園地方を舞台に、自分が世話をする６頭の馬の目をつぶすという奇怪で残酷な事件を起こした17歳の少年アラン（ダニエル君）を精神科医のダイサート（映画ハリー・ポッターシリーズのバーノン・ダーズリー役でダニエル君と共演しているリチャード・グリフィス）が診療し、なぜアランが事件を引き起こすに至ったのか、アランの馬に対する執着の謎とアランの心の内を探るうちに、ダイサート自身が自分の中に潜む情熱への渇望と闇と矛盾とに気づかされるというお話で、クリスチャニティ、宗教と儀式、性の目覚め、親子関係、教育、人と社会性について深く問いかける戯曲だ。<br />
<br />
芝居にはアランが年上の少女ジルと初めてのセックスを体験しようとするシーンがあり、そのシーンでアランとジルが全裸になるので初演時もそれがかなり話題になったらしい。<br />
<br />
今回のリバイバルでも、まだ未成年のダニエル君が舞台上で全裸になるというので相当騒がれたのだが、実際の舞台ではダニエル君の全裸よりも、彼とリチャード・グリフィスがアランとダイサートという架空の人物をいかにリアルに自然に描写するかに目を奪われてしまう。<br />
<br />
二人はまるでレンガ職人がレンガをひとつひとつ積んで家を建てるかのごとく、台詞の一語一語、仕草や視線、息づかいのひとつひとつでもって、彼らが演じるアランとダイサートという人物を観客の前で作り上げて行く。その細かな表現があまりにもリアルなので、舞台装置があそこまで味気なく退屈なものでなければ、また、他の役者の芝居がかった演技がなければ、芝居を観ているということを忘れてしまうほどだ。<br />
<br />
だもんだから、舞台上でふるちんになったダニエル君を見ても、揺れるダニエル君のナニよりも揺れるアラン少年の心のほうが気になってしまうというワケなのである。<br />
<br />
しかし、ダニエル君のナニよりも気になったのは二人の素晴らしい演技だけではない。<br />
<br />
意外だろうが、それはこの劇場のアッシャー（注２）のおばちゃんなのである。<br />
<br />
この劇場のアッシャーさんは過去に行ったどの劇場のアッシャーさんよりも厳しくて恐ろしい。お客を席に案内する時に「携帯電話の電源切れよ」と釘を刺すのは当然ながら、席について幕が上がるまでの数分間、「今からハリー・ポッターのふるちん見るんだ〜」と友達に自慢の電話をかけている観客を発見するや否や、どこからともなく現れて「すぐに電源を切りなさい」と劇場中に響き渡る声で叫ぶのである。<br />
<br />
その声に水を打ったように静まり返る劇場と、カンニングを見つかった小学生のように縮こまっておずおずと携帯の電源を切る件の観客。<br />
<br />
また、アッシャーおばちゃんの陣地である通路に観客が私物を置くのも重罪だ。ちょっとでもかばんやコートが通路にはみ出していようもんなら、おばちゃんが突進して来て「ちょっとそこ！　コートが通路にはみ出してるよ！」と座席の下にきっちり片付けるように厳しい指導が入るのだ。<br />
<br />
インターミッションになるとその恐さは衰えるどころかますます磨きがかかり、「休憩中に使った携帯電話の電源は必ず切りなさい！」と怒鳴って歩き回る。「プリーズ」の一言もないもんだから、「でないと劇場から追い出すよ」という無言のメッセージは観客にしっかり伝わり、肝心のダニチンを拝む前に劇場を追い出されてはたまらん観客たちは、大慌てで携帯の電源を確認するという案配だ。<br />
<br />
<p class="pic"><img src="http://www.nyniche.com/new/wp-content/uploads/2008/11/broadway_10_2.jpg" alt="broadway_10_2" width="480" height="339"  style="padding-bottom:10px"/><br />
Copyright : The Shubert Organization, 2008.</p>
<br />
で、2幕目が始まり、お待ちかねのクライマックス、ダニチンシーンが始まる。<br />
<br />
舞台上ではアランことダニエル君が年上のガールフレンドに誘われて初めてのセックスにおよぼうと厩舎に到着する。<br />
<br />
と、オーケストラ席の前から５列目、右ブロック通路近くに座っていたワタスは、後方から忍び寄りひっそりと舞台脇に立つ怪しい人影に気がついた。<br />
<br />
人影は舞台上のダニエル君を立ったままじっと見つめている。<br />
なんだかかなり胡散臭く、ストーカーの臭いがプンプンする。<br />
<br />
舞台上のダニエル君が服を脱ぎ始める。<br />
<br />
すると怪しい人影は舞台から観客席へとその視線をついと移し、仁王のようなギョロ目でこちらを凝視するではないか。<br />
<br />
「な、なんなんだ？　こいつ？」<br />
<br />
舞台上でダニエル君がふるちんで走り回る間中、仁王様は観客を睨みつけている。<br />
<br />
もうおわかりだろう。<br />
その仁王様こそ、あの恐いアッシャーおばちゃんだったのだ。<br />
<br />
舞台上で全裸になる俳優二人をカメラ付き携帯電話のレンズから守るべく、アッシャーおばちゃんは夜な夜な仁王に変身していたのである。<br />
