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	<title>NY Niche &#187; セレブの小部屋</title>
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	<description>ニューヨークからプロライター達がお送りする、「ここだけ」のおもしろ情報。</description>
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		<title>No.70 サンドラ・ブロックを泣かせた私</title>
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		<pubDate>Tue, 10 Jan 2012 04:04:01 +0000</pubDate>
		<dc:creator>Yuka Azuma</dc:creator>
				<category><![CDATA[セレブの小部屋]]></category>
		<category><![CDATA[インタビュー]]></category>
		<category><![CDATA[セレブ]]></category>
		<category><![CDATA[映画]]></category>

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2011年3-11を生きた日本人の心に響く映画なのかもしれない。 
突然、訪れた悲惨のあと、人々はどう再生していくのか。


映画『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』日本公開は2/18/12。
&#169; [...]]]></description>
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<p>
2011年3-11を生きた日本人の心に響く映画なのかもしれない。 <br />
突然、訪れた悲惨のあと、人々はどう再生していくのか。<br />
<br />
<p class="pic"><img src="http://www.nyniche.com/new/wp-content/uploads/2012/01/celeb70_1.jpg" alt="" title="" width="400" height="593" /><br />
映画『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』日本公開は2/18/12。<br />
&copy; 2011 Warner Bros. Entertainment Inc.</p>
<br />
アメリカでクリスマスに封切られた『Extremely Loud and Incredibly Close／ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』。 <br />
<br />
主人公は、9-11の同時多発テロ事件で父親（トム・ハンクス）を亡くしたNYの少年オスカーだ。<br />
父親のクローゼットから謎の鍵を見つけた彼は、それが父親からのメッセージだと信じてニューヨーク中、探求の旅に出るというストーリー。<br />
<span id="more-5191"></span><br />
2005年に発表され絶賛を受けたジョナサン・サフラン・フォアの小説の映画化だ。 <br />
<br />
<p class="pic"><img src="http://www.nyniche.com/new/wp-content/uploads/2012/01/celeb70_2.jpg" alt="" title="" width="450" height="300" /><br />
映画『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』の<br />
サンドラ・ブロックとトーマス・ホーン<br />
&copy; 2011 Warner Bros. Entertainment Inc.</p>
<br />
試写では、泣きそうになったが、涙が頬を伝わらないように抑えた。<br />
<br />
そして、ひとり無言で家に帰る途中、NYの地下鉄の駅で、いきなりお腹の中が掻き回わされたような感触に襲われた。<br />
<br />
おへその下あたりからグワッと何かが生まれて、渦巻きができて、くるくるお腹の中を上へ上へと舞い上がり、それが私の体から涙となって湧き出てしまいそうになったのだ。やばい、めちゃめちゃ涙もろくなっている。<br />
<br />
この映画にすごく感動した、というのとは違う。この作品に感情を掻き回された、というほうが近い。<br />
<br />
<p class="pic"><img src="http://www.nyniche.com/new/wp-content/uploads/2012/01/celeb70_3.jpg" alt="" title="" width="450" height="299" /><br />
『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』NYプレミア<br />
&copy; 2011 Warner Bros. Entertainment Inc.</p>
<br />
翌日、この新作『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』のキャストとスティーブン・ダルドリー監督のインタビューがあった。<br />
<br />
オスカーを演じた少年トーマス・ホーンは、なんと心が清い礼儀正しい男の子か！<br />
誠実な態度で、大人顔負けの受け答え。<br />
<br />
彼を目の前に、なんてかわいいの、と母性本能が体に灯る。<br />
やばい、目がウルウルになりそう。<br />
<br />
<p class="pic"><img src="http://www.nyniche.com/new/wp-content/uploads/2012/01/celeb70_4.jpg" alt="" title="" width="450" height="300" /><br />
&copy; 2011 Warner Bros. Entertainment Inc.</p>
<br />
そして、少年オスカーの母親を演じたサンドラ・ブロック。<br />
彼女は3-11の震災後、だれよりも早く日本に100万ドルの義援金を寄付してくれた女優だ。<br />
<br />
記者会見で、そのことを質問している最中に、ことは起きた。<br />
<br />
3-11や9-11のことを思ったら、あの感触がいきなり戻ってきた。<br />
お腹の底からグワッと感情が竜巻のように巻き上がった。<br />
<br />
そして、それがついに涙となって湧きでてしまった！<br />
<br />
私から３メートルくらいしか離れていないところに並んで座っている監督やキャストたちを目の前に、なんということだ。<br />
脚本家エリック・ロス（『フォレスト・ガンプ』『ベンジャミン・バトン数奇な人生』）が、体をのりだして私を驚いて見つめている。<br />
<br />
いかん、とまれ、とまれ、涙よ！ <br />
<br />
それも、自分の雑誌記事の執筆のために参加しているならまだしも、この記者会見は某有名ライターさんの通訳として参加していたので、こんな失態は許されないのに‥‥。<br />
<br />
「あ～！　彼女が私を泣かせるわ‥‥」<br />
と、記者会見に臨むサンドラの目に涙が浮かんだ。<br />
<br />
「日本の癒しへの希望。それに向けてのヘルプをありがとう」<br />
と、伝えたときに私がやったゼスチャー、 手を胸に押さえる感動の動作をサンドラも真似てやり、彼女は涙目で私を見つめて心温まるコメントを返してくれた。<br />
<br />
記者会見が終わったあと、「泣いちゃうなんて、恥ずかしい」と赤面する私に、某有名ライターさんも優しく「恥ずかしくないよ。人間なんだから」と言ってくれたことが嬉しかった。<br />
<br />
<p class="pic"><img src="http://www.nyniche.com/new/wp-content/uploads/2012/01/celeb70_5.jpg" alt="" title="" width="450" height="360" /><br />
『しあわせの隠れ場所』でアカデミー・オスカー受賞の主演女優となった<br />
サンドラ・ブロック &copy; A.M.P.A.S.</p>
<br />
このあと、私にはまだテレビ用のインタビューも残っていた。<br />
また、サンドラに3-11のことを聞かなくてはならない。<br />
<br />
彼女が待機しているホテル部屋に入っていくと、サンドラは私を見るなり「あ、また、あなた！　もう泣かないわよ！！」と、叫んだ。<br />
<br />
いつでも、ふと油断すると、お腹の中に眠る渦巻きが回転して体から抜け出そうとする状態ではあったけれど、少しばかりその感情を外に出したあとだけに、私はもう大丈夫。<br />
<br />
スティーブン・ダルドリー監督には「さっき私が泣いたのは、あなたがこの映画を作ったせいよ」だなんて、図太いことを言ってきたばかりだ。<br />
<br />
笑いながら「ごめんなさい。インタビュー中に泣くなんて、いままでなかったことです」と、言うと、サンドラも微笑む。<br />
<br />
「私もあんなことは初めてよ。あなたが来たから、またあの感情が戻ってくる」と、サンドラ。<br />
テレビの前では涙目にならないようにと、自分に言い聞かせるように語る彼女。<br />
<br />
「でも、あやまらないで。この映画はそういう感情を巻き起こすのよ。<br />
それはじつに良いことなのよ。だから、あやまらないで。<br />
そして、もうおしまい！　泣くのは止めましょう」<br />
<br />
知らずに、泣いてアイム・ソーリーと、あやまり続けていた私。<br />
<br />
そして、今度はアイム・ソーリーと言い続けてしまって「アイム・ソーリー」と、言っている。<br />
あれ、ごめんなさいが、とまらない。<br />
<br />
こんな情けない私を温かく包んでくれる彼女に、ますます感謝の意が湧いてくる。<br />
<br />
「だけど、あなたがやってくれたことが嬉しくて‥‥」と、漏らすと、<br />
またもや目の前のサンドラの目がみるみるうちに赤く染まっていった。<br />
彼女は本当に優しい。<br />
<br />
そして、こんなことを語ってくれる。<br />
<br />
「日本に行く度に、穏やかな平和を感じるの。そして人の親切を感じるの。<br />
どうしてかしら。日本という土地に降り立った瞬間に、いつもそれを感じるのよ」<br />
<br />
サンドラ、ありがとう。<br />
彼女も日本の震災を知って大泣きしたと語っていた。<br />
<br />
帰途につく私は考える。<br />
試写のあと、大声でエーンと泣かなかったから感情が自分の体の中でうずくまっていたのだ。<br />
<br />
でも、取材で泣いたあとの私は清々しい気分になっていた。<br />
<br />
そう、涙は魂を洗浄してくれるのだ。<br />
津波や洪水さえ、地球の浄化作用だと受けとめている私だ。泣きながらでも、すべてを受け入れて進んでいこうと私は心に誓う。<br />
<br />
<br />
©2012 Yuka Azuma</p>