<br />
いやはや、それに気づくまでに数分かかったワタスは、ギョロ目の仁王様が気になって気になってダニチンを落ち着いて拝むどころではなかったのだ。<br />
<br />
おーこわ〜！<br />
<br />
<p style="color: #ff6600;">英語力がないと芝居を楽しめない度：★★★★★<br />
ダニエル君の生チン露出度：★★★★★<br />
恐怖のアッシャーおばさん出没度：★★★★★<br />
チケットに払っても良い金額：50ドル（但し、ダニチン目的のチミと、英語に自信があって主役二人の地味な演技をたっぷり堪能したいというチミはもっと出すべし）</p>
<br />
</p>
<blockquote><p>注１： 「エクウス」はギリシャ語で「馬」という意味なんだそうな。<br />
注２：アッシャーさんとは、劇場でお客をお席に案内してくれる係の人のことである。</p></blockquote>
<p>
<br />
&#8220;EQUUS&#8221;＜2009年2月8日までの限定公演＞<br />
<br />
劇場：Broadhurst Theatre<br />
235 W 44th Street<br />
(Between Broadway &#038; 8th Ave.)<br />
<a href="http://www.equusonbroadway.com/" target="_blank" onclick="urchinTracker('/outgoing/www.equusonbroadway.com/?referer=');">http://www.equusonbroadway.com/</a>　<br />
学生ラッシュチケット有り<br />
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//<![CDATA[
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    wpGMaps.wpNewMap(6, {"name":"Broadhurst Theatre","mousewheel":true,"zoompancontrol":true,"typecontrol":true,"directions_to":false,"directions_from":false,"width":"100%","height":"270px","description":"","address":"235 W 44th Street, New York, NY"});
}
//]]&gt;
</script></p>


	Tags: <a href="http://www.nyniche.com/archives/tag/%e3%82%bb%e3%83%ac%e3%83%96" title="セレブ" rel="tag">セレブ</a>, <a href="http://www.nyniche.com/archives/tag/%e3%83%8b%e3%83%a5%e3%83%bc%e3%83%a8%e3%83%bc%e3%82%af%e7%94%9f%e6%b4%bb" title="ニューヨーク生活" rel="tag">ニューヨーク生活</a>, <a href="http://www.nyniche.com/archives/tag/%e3%83%9f%e3%83%a5%e3%83%bc%e3%82%b8%e3%82%ab%e3%83%ab" title="ミュージカル" rel="tag">ミュージカル</a>, <a href="http://www.nyniche.com/archives/tag/%e8%88%9e%e5%8f%b0" title="舞台" rel="tag">舞台</a><br />

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		<title>No.9 ラティーノの人情紙芝居、「In The Heights」</title>
		<link>http://www.nyniche.com/archives/385</link>
		<comments>http://www.nyniche.com/archives/385#comments</comments>
		<pubDate>Sat, 02 Aug 2008 05:02:06 +0000</pubDate>
		<dc:creator>Lil Akim</dc:creator>
				<category><![CDATA[かぶりつき！ブロードウェイ観劇レポート]]></category>
		<category><![CDATA[ニューヨーク生活]]></category>
		<category><![CDATA[ミュージカル]]></category>

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「ズバリ、吉本新喜劇。」

ブロードウェイで今一番ホットな新作ミュージカル「In The Heights」のことを、あるミュージカル通のおっさんはそうのたまった。

そう、今年のトニー賞でベスト・ミュージカルを含む [...]]]></description>