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		<title>No.69 生涯、忘れられないプレミア。ポール・マッカートニー、ありがとう！</title>
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		<pubDate>Tue, 06 Dec 2011 23:06:59 +0000</pubDate>
		<dc:creator>Yuka Azuma</dc:creator>
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		<description><![CDATA[


仕事柄、時折、映画のプレミアに出向く。

最近、取材したのは、2011年11月21日、NYのジグフィールド・シアターで開催されたマーティン・スコセッシ監督の初の3D最新作『ヒューゴの不思議な発明』のプレミア。 

 [...]]]></description>
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<p>
仕事柄、時折、映画のプレミアに出向く。<br />
<br />
最近、取材したのは、2011年11月21日、NYのジグフィールド・シアターで開催されたマーティン・スコセッシ監督の初の3D最新作『ヒューゴの不思議な発明』のプレミア。 <br />
<br />
<p class="pic"><img src="http://www.nyniche.com/new/wp-content/uploads/2011/12/celeb69_1.jpg" alt="" title="" width="450" height="337" /></p>
<br />
そして12月4日は、全米でクリスマス公開されるスティーブン・スピルバーグの壮大アドベンチャー『戦火の馬』のプレミア。<br />
<span id="more-5090"></span><br />
スコセッシやスピルバーグといった知的な巨匠たちが、丁寧に私の質問に応じてくれたのが嬉しかったが、なによりも私が感心したのは子役たちの応答だ。<br />
<br />
『ヒューゴの不思議な発明』で主役ヒューゴを好演した14才のエイサ・バターフィルドは、メガネをかけ、ネクタイをしめてやってきた小さな紳士。自分から握手を求めてくる好青年で、しっかりと人の目を見て質問に応じる彼の落ち着きは凄い。<br />
<br />
共演のクロエ・モレッツも始終、朗らかに微笑みながら、しっかりと丁寧に報道陣の質問に応じていた。スターの貫禄たっぷりで、あまりに堂々とした雰囲気だから、本当に14才なのかと問いたくなった。<br />
<br />
<p class="pic"><img src="http://www.nyniche.com/new/wp-content/uploads/2011/12/celeb69_2.jpg" alt="" title="" width="450" height="337" /><br />
『ヒューゴの不思議な発明』のプレミアにて<br />
レッドカーペットで取材に応じる14才のクロエ・グレース・モレッツ</p>
<br />
小さい頃から大人の社会で働いてきた子供たちは、とてもしっかりしていて、受け答えが普通の子供たちと違うのだ。<br />
<br />
『戦火の馬』の主演に抜擢されたジェレミー・アーヴィンは誠実なイメージの好青年で、新人なのにちゃんと積極的にコメントすることをわきまえていて凄いと思った。<br />
<br />
でもティーンエージャーを演じたものの、現在21才という大人だから頷けないこともない。<br />
<br />
だけど彼の15才の共演者セリーヌ・バッケンズが素敵なゴールドのドレスに身を包んでレッドカーペットに佇む姿を見て、私はどうしても唖然としてしまう。<br />
<br />
カメラの前でポーズをとるときの貫禄さ、微笑みを浮かべながら余裕で質問に応じる様子は、どう見ても洗練された大人の女性だ。<br />
<br />
<p class="pic"><img src="http://www.nyniche.com/new/wp-content/uploads/2011/12/celeb69_3.jpg" alt="" title="" width="450" height="337" /><br />
『戦火の馬』のプレミアに15才の娘と共にやってきたスティーブン・スピルバーグ</p>
<br />
スティーブン・スピルバーグは、プレミアに彼の15才の娘デストリーちゃんを連れてきた。<br />
<br />
「娘にはこの映画を観客と一緒に体験してほしいと思ったので、まだ観せていなくて、彼女は今晩はじめて観るのです」と語るスピルバーグの横でスラリと佇む彼女にしても、子役たちにくらべたら遥かに無口ではあるが、もう大人の貫禄が漂っている。<br />
<br />
同じ年頃の子供を持つ母親としては、この子たちの堂々とした態度は信じられない。うちの娘なんて、大人から「映画はどうでしたか」と質問されたら、小声で「うん、よかった」としか答えられない。<br />
<br />
子役たちは「素晴らしい体験でした。スピルバーグが持つ純粋な心が描かれているようで‥‥」と、テキパキと話してくるのに。<br />
<br />
それに、私の13才の娘の場合、『ヒューゴの不思議な発明』の試写会に行ったにも関わらず、子役たちにはまったく興味なし。<br />
<br />
スコセッシ監督がジョージ・ハリスンのドキュメンタリーを監督した、ということだけに興味津々で、取材に向かう私に「ビートルズのことを聞いて」と、言ってくる。<br />
<br />
娘は朝から晩まで、そして多分、眠っている間も、ビートルズのことばかり考えている。<br />
９歳のときから毎日、ビートルズだけを聴き続け、自分の部屋をビートルズのポスターやグッズで埋めつくし、彼らが使った楽器の種類にいたるまで“ビートルズ博士”のように何でも知っている熱狂的なファンだ。<br />
<br />
NYリンカン・センターで盛大に開催された『戦火の馬』のレッドカーペットに佇んでいると、この同センターのバレエ・シアターで開催されたNYシティ・バレエ団の『オーシャンズ・キングダム』のプレミアの興奮が蘇ってくる。<br />
<br />
ここは、私の娘にとって大切な思い出の場所――。<br />
<br />
ポール・マッカートニーがはじめてダンス音楽を手がけた。<br />
そのバレエのプレミア・チケットを２枚、購入して、仕事ではなく、観客としてプレミアに行くことに。<br />
<br />
「もしかしたらポールが来るかもよ」という私の一言に、娘は毎日ドキドキしながら過ごすことになった。<br />
<br />
「期待してがっかりするのは耐えられないから、来ないと思うようにしてる」と言いながらも、プレミア当日は朝起きた途端に「ヒ、ヒ、ヒー」と声をあげ、一日中、学校でもニヤついて仕方なかったという。<br />
<br />
シアターの入り口へと続くレッドカーペット。<br />
そこから少し離れたバリケードの後ろに群がるファンたち。ビートルズのレコードを手に構えている人たちもいる。<br />
<br />
「ポールは本当に来るんだ！　信じていいんだ！」娘はプレミア会場に来て、ようやく実感を味わった。<br />
おとなしい性格の娘がこれほど興奮している姿を見たことがない。<br />
<br />
娘にとって、ポールは神様だ。<br />
神様以上かもしれない。<br />
<br />
ビートルズに取り憑かれている彼女だが、中でもいちばん好きなのがポールだ。彼女は純粋に彼の音楽とアートを愛し、彼という人物を尊敬している。<br />
<br />
彼がビートルズ時代に泊まったことがあるからとプラザ・ホテルのロビーにニコニコしながら居座ったり、彼が降り立ったことがあるという理由だけでJFK空港に行くことを喜ぶ彼女だ。<br />
<br />
それがこの晩、リアルタイムで生の彼が、自分がいる同じ空間の中に存在することになる。<br />
そう思うだけで娘の小さなハートは、はち切れそうになった。<br />
<br />
口数の少ない娘なので後に彼女が綴った作文を読んで知ったのだが、彼女はポールの安全を懸念して警備員が少ないことに心配したり、自分は気が狂うのではと真剣に思ったり、あまりの興奮に病気になったように感じたり、彼女の心中ではいろんな思いが駆け巡っていたのだ。<br />
<br />
<p class="pic"><img src="http://www.nyniche.com/new/wp-content/uploads/2011/12/celeb69_4.jpg" alt="" title="" width="450" height="337" /><br />
ポール・マッカートニーの到来をシアター内で待ち受けるゲストたち</p>
<br />
バレエ・シアター内の着飾った観客たちは、自分たちの席に向かわず、ずっと入り口を見つめて待機している。外に群がるファンたちだけでなく、シアター内のゲストたちさえも、ポールの到来を心待ちにしているのだ。<br />
<br />
私はプレミアでこんな光景を見たことがない。<br />
プレミア会場ではふと気がつくと真横にジュリア・ロバーツがいたとか、ミック・ジャガーが目の前を通ったとか、スターが普通に存在する体験をしてきた私。<br />
<br />
これほど回りの人々がスターへの熱い反応を示す情景なんて前代未聞だ。<br />
<br />
私と娘も、そんな観客のひとりである。<br />
彼が通るであろう劇場の階段の横で待機していると、俳優アレック・ボールドウィンなど有名人がすぐ横を通り過ぎていく。でも誰もそんな有名人には目をやらない。<br />
<br />
人々が待ち受けていたのは、ポール・マッカートニーなのだから。<br />
<br />
若いときからずっとポールは、こんな信じられないほどの注目と羨望をどこに行っても浴びさせられてきたのだ。それなのに、彼はどうして地に足のついた良い人でいられるのだろう。私はそんなことを考えながら、人々を観察していた。<br />
<br />
ついにポールがやってきた。<br />
<br />
回りのバイブレーションが激しいから、彼の姿を目にする前から空気で分かった。「あと何秒かで彼があの入り口から入ってくるよ」と、娘に伝えたら、本当にそうなった。<br />
<br />
外でバリケードの後ろにはりついている大勢のファンたちではなく、劇場内のゲストたちがドッとよどめいて歓声を放っていることに私は驚かされる。<br />
<br />
だが、そんな観客のひとりが自分であることにも驚いた。 <br />
奥様となるナンシーと共に目の前を通り過ぎる彼に向かって、気がついたら「ウィ・ラブ・ユー、ポール！」と叫んでいた。<br />
<br />
彼の回りに人の波ができる。控えめな娘は前にでることもできない。<br />
<br />
でも、ほんの一瞬、オフィシャル用のカメラの前でポーズを撮るために、彼の前に小さな空間ができて、娘はその空間の向こう側に佇むことができた。<br />
<br />
ポール・マッカートニーの伝記本をしっかりと手に 、声も出せず、一歩前に近寄ることもできずに佇む少女。<br />
<br />
なんと、ポールはそんな彼女に気づいた。<br />
<br />
そして彼女を見て、不思議そうに首を傾げた。<br />
そして、顔を横上にひくジェスチャーをしながら、右手で「こちらにおいで」と彼女に手招きしたのだ！<br />
<br />
彼の前に歩みでた娘は、ポールに本とペンを渡した。彼は気づかなかったと思うが娘の字で「I ♥ Paul」と上に書かれていたページに、彼は左手でサインをした。<br />
<br />
<p class="pic"><img src="http://www.nyniche.com/new/wp-content/uploads/2011/12/celeb69_5.jpg" alt="" title="" width="450" height="269" /><br />
娘（手前）の目の前に立つポール・マッカートニー</p>
<br />
娘いわく、そのとき３回ほど「あなたは私のヒーローです」と、彼に言ったという。<br />
でも、３回とも声にならなかった。<br />
<br />
子役たちとは大違いだ。<br />
娘は決して女優にはなれないだろう。<br />
<br />
ありがたいことに本人はモデルや女優には絶対なりたくないと言っている。<br />
<br />
ポールが入場して客席に着くまで、サインをもらったのは娘だけだった。なんという奇跡。<br />
<br />
席につき、バレエが始まっても、13才の少女の心臓はドキンドキンと大きな音をたて続けた。彼女の胸に手をあてると、破裂するのではないかと心配になるほど大きな振動で心臓が脈打っていた。<br />
<br />
家に帰ると、娘は彼が手にしたペンを人差し指でゆっくり触り、なんと、その指を舐めた。<br />
<br />
そして「彼のDNAが私の一部になった」と、一言。<br />
<br />
2011年9月22日――。<br />
娘にとって生涯最高の日。彼女は一生、この日の感動を忘れないだろう。<br />
<br />
<p class="pic"><img src="http://www.nyniche.com/new/wp-content/uploads/2011/12/celeb69_6.jpg" alt="" title="" width="450" height="337" /><br />
ポール・マッカートニーが来ると確信した娘</p>
<br />
<br />
<br />
Copyright: 2011 Yuka Azuma<br />
<br />
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		<title>No.68 ヴィダル・サスーン 感動の自伝本、いよいよ日本上陸！</title>
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		<comments>http://www.nyniche.com/archives/4640#comments</comments>
		<pubDate>Mon, 08 Aug 2011 23:03:22 +0000</pubDate>
		<dc:creator>Yuka Azuma</dc:creator>
				<category><![CDATA[セレブの小部屋]]></category>
		<category><![CDATA[インタビュー]]></category>
		<category><![CDATA[セレブ]]></category>
		<category><![CDATA[ファッション]]></category>
		<category><![CDATA[本]]></category>