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<p>
「ズバリ、吉本新喜劇。」<br />
<br />
ブロードウェイで今一番ホットな新作ミュージカル「In The Heights」のことを、あるミュージカル通のおっさんはそうのたまった。<br />
<br />
そう、今年のトニー賞でベスト・ミュージカルを含む４つの賞に輝き（注１）、ラティーノの「RENT」とも言われる大人気ミュージカル「In The Heights」が吉本新喜劇なのだ。<br />
<br />
え？　ずいぶん大胆なことを言うおっさんだなーってか？<br />
<br />
いやいや、このおっさんの言うことはかなり正しい。何を隠そう、このワタスも観るなり「とっても『松竹新喜劇』だぜぃ」と思ったクチなのである。<span id="more-385"></span><br />
<br />
だって、物語は吉本新喜劇や松竹新喜劇お得意のご近所人情もので、先が読めまくってしかたが無い単純なストーリー展開だ。ブロンクスに向ってニョロ〜と伸びたマンハッタンの下北半島、そこの根元に位置するワシントンハイツを舞台に、景気の波に押し流されそうになるラテン系移民の生活に焦点を当てたミュージカルがこいつである。<br />
<br />
小さな食料品店を経営するウスナビとそれを手伝う従兄弟のソニー、血はつながっていないが二人を育てたクラウディア婆ちゃんを中心に、カーサービス会社を経営する夫婦とスタンフォード大学から夏休み帰省してきた娘ニーナ、彼女に想いを寄せる非ラティーノの従業員ベニー、家賃高騰でブロンクスに移転せざるを得なくなったヘアサロンオーナーのダニエラと、そこで働きながらダウンタウンに引っ越すことを夢見るヴァネッサといった面々が見せる、山あり谷あり、笑いあり涙ありの人情紙芝居。<br />
<br />
<p class="pic"><img src="http://www.nyniche.com/new/wp-content/uploads/2008/08/broadway_09.jpg" alt="In The Heights" width="480" height="360" class="attachment wp-att-386 " /></p>
<br />
どのキャラにどんなことが起こるのかかなり見え見えの世界が目の前で繰り広げられ、桑原和男や池野めだか、もしくは、ワタスの大好きな今は亡き藤山寛美大先生が出ていないのが不思議になるくらいのコテコテ度なのだ。<br />
違いと言えば、誰も関西弁を話さず、お約束のギャグの代わりにサルサやメレンゲ、ラテンポップといった曲に合わせて歌って踊ってラップってくれると言うところだけなのである。<br />
<br />
しかし、その違いはかなりデカい。<br />
<br />
オープニングのタイトルソング「In The Heights」からラテン音楽が炸裂し、客席でおとなしく聞いているのが難しくなるリズムがズンドコと劇場を包み込む。<br />
舞台で歌い踊る俳優達から客席に向ってエネルギーがドドドーッと流れ込み、真冬でも蒸し暑さをムンムン感じること請け合いの音楽が次から次へと繰り出されるのだ。<br />
<br />
中でも一番の目玉は音楽と歌詞の全てと物語の大筋を書き、主役ウスナビを演じるリン=マニュエル・ミランダによるラップである。<br />
<br />
現在28歳のミランダ君は、まだ大学生の時にこいつの元となるショウを書き、それが「In The Heights」として2007年の2月8日にオフブロードウェイで、2008年の3月9日にはブロードウェイでオープンし、ほんでもって今年の６月のトニー賞ではオリジナルスコア（曲と歌詞）賞と作品賞をダブル受賞したという才能あふれるシンデレラボーイ。<br />
<br />
いやはや、決して男前とは言えない、どちらかと言うとその辺をうろついてるさえない兄ちゃんにしか見えないミランダ君、舞台上の求心力と言ったらまるで鳴門海峡の渦潮のようで、町の皆がミランダ君のラップに乗って歌い踊り、ラティーノの渦巻きに飲み込まれた劇場は、立ち登る熱気に包まれてまるでサウナのようになるというワケなのである。<br />
<br />
しかし、残念なことに盛り上がりサウナナンバー達の合間に、少々退屈なナンバーが挟まる。<br />
<br />
そいつはたいてい、暗い舞台上でスポットライトを浴びて朗々と歌い上げるってな、まるでテレビの歌謡ショウ風のソロナンバーなのだ。<br />
<br />
普通、ミュージカルのソロと言ったら、ぐいっと感情を揺さぶる目玉曲になりがちなのだが、「In The Heights」の場合、どいつもこいつも歌謡ショウな一本調子の演出で見せられるので、ちと飽きてくるのである。<br />
<br />
しかも、ミュージカルの醍醐味であるハーモニーを聞かせるデュエットが少ないのも単調さに拍車をかけている。もちろん、かわりばんこに歌うタイプのちょっとした掛け合いデュエットや、バックコーラスで茶々が入る曲っつうのはたくさんあるのだが、登場人物同士の感情の高まりやつながりをハーモニーで表現してくれる曲は、一幕目の終わり近く、ベニーとニーナのデュエット「When You&#8217;re Home」までなかなか登場しない。<br />
<br />