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		<description><![CDATA[


ヴィダル・サスーン。
それがシャンプーの名前だと思っている10代、20代の若者がいるという。


ヴィダル・サスーン氏、自宅にて／April 2011 
PHOTO : &#169; Michael Gutstad [...]]]></description>
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<p>
ヴィダル・サスーン。<br />
それがシャンプーの名前だと思っている10代、20代の若者がいるという。<br />
<br />
<p class="pic"><img src="http://www.nyniche.com/new/wp-content/uploads/2011/08/celeb68_1.jpg" alt="" title="" width="450" height="354" /><br />
ヴィダル・サスーン氏、自宅にて／April 2011 <br />
PHOTO : &copy; Michael Gutstadt</p>
<br />
美容師でなければ仕方ないが、サスーンが誰なのか知らない、というスタイリストに東京のサロンで会ったときには、さすがに驚いた。<br />
そんな美容師さんには、「キミたち！！ これを読まなきゃ！」と、この本を投げ出したくなる。<br />
<span id="more-4640"></span><br />
<p class="pic"><img src="http://www.nyniche.com/new/wp-content/uploads/2011/08/celeb68_2.jpg" alt="" title=""  width="450" height="602" /></p>
<br />
<strong>ジャジャーン！<br />
ヴィダル・サスーン自伝本がついに日本発売！</strong><br />
<br />
訳者はワタクシ。<br />
なんともラッキーなことに。<br />
<br />
ヴィダル・サスーンーー。<br />
彼がいなければ、いまのヘアスタイルは違うものになっていただろう。<br />
<br />
セットヘアからスウイング・ヘアへ。<br />
揺れ動くヘアはいまではあたり前だが、それはサスーンがヘア革命を起こしたゆえの結果なのだ。<br />
<br />
夜ローラーを巻いて寝たり、毎週美容院で洗髪するしかなかった女性たちを解放し、60年代、70年代、ファッションだけでなく人々のライフスタイルにも最大な影響を与えた彼。<br />
<br />
<p class="pic"><img src="http://www.nyniche.com/new/wp-content/uploads/2011/08/celeb68_5.jpg" alt="" title="" width="450" height="571"  /><br />
ヴィダル・サスーンの1965年のヘア作品<br />
PHOTO : Barry Lategan</p>
<br />
戦時中、孤児院で育った青年だ。<br />
イスラエル建国のために戦いを志願した兵士でもあった。<br />
14歳のときに無理矢理、母親にサロンに連れていかれて見習いとなる。<br />
<br />
そのロンドン育ちのシャンプーボーイが最も有名なヘアドレッサーとなり、美容界を変え、社会を変えていく。<br />
そして彼は人を助けていく。多くの人々をーー。<br />
<br />
彼の自伝には感動させられた。<br />
そしてその翻訳作業は長い道のりだった。<br />
<br />
結果は、この本、分厚く506ぺージ。<br />
ヴィダル・サスーンの82年の長い人生が圧縮されているのだ。<br />
<br />
アート、ファッション、映画・舞台、音楽、スポーツ、政治界の著名人らと交流する華麗な人生。美容師という職が世間から高く評価される職業でなかった時代に、一人のヘアドレッサーがその社会の見解を変えていったのだ。<br />
<br />
革命の男は名声を思うままにし、テレビにレギュラー出演し、世界を旅し、国際的な活躍を遂げる。<br />
<br />
でも、裏では悲しいことも起きた。<br />
<br />
私は自伝を訳しながらホロリと泣いた。彼の綴る母親の描写には心を打たれた。<br />
幼い貧しい少年が抱く母親への健気な愛、弟への愛情、それは心に染む。<br />
<br />
<p class="pic"><img src="http://www.nyniche.com/new/wp-content/uploads/2011/08/celeb68_3.jpg" alt="" title=""  width="450" height="300" /><br />
自宅でインタビューに応じるヴィダル・サスーンと筆者。<br />
PHOTO : &copy; Michael Gutstadt</p>
<br />
日本での「ヴィダル・サスーン自伝」発売を記念して、2011年春、私はサスーンの自宅を訪問してインタビューをした。<br />
<br />
ロサンゼルスのベルエアの丘の上に建つ建築家リチャード・ノイトラが手がけた平屋で、中に入った途端、大きなガラスの壁越しに、緑の美しい庭や丘の下に広がる素晴らしい景観に包まれる。<br />
芝生に囲まれたプールや人工池のある庭には、イサム・ノグチが自ら設置したという石も設置されている。<br />
<br />
ミニマリズムを思わせるクリーンなインテリアで、モダンアートの逸品がさりげなく飾られる空間。<br />
そのお洒落で清閑なスペースにぴったりの雰囲気でスラリと背筋を延ばして佇むヴィダル・サスーンは、とても83歳とは思えない。<br />
<br />
素敵な奥様のロニーは、私とカメラマンのためにランチまで用意して迎えてくれた。<br />
夫婦のツーショットを撮影したいと頼むと「もう若くてきれいじゃないから」と嫌がる彼女に「大丈夫だよ、いいじゃないか」とサスーンが声をかけ、ふたりの撮影も実現。<br />
<br />
そして、立ち去る奥様に優しく微笑むサスーン。<br />
<br />
「もう彼女と連れ合って、22年になります。ぼくは62歳で、彼女は30代でした」と嬉しそうに語る彼。<br />
<br />
サスーンはずいぶん、奥様に惚れ込んでいる。それは彼の彼女への眼差しを見るだけでもわかる。<br />
「妻を必要とする男」の側面は自伝にもしっかり描かれている。<br />
<br />
美女に囲まれる仕事をしながら、案外、女性に対して弱いところがあり、私はなぜかそこに寂しさを感じる。<br />
母親を慕った小さな男の子が、同じような気持ちで女性を慕うのだなあ‥‥。<br />
<br />
<p class="pic"><img src="http://www.nyniche.com/new/wp-content/uploads/2011/08/celeb68_4.jpg" alt="" title=""  width="450" height="578" /><br />
サスーンと筆者<br />
PHOTO : &copy; Michael Gutstadt</p>
<br />
「あなたは、それは多くの友達に恵まれていますね」と、華やかな社交生活をうらやましく思いながら彼に伝えると「そうかな？」と返ってきた。<br />
<br />
「みんな死んでしまったけれど」<br />
<br />
ああ、確かに。彼の人生を彩った個性的な友人たち。<br />
そしていま、彼自身も白血病と戦っているのだ。<br />
<br />
あなたは死に対して、平和な気持ちを抱いていますか？<br />
<br />
「ええ。ぼくは最近、３週間半、入院しました。いつ逝ってもおかしくない状態でした。それはなんとも奇妙なフィーリングでした」と、彼は答える。<br />
<br />
「そして、突如、ぼくは微笑み始めたのです」<br />
と言うと、彼はそれは美しい、天使のような微笑みを浮かべた。<br />
<br />
「ぼくはワンダフルな人生を歩みました。そして、ほかの人たちに何かを与えた！　それがとても重要なことなのです。<br />
悪かったと心残りになることなど、何ひとつ、ありません。<br />
<br />
ただそこにあるのは、これから起きることだけ。<br />
じつに、素晴らしい人生だった。<br />
<br />
そういう境地に至ったのです。<br />
ところが、その２日後、ぼくはベッドから追い出されました（笑）。そして、歩きなさい、と言われたのです」<br />
<br />
<br />
Copyright:  2011 Yuka Azuma<br />
<br />
<div class="break">&nbsp;</div>
・サスーンの自伝 記念インタビュー記事は<a href="http://www.kamishobo.co.jp/" target="_blank" onclick="urchinTracker('/outgoing/www.kamishobo.co.jp/?referer=');">髪書房</a>の「BOB」「Ocappa」「NEXT LEADER」3誌の2011年７月号に掲載。<br />
<br />
・<a href="http://www.nyniche.com/archives/2779" target="_blank">ヴィダル・サスーンに関する過去の記事</a><br />
<div class="break">&nbsp;</div>
<strong>ヴィダル・サスーン自伝本はこちらで購入できます！</strong><br />
<br />
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		<title>No.67 タイムズ・スクエアのど真ん中で繰り広げられた『トランスフォーマー／ダークサイド・ムーン』NYプレミア</title>
		<link>http://www.nyniche.com/archives/4521</link>
		<comments>http://www.nyniche.com/archives/4521#comments</comments>
		<pubDate>Wed, 06 Jul 2011 08:05:17 +0000</pubDate>
		<dc:creator>Yuka Azuma</dc:creator>
				<category><![CDATA[セレブの小部屋]]></category>
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マイケル・ベイ監督の新作『トランスフォーマー／ダークサイド・ムーン』のNYプレミアをテレビ取材するという仕事がまいこんできた。