しかし、ミランダ君が登場してラップを始め、町の人を巻き込んでカンパニー全体で歌い踊り始めると、退屈な歌謡ショウのことなど（次が始まるまで）すっかり忘れてしまい、舞台のノリノリがこっちにまで伝染して客席で身体が揺れてしまうのだ。<br />
<br />
そこでワタスはふと思った。<br />
<br />
ミランダ君のいない「In The Heights」ってのは、ひょっとしたら月の引力が無くなった鳴門海峡のようなんじゃなかろうか？<br />
<br />
多分、ワタスが松竹新喜劇を思い出した所以はそれもあるに違いない。<br />
<br />
しかし、藤山寛美のいない松竹新喜劇には藤山直美がいるように、俳優の層が電話帳のように分厚いブロードウェイのこと、きっとミランダ君がいなくなっても素晴らしいウスナビが登場してくれるに違いない。<br />
<br />
いや、だいたい、ミランダ君の降板すら発表されてないのに、かなり余計なお世話なのである。<br />
<br />
<p style="color: #ff6600;">松竹新喜劇度：★★★★★<br />
じっとしてられない度：★★★★★<br />
サウナ度：★★★★★<br />
チケットに払ってもよい金額：90ドル</p>
<br />
</p>
<blockquote><p>
注１：第62回トニー賞のミュージカル賞、オリジナルスコア賞、振付賞、編曲賞の４つを受賞。<br />
</p></blockquote>
<p>
<br />
&#8220;In The Heights&#8221;<br />
<br />
劇場：&#8221;Richard Rodgers Theater&#8221;<br />
(Broadway &#038; 8th Avenue)<br />
URL: <a href="http://www.intheheightsthemusical.com/" target="_blank" onclick="urchinTracker('/outgoing/www.intheheightsthemusical.com/?referer=');">http://www.intheheightsthemusical.com/</a><br />
ロッタリーチケット：有り<br />
<br />
パフォーマンススケジュール：火・木・金　午後８時／水・土　午後２時＆８時／日　午後２時<br />
<div id='map_7' style='width:100%; height:270px;' class='googleMap'></div>
<div id='dir_7'></div>
<script type="text/javascript">
//<![CDATA[
if (GBrowserIsCompatible()) {
    wpGMaps.wpNewMap(7, {"name":"Richard Rodgers Theater","mousewheel":true,"zoompancontrol":true,"typecontrol":true,"directions_to":false,"directions_from":false,"width":"100%","height":"270px","description":"","address":"226 West 46th Street, New York, NY"});
}
//]]&gt;
</script><br />
<br />
<table  border="0" cellpadding="5"><tr><td valign="top"><a href="http://www.amazon.co.jp/Heights-Original-Broadway-Cast-Recording/dp/B0016CGNZM%3FSubscriptionId%3D0G91FPYVW6ZGWBH4Y9G2%26tag%3Dnyniche-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3DB0016CGNZM" target="_blank" onclick="urchinTracker('/outgoing/www.amazon.co.jp/Heights-Original-Broadway-Cast-Recording/dp/B0016CGNZM_3FSubscriptionId_3D0G91FPYVW6ZGWBH4Y9G2_26tag_3Dnyniche-22_26linkCode_3Dxm2_26camp_3D2025_26creative_3D165953_26creativeASIN_3DB0016CGNZM?referer=');"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/61WgdaIT8CL._SL160_.jpg" border="0" alt="In The Heights [Original Broadway Cast Recording]" /></a></td><td valign="top"><font size="-1"><a