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<p>
<img src="http://www.nyniche.com/new/wp-content/uploads/2011/07/celeb67_1.jpg" alt="" title=""  width="250" height="375" style="margin: 10px; float: left;" />マイケル・ベイ監督の新作『トランスフォーマー／ダークサイド・ムーン』のNYプレミアをテレビ取材するという仕事がまいこんできた。<br />
<br />
「えッ！　リンキン・パークに会えるかもしれない！」<br />
それが私の反応だった。この映画『トランスフォーマー３』に楽曲『Iridescent』を提供したのがリンキン・パークで、私は彼らの大ファンなのだ。<br />
<br />
６／２３日に開催されたモスクワでの『トランスフォーマー／ダークサイド・ムーン』のプレミアでは、その楽曲の演奏で映画のキャストらを含む群衆を湧かせのだ。<br />
<br />
&nbsp;<br /><br />
&nbsp;<br /><br />
<br />
（ライブの模様はこちら ）<br />
<p class="pic"><object width="425" height="272"><param name="movie" value="http://www.youtube.com/v/rdpx7rvv3dw?version=3&amp;hl=ja_JP"></param><param name="allowFullScreen" value="true"></param><param name="allowscriptaccess" value="always"></param><embed src="http://www.youtube.com/v/rdpx7rvv3dw?version=3&amp;hl=ja_JP" type="application/x-shockwave-flash" width="425" height="272" allowscriptaccess="always" allowfullscreen="true"></embed></object></p>
<span id="more-4521"></span><br />
ところが、リンキンパークは６／２８日のNYプレミアは、ヨーロッパ・ツアーのコンサート日で来れないことが判明。私は「タイムズ・スクエア」より「レッド・スクエア」を取材したかった！<br />
<br />
とはいいつつ、NYタイムズ・スクエアは観光客のメッカだが、ハイテンションで楽しい。<br />
新年のカウントダウンのお祭り場としても親しまれる場所だ。<br />
<br />
そのタイムズ・スクエアの通りのど真ん中にステージを設置してレッドカーペットを作りプレミア開催とは、なんとも大掛かりなイベントだ。<br />
<br />
<p class="pic"><img src="http://www.nyniche.com/new/wp-content/uploads/2011/07/celeb67_5.jpg" alt="" title="" width="425" height="318" /><br />
レッドカーペットの脇に待機するファンたち</p>
<br />
マスコミは午後４時にチェックイン、５時半からゲスト到着開始。<br />
<br />
だが、だれよりも早く午後３時にはすでにタイムズスクエアに2000人位のファンたちが押し寄せて、レッドカーペットを囲んで待ち構えた。<br />
<br />
レッドカーペットの脇下に場所を確保できた傍観者たちはキャストたちからサインをもらえた人もいたし、待つ甲斐はあるかもしれないけれど、ブロードウェイ通りにへばりついている人たちなんて舞台も見えないのに、バリケードの後ろで何時間も辛抱強く立って待っているのだ。これには驚いた。<br />
<br />
すごい！　わるいが、報道員パスがある私は、彼らを後にスーイスイと中へ。<br />
<br />
<p class="pic"><img src="http://www.nyniche.com/new/wp-content/uploads/2011/07/celeb67_4.jpg" alt="" title=""  width="425" height="318" /><br />
ブロードウェイ通りには、通行人が通れないほどぎっしり人が集まっていた。</p>
<br />
テレビ報道員やフォトグラファーたちが脇に並ぶレッドカーペットの先端はステージで、そこにはライトをピカピカ光らせるトランスフォーマーの6台の車が設置され、舞台から白い煙のスモークを出す演出もあり、大きなバンブルビー（オートボット）も立っている。<br />
<br />
5時になると、DJがフルボリュームでヒップホップやダンス音楽を流しはじめ、なんだか野外ナイトクラブのような雰囲気に。 <br />
<br />
<p class="pic"><img src="http://www.nyniche.com/new/wp-content/uploads/2011/07/celeb67_3.jpg" alt="" title=""  width="425" height="318" /><br />
レッドカーペットの奥に設置された仮設ステージ</p>
<br />
カメラを向けるだけで早くから歓声をあげていたファンたちは、いよいよスターたちの到来に大騒ぎ。<br />
<br />
暑い日の野外イベントで、人々の熱気もあり、キャストたちは汗水を垂らしながら取材に応じている。<br />
<br />