href="http://www.amazon.co.jp/Heights-Original-Broadway-Cast-Recording/dp/B0016CGNZM%3FSubscriptionId%3D0G91FPYVW6ZGWBH4Y9G2%26tag%3Dnyniche-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3DB0016CGNZM" target="_blank" onclick="urchinTracker('/outgoing/www.amazon.co.jp/Heights-Original-Broadway-Cast-Recording/dp/B0016CGNZM_3FSubscriptionId_3D0G91FPYVW6ZGWBH4Y9G2_26tag_3Dnyniche-22_26linkCode_3Dxm2_26camp_3D2025_26creative_3D165953_26creativeASIN_3DB0016CGNZM?referer=');">In The Heights [Original Broadway Cast Recording]</a><img src='http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=nyniche-22&#038;l=ur2&#038;o=9' width='1' height='1' border='0' alt='' />Lin-Manuel Miranda In The Heights Pit Orchestra Andrea Burns <br /><br />Ghostlight  2008-06-03<br />売り上げランキング : 3274<br /><br /><a href="http://www.amazon.co.jp/Heights-Original-Broadway-Cast-Recording/dp/B0016CGNZM%3FSubscriptionId%3D0G91FPYVW6ZGWBH4Y9G2%26tag%3Dnyniche-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3DB0016CGNZM" target="_blank" onclick="urchinTracker('/outgoing/www.amazon.co.jp/Heights-Original-Broadway-Cast-Recording/dp/B0016CGNZM_3FSubscriptionId_3D0G91FPYVW6ZGWBH4Y9G2_26tag_3Dnyniche-22_26linkCode_3Dxm2_26camp_3D2025_26creative_3D165953_26creativeASIN_3DB0016CGNZM?referer=');">Amazonで詳しく見る</a></font><font size="-2"> by <a href="http://www.goodpic.com/mt/aws/index.html"  onclick="urchinTracker('/outgoing/www.goodpic.com/mt/aws/index.html?referer=');">G-Tools</a></font></td></tr></table></p>


	Tags: <a href="http://www.nyniche.com/archives/tag/%e3%83%8b%e3%83%a5%e3%83%bc%e3%83%a8%e3%83%bc%e3%82%af%e7%94%9f%e6%b4%bb" title="ニューヨーク生活" rel="tag">ニューヨーク生活</a>, <a href="http://www.nyniche.com/archives/tag/%e3%83%9f%e3%83%a5%e3%83%bc%e3%82%b8%e3%82%ab%e3%83%ab" title="ミュージカル" rel="tag">ミュージカル</a><br />

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		<title>No.8 逃げて行った二匹目のドジョウ「ヤング・フランケンシュタイン」</title>
		<link>http://www.nyniche.com/archives/6</link>
		<comments>http://www.nyniche.com/archives/6#comments</comments>
		<pubDate>Tue, 08 Jan 2008 04:30:31 +0000</pubDate>
		<dc:creator>Lil Akim</dc:creator>
				<category><![CDATA[かぶりつき！ブロードウェイ観劇レポート]]></category>
		<category><![CDATA[ミュージカル]]></category>
		<category><![CDATA[映画]]></category>

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ブロードウェイじゃ二匹目のドジョウは釣りにくい。

この金科玉条を教えてくれるのが、11月に鳴り物入りでオープンした「メル・ブルックスの新作ミュージカル、ヤング・フランケンシュタイン」だ。

御丁寧且つお下品にも自 [...]]]></description>