特に出演者レスター・スペイトは溢れるほどの大汗をかいていたが、いきなりレッドカーペットの上で踊りだしたりして観客たちを湧かせる。<br />
<br />
<p class="pic"><img src="http://www.nyniche.com/new/wp-content/uploads/2011/07/celeb67_6.jpg" alt="" title="" width="425" height="318" /><br />
奥様ジリアンと共に現れたパトリック・デンプシー</p>
<br />
「ベルリンやモスクワでもプレミアに参加したが、こんなに多くの群衆じゃなかった。NYがいちばん賑やかだね！」と、マイクを通して挨拶するパトリック・デンプシー。<br />
<br />
彼に「ハウー・アー・ユー？」と聞くと「湿気で暑い！」と返ってきた。<br />
<br />
でも、そのわりには涼しげな雰囲気で優雅にレッドカーペットに立ちすくむ素敵な紳士に「あなたは、この映画で最高にチャーミングだったわ！」と、私は興奮気味に伝えた。<br />
<br />
前２作にひき続き出演したタイリース・ギブソンは、観客にもサインに応じる気さくな人。<br />
<br />
彼にインタビューをしていると、横からミュージシャンRun-D.M.C.のRev.Runが絡んできて、ふたりで冗談を交わし始めて楽しい雰囲気に。<br />
<br />
<p class="pic"><img src="http://www.nyniche.com/new/wp-content/uploads/2011/07/celeb67_7.jpg" alt="" title="" width="425" height="318" /><br />
新しくサムの恋人役に抜擢されたロージー・ハンティントン＝ホワイトリーは、<br />
ファンのためにサインも。</p>
<br />
この作品で、サムの恋人役に抜擢されて映画デビューを果たしたロージー・ハンティントン＝ホワイトリーはというと、映画で満開だったセクシーさより、おとなしい純粋なイメージの女性だったので驚いた。<br />
<br />
「映画出演は苛酷にハードな仕事で、辛くて大変な体験だったの。でも、それがようやく報われたんです。<br />
今日も朝からタフな一日だったから、私、レッドカーペットで気を失って倒れてしまうかも」と、控えめに語ってくれた。<br />
<br />
そして、ふと横に目をやると、なんと、そこには『トランスフォーマー』の主役サムを主演する大スター、シャイア・ラブーフがいた。<br />
<br />
<p class="pic"><img src="http://www.nyniche.com/new/wp-content/uploads/2011/07/celeb67_2.jpg" alt="" title=""  width="425" height="318" /><br />
「あれ、こんな近くにいたの！？」と、シャイア・ラブーフの存在に驚いた瞬間。</p>
<br />
普通、ビッグスターには独特のオーラがあって、そのオーラの振動に回りもビビビっと反応するから、大きなエネルギーの固まりみたいなものが歩いてくるので、レッドカーペットに大スターが到来したときは遠くにいても、すぐに感じ取れる。<br />
<br />
でも、シャイアの場合。<br />
「あれ、もう来てたの？」で、ある。<br />
<br />
つい３メートル先で報道陣にインタビューされていたとは、そのオーラの薄さに私はびっくりしたのだ。<br />
背も腰も低めだからか。<br />
　<br />
特殊部隊役のジョシュ・デュアメルなんかは、実際もスラリと背が高くて、瞳に存在感があって素敵で目立つ。<br />
でも、シャイアって、なんか普通の人。<br />
<br />
でも、そこが、誠実そうで好感度アップ！<br />
<br />
「いままでの中で、今回の作品が最高にベストだ！」と、一生懸命、語る姿もカワイイ。<br />
<br />
シャイアは私の目の前にくると、丁寧に挨拶してくれた。<br />
そして、被災を受けたばかりの日本の人々のためにメッセージを放ってくれたのだ。<br />
<br />
「あなたたちは最近、大変な目にあったと聞いている。本当に気の毒だ。<br />
あなたたちに力と祈りと希望あれ！」<br />
<br />
Copyright: Yuka Azuma 2011<br />
<br />
</p>
<blockquote><p>映画『トランスフォーマー／ダークサイド・ムーン』は、２０１１年７月２９日、日本公開。</p></blockquote>
<p>
<br />
<p class="pic"><object width="425" height="272"><param name="movie" value="http://www.youtube.com/v/3H8bnKdf654?version=3&amp;hl=ja_JP"></param><param name="allowFullScreen" value="true"></param><param name="allowscriptaccess" value="always"></param><embed src="http://www.youtube.com/v/3H8bnKdf654?version=3&amp;hl=ja_JP" type="application/x-shockwave-flash" width="425" height="272" allowscriptaccess="always" allowfullscreen="true"></embed></object></p></p>