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<p>
ブロードウェイじゃ二匹目のドジョウは釣りにくい。<br />
<br />
この金科玉条を教えてくれるのが、11月に鳴り物入りでオープンした「メル・ブルックスの新作ミュージカル、ヤング・フランケンシュタイン」だ。<br />
<br />
御丁寧且つお下品にも自分の名前をタイトルに入れてくれとるので既にお気づきだろうが、このミュージカルでドジョウを狙うのは前作「プロデューサーズ」でブロードウェイの記録を塗り替える空前の大ヒットを飛ばしたメル・ブルックス大先生。<span id="more-6"></span><br />
<br />
その大先生が自らの最高傑作である1974年のコメディ映画「ヤング・フランケンシュタイン」をミュージカルにして、ブロードウェイに再登場あそばした。<br />
<br />
え？　「ヤング・フランケンシュタイン」なんて映画は知らない？<br />
<br />
ふとどきな奴め。<br />
「ヤング・フランケンシュタイン」と言えば、1930年代の白黒ホラー映画を徹底的にパロディにしつつオマージュを捧げた、おバカギャグ満載の泣く子も笑うゴシックホラーコメディではないか！<br />
いや、マジで名作なんだから、あまり大きな声で「知らない」と言うと恥かくぞ。<br />
<br />
で、その名作を1600万ドルもの予算でもって豪華なセットと衣装、派手な照明、スターキャストを投入して作ったのがこのいささか長いタイトルのミュージカル。<br />
<br />
しかし、世界中に五万と居る「ヤング・フランケンシュタイン」ファンの期待を一身に背負ったこの新作、非常に残念なことに実は元映画ほどには面白くない。前作「プロデューサーズ」と比べるのも可愛そうなくらい面白くないもんだから、なんでこいつをわざわざミュージカルにしたのか考え込んでしまうほどだ。<br />
<br />
いや、正確を記して言うと、一応そこそこには面白い。<br />
たぶん、全役代役バージョンの吉本新喜劇くらいには面白い。<br />
<br />
しかも吉本とは違ってキャストは歌って踊ってくれるし、舞台のセットは立派且つド派手だし、轟く雷に稲妻といった視覚音響効果もたっぷりある。元映画でおなじみのギャグもずらりと登場するし、この手の人気コメディ映画のミュージカル化で観られる特殊現象、つまり、お約束ギャグの発射１秒前に観客が笑い始めるという現象も健在だ。<br />
<br />
しかし、残念なことに面白さはやはりそこそこ止まり。<br />
<br />
だって、映画を観ている時には同じギャグで何度でも爆笑できたこのワタスともあろうものが、お気に入りのギャグが舞台に登場してもちっとも笑えないのだ。それどころか「なんで今までこんなギャグに腹をかかえて笑ってたんだ？」と自分のユーモアセンスを疑ったほど。<br />
<br />
い、いったいワタスに何が起こったというのだ？<br />
<br />
いや。実のところワタスには何も起こっていない。ギャグのほうに何かが起こっていたのである。<br />
<br />
ま、そいつを説明する前にもっぺんとっくりと復習していただきたいのが、映画「ヤング・フランケンシュタイン」の面白さの所以。<br />
<br />
そう、ずばりパロディだ。<br />
<br />
この映画は1930年代ホラー映画、特に31年の「フランケンシュタイン」と35年の「フランケンシュタインの花嫁」をパロディにする為にメル・ブルックスと睫毛ぱっちりのジーン・ワイルダーが作った映画である。しかも、奇跡的に残っていた「フランケンシュタイン」映画のセットをそのまま使っているところもミソ。<br />
<br />
パロディは元ネタの形式を借りて表現するところに醍醐味がある。<br />
だろ？<br />
<br />
30年代当時の映画表現方法とフランケンシュタイン映画を徹底的にパロってゴスなホラー映画の体裁をとりつつ、おバカギャグを連発しているからこそ、映画「ヤング・フランケンシュタイン」は抜群に面白いのである。<br />
<br />
さあ、そこんとこがよーくわかったところで、映画のパロディ映画を舞台ミュージカルにしてしまうとどうなるかちょっくら想像してくれたまえ。<br />
<br />
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		<title>No.7 轟くロック魂！「Spring Awakening（春の目覚め）」</title>
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		<pubDate>Tue, 04 Sep 2007 04:52:21 +0000</pubDate>
		<dc:creator>Lil Akim</dc:creator>
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昔、ちみがまだハナ垂れ小僧だった頃、父ちゃんと母ちゃんに「赤ちゃんってどこから来るの？」って聞いてみたことはあるか？

ん？ ワタスは無い。

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<p>
昔、ちみがまだハナ垂れ小僧だった頃、父ちゃんと母ちゃんに「赤ちゃんってどこから来るの？」って聞いてみたことはあるか？<br />
<br />
ん？ ワタスは無い。<br />
<br />
で、もしそう尋ねてみて、父ちゃん母ちゃんが「コウノトリが運んで来る」なんてスットコドッコイな答えを返してきたらどうする？<br />
<br />
いや、ワタスならグレるね。<br />
<br />
だって、日通のペリカン便も、クロネコヤマトの宅急便も、本当は人間が運んでることくらい５歳児でも知っている。なのに、赤ん坊を運ぶ謎のコウノトリ軍団を信じろだって？<br />
そんな無理難題を言われた日にゃ、もうグレるしかないのである。<span id="more-54"></span><br />
<br />
しかしでござる。<br />
2007年トニー賞８部門を受賞（注１）したミュージカル「Spring Awakening（春の目覚め）」に登場する少年少女達が、大人どもからそんな嘘っぱちを聞かされ、「ちっ！」と思った時にはどうするか、知ってるか？<br />
<br />
なんと、おもむろに胸のポッケからマイクを取り出し、椅子の上に乗っかってロックンロールしだすのだ。<br />
<br />
そう、ロックだぜ、あはん、あはん！<br />
<br />
この少年少女の皆さん、大人に対する不信や不満や疑問といった胸の内は、ポップでロックな音楽に乗せて観客にゲローッと吐き出してくれるのである。<br />
<br />
えーと、ちょっとここで解説を入れておこう。<br />
このミュージカル、1891年にドイツで出版されたフランク・ヴェデキントの同名の戯曲を原作にしている。<br />
ミュージカルの舞台も原作と同じく1891年のドイツで、厳格なキリスト教的宗教観が支配し、性教育なんてもんは存在しない時代の話だ。<br />
つまり、パリス・ヒルトンのセックスビデオも無ければ、ノーパン＆ミニスカート姿でパパラッチに大事なところを御開帳するイカれたセレブもおらず、男子は女子の生足首をチラ見しただけで鼻血ブーしちまうって頃なのだ。<br />
<br />
その時代に、「男女七歳にして席を同じうせず」で育てられた少年少女諸君は、身体の変化や異性（時には同性）に対する興味がなぜフツフツと沸き起こるのか理解できずにいる。<br />
<br />
しかし、「日本野鳥の会」メンバー並みの自然観察眼を持ち、頭脳明晰で男前の少年メルキオ君はちょいと違う。<br />
大人が決して教えてくれない生命誕生の秘密と、女性がセックスによって得る肉体的な喜びの存在を自ら導き出し、毎夜の性夢に悩んで落ちこぼれていく親友モーリッツ君に「スケベな夢を見るのは普通のことだから悩むことはない」と教えてやるのだ。<br />
<br />
一方で「赤ん坊を運ぶ謎のコウノトリ」の話をどうも信じられなくなってきた美少女ヴェンドラちゃんは、本当のところ赤ん坊がどこから来るのかさっぱりわからないまま。<br />
ある日、お友達が父親から虐待を受けていると聞いてかなりおののき、子供の 頃以来久し振りに会話を交わしたメルキオ君に悩みを打ち明けて、二人はどんどん親密になって行く。<br />
<br />
そして、この３人の少年少女の運命はその夏を境に大きく変わってしまうのである。ジャジャジャジャーン！<br />
<br />
ま、という具合に、こいつは14～15歳の思春期の少年少女の性の目覚めと知識への渇望、ほんでもってそいつをシカトして芽を摘み取ろうとする大人社会への反抗といったおなじみのテーマを、同性愛、虐待、マスターベーション、セックス、妊娠、堕胎、自殺と盛りだくさんに詰め込んで描いた、原作の意図をかなり忠実に表現したミュージカルなのである。<br />
<br />
原作の戯曲のほうは、あまりにもセンセーショナルな内容だというので長い間検閲無しに上演することができなかった問題作なんだそうだが、現代じゃこの手の青春白書モノは映画やテレビで既に語り尽くされているので、センセーショナルでもなければ目新しくもなんともないというのが事実だ。<br />
<br />
ところがどっこい、よくある青春白書モノも、効果的な演出に耳からなかなか離れない曲、美しい歌詞に衣装、イカした照明とモダンな振付けが渾然一体となったミュージカルに仕上げられると、それはそれはフレッシュになるのである。<br />
<br />
例えば演出だ。<br />
このミュージカルでは教師や親といった大人の役を男と女各一名の俳優に全て演じさせている。<br />
だもんだから、大人はなんだか顔の見えない人間に見え、自我が目覚め始めた悩める少年少女が、適切な助言や指導を与えられずに悲劇の道を進んで行く姿がよりドラマチックに浮き彫りになるという仕組みになっているのだ。<br />
<br />
おまけに、劇中で歌われる曲は全て少年少女の胸の内という設定なので、レトロな衣装を着たピッチピチに若い（注２）彼らが「胸の内」から取り出したハンドマイクでもって、ザ・スミス風ありーの、エルビス・コステロ風ありーの、キャロル・キング風ありーののロックでフォークで今風な曲を観客にダイレクトに歌いかけてくるもんだから、観客の心はあっと言う間に少年少女の心と同調して一体感はもうひとしお！<br />
<br />
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