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		<title>No.66 『ブラック・スワン』撮影現場で会ったセクシーなフランス人俳優、ヴァンサン・カッセル</title>
		<link>http://www.nyniche.com/archives/4335</link>
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		<pubDate>Tue, 03 May 2011 02:55:13 +0000</pubDate>
		<dc:creator>Yuka Azuma</dc:creator>
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あの日、私はチャイコフスキーの「白鳥の湖」の「情景」を一日中、聴いた。
壮大な音響のオーケストラで。まだ耳に響く、あのメロディ。

目の前には、細い体をバレリーナになりきらせて躍る白い衣装を纏う可憐な女優ナタリー・ [...]]]></description>
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<p>
あの日、私はチャイコフスキーの「白鳥の湖」の「情景」を一日中、聴いた。<br />
壮大な音響のオーケストラで。まだ耳に響く、あのメロディ。<br />
<br />
目の前には、細い体をバレリーナになりきらせて躍る白い衣装を纏う可憐な女優ナタリー・ポートマン。<br />
<br />
ニューヨーク郊外にある大学の講堂。<br />
映画『ブラック・スワン』の撮影現場を訪問したのだ。<br />
<br />
<p class="pic"><img src="http://www.nyniche.com/new/wp-content/uploads/2011/05/celeb66_1.jpg" alt="" title="" width="425" height="629" /></p>
<span id="more-4335"></span><br />
カメラが回ってないときもナタリーは、スワンのように首をきゅーっとのばし、腕をひろげ、ステップを確かめ、練習に励む。<br />
<br />
その小さな体の横には、両手をいつでも彼女にさしだせる姿勢で、優しそうに控えめに佇む振り付け師がいる。<br />
<br />
なにげなく見ていた光景だったが、まさか、あの職場の男ベンジャミン・ミルピエが、ナタリーの結婚相手となり、子供の父親になるとは！<br />
<br />
今年、この作品『ブラック・スワン』で、第83回アカデミー賞・最優秀主演女優賞に輝いたナタリー・ポートマンは、大きなお腹を嬉しそうに抱えて微笑んだ。<br />
<br />
<p class="pic"><img src="http://www.nyniche.com/new/wp-content/uploads/2011/05/celeb66_2.jpg" alt="" title="" width="425" height="264" /><br />
&copy; Fox Searchlight Pictures</p>
<br />
想像していなかったのは、それだけではない。映画は私の想像を絶する逸品となった。<br />
<br />
あの日は『レスラー』の監督が、なぜバレリーナ映画？<br />
と、思っていたのだが。そんな私にダーレン・アロノフスキー監督は撮影の合間に真面目に語ってくれた。<br />
<br />
「レスリングもバレエも、共通点があるのだよ。<br />
アートのために、両者とも自分の体を傷つけるんだ」<br />
<br />
講堂の舞台で躍るバレリーナたち。<br />
ナタリー・ポートマンが坂を登って、そこから跳び落ちるシーンが撮影されていた。<br />
<br />
毎回、オーケストラが奏でる「白鳥の湖」の音楽もあって、ドラマチックだ。<br />
<br />
アロノフスキー監督はカメラのファインダーを片手に、それを目にあてながら、舞台上でダンサーたちと一緒になって、くるくるナタリーの回りを躍るように回って撮影している。<br />
<br />
<p class="pic"><img src="http://www.nyniche.com/new/wp-content/uploads/2011/05/celeb66_3.jpg" alt="" title="" width="425" height="220" /><br />
『ブラック・スワン』のミラ・クニス<br />
&copy; Fox Searchlight Pictures</p>
<br />
そして共演者のミラ・クニス。彼女は豪快な姉御タイプだった。<br />
<br />
「撮影が終わったら、バレエなんて、やってられないわよ」と、けだるい図太い態度で、なんか笑える。<br />
率直で、セクシーで、面白い。<br />
　<br />
はたまた私が想像しなかったのは、彼女演じる黒鳥のイメージのリリーと、ナタリー演じる白鳥のイメージのニナが、あんなセクシー・シーンに挑戦していたことだ。<br />
　<br />
でも、この作品『ブラック・スワン』にセクシーなシーンがあることは、この日、嗅ぎつけていた。<br />
<br />
この2人のバレリーナたちの演出家、トーマスを演じるフランス人俳優ヴァンサン・カッセルが、おしえてくれたのだ。<br />
<br />
<p class="pic"><img src="http://www.nyniche.com/new/wp-content/uploads/2011/05/celeb66_4.jpg" alt="" title="" width="425" height="339" /><br />
『ブラック・スワン』撮影中のナタリー・ポートマンとヴァンサン・カッセル<br />
&copy; Fox Searchlight Pictures</p>
<br />
「バレエへの愛のほうが強い感じで、恋よりセックスのほうが多く描かれる。<br />
かなりセクシーな映画だよ。競争の世界はセックスも関係してくるからね」<br />
<br />
そんなことを男臭いオーラのヴァンサンに語られると、ニタニタしてしまう。<br />
さすが、あの美女モニカ・ベルッチが選ぶだけあって、ヴァンサンは雰囲気が本当にセクシー。 <br />
<br />
だからか、つい女性誌のような質問を浴びせてしまう。<br />
<br />
「白鳥と黒鳥では、どちらがあなたのタイプ？」<br />
<br />
すると、彼はきっぱりと語る。<br />
<br />
「もちろん、黒鳥だ。映画のヒーローか悪役かと聞かれたら、ぼくは悪役が好きなようにね。ヒーローは退屈だ。<br />
白鳥はカワイイが、ぼくには若すぎだ（笑）」<br />
<br />
キャー。年上好みの（？）あなたは、ますますセクシー。<br />
<br />
だが、この後、ヒップホップにウトい私は、彼に笑われるハメに。<br />
<br />
<p class="pic"><img src="http://www.nyniche.com/new/wp-content/uploads/2011/05/celeb66_5.jpg" alt="" title="" width="425" height="283" /><br />
ヴァンサン・カッセル<br />
&copy; Fox Searchlight Pictures</p>
<br />
「ダーレン・アロノフスキー監督との仕事でいちばん驚いたことは？」と、聞くと<br />
<br />
「昨日、ダーレンがぼくのところにやって来て聞いてきた。<br />
<br />
“君はパブリック・エナミーのファン、それともブギ・ダウン・プロダクションズ（BDP）のほう？”ってね。<br />
<br />
ぼくはどちらかというとBDPだよと答えたけど、そんな側面の彼を発見して嬉しかったね」と、返ってきた。<br />
<br />
そして、ニタリと微笑んで私を指差すと、ヴァンサンは言ったのだ。<br />
<br />
「でも、君は“ブギ・ダウン・プロダクションズ”を知らないでしょ。君の表情で分かるよ」<br />
<br />
えっ？<br />
<br />
<br />
Copyright: Yuka Azuma 2011<br />
<br />
映画『ブラック・スワン』は5/11日、日本公開。<br />
<br />
<p class="pic"><iframe width="425" height="272" src="http://www.youtube.com/embed/5jaI1XOB-bs" frameborder="0" allowfullscreen></iframe></p></p>


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		<link>http://www.nyniche.com/archives/3910</link>
		<comments>http://www.nyniche.com/archives/3910#comments</comments>
		<pubDate>Mon, 07 Feb 2011 03:07:30 +0000</pubDate>
		<dc:creator>Yuka Azuma</dc:creator>
				<category><![CDATA[セレブの小部屋]]></category>
		<category><![CDATA[インタビュー]]></category>
		<category><![CDATA[セレブ]]></category>
		<category><![CDATA[映画]]></category>

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		<description><![CDATA[


“I’m really impressed with the Japanese people’s respect and understanding of living with nature.” 
&#8212; [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[
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<p>
<h3>“I’m really impressed with the Japanese people’s respect and understanding of living with nature.” <br /><br />
&#8212;- Harrison Ford</h3>
<br />
<p class="pic"><img src="http://www.nyniche.com/new/wp-content/uploads/2011/02/celeb65_1.jpg" alt="" title=""  width="500" height="686" /></p>
<span id="more-3910"></span><br />
『スターウォーズ』や『インディ・ジョーンズ』シリーズを観ながら育った世代にとって最大のアクション・スター。<br />
シリアスな演技派であることも披露し、アメリカン・ヒーローを絵に書いたような大俳優。<br />
<br />
気難しい人、という噂があったかも。<br />
そうなのかなあ、と思っていたけれど、とんでもない。実際に会った彼は、普通の男性だった。<br />
<br />
なんとも気難しいニュース・キャスターを演じた新作『恋とニュースのつくり方』。<br />
「このキャラクターは、ぼくとはまったく共通点がない。これこそ、演技だ」と、コメントした。<br />
<br />
<p class="pic"><img src="http://www.nyniche.com/new/wp-content/uploads/2011/02/celeb65_2.jpg" alt="" title=""  width="400" height="535" /><br />
報道陣用の部屋には、映画タイトル入りのカップケーキも陳列されていた。</p>
<br />
NY記者会見の日、報道陣は大部屋で食事をした。普通、タレントは個室で食事するので、バイキングの食事が並ぶ報道陣用の部屋にはやって来ない。<br />
ところがそこにハリソンがやってきて、静かにみんなに混じって朝食をとったという。<br />
なんとも安上がり。こういう大スターはめずらしい。<br />
<br />
合同記者会見では、ハリソンに質問が集中してしまいがちだが、彼は「まあ、ぼくのことは、これくらいにして」と、他のキャストたちの話せる場を促す腰の低い人だった。<br />
それに、何に関してもしっかりした意見を持つ、じつに知的な人。<br />
<br />
<p class="pic"><img src="http://www.nyniche.com/new/wp-content/uploads/2011/02/celeb65_3.jpg" alt="" title="" width="400" height="266" /><br />
『恋とニュースのつくり方』でアンカー役を務める<br />
ハリソン・フォードとダイアン・キートン。<br />
日本公開は2011年2月25日。<br />
Copyright: Paramount Pictures</p>
<br />
私はハリソン・フォードに単独インタビューする機会にも恵まれた。テレビ取材を終えたあと、帰り際に、前から言いたかったことを伝える。<br />
<br />
「環境のためにいろいろ努めてくれて、ありがとう」<br />
<br />
ハリソン・フォードは環境活動家でもあるのだ。<br />
人類が自然と共存できる世界、生物多様性を目指す環境作りに力をいれる保護団体コンサベーション・インターナショナルに１億ドルを寄付。いまや、その団体の副会長も務める。<br />
<br />
熱帯雨林の伐採に伴う危機を伝えるため、熱帯雨林を彷彿させる（？）自らの胸毛を脱毛（！）する姿を撮影するほどの熱の入れようだ。<br />
（その模様は<a href="http://www.conservation.org/FMG/Pages/videoplayer.aspx?videoid=29" target="_blank" onclick="urchinTracker('/outgoing/www.conservation.org/FMG/Pages/videoplayer.aspx?videoid=29&amp;referer=');">こちら</a>で）<br />
<br />
私のひとことに急に目を輝かせ、ハリソンはこっくり頷くと「いや、きみにありがとう！」と、言ってきた。<br />
あまりに“ユー！（きみ）”を強く発音されたものだから、え、私、なんか彼に感謝されることした？と、自分が感謝されているような錯覚を起こす。<br />
<br />
彼は一歩、近寄り「日本人は環境につくしてくれている。本当にありがたい」<br />
と、誠実こめた口調で話しだした。<br />
<br />
「でも充分ではありません。もっと、わたしたちが多くできるといいのにと願います」と、言いながら、私は彼のもとを去った。<br />
<br />
<p class="pic"><img src="http://www.nyniche.com/new/wp-content/uploads/2011/02/celeb65_4.jpg" alt="" title=""  width="400" height="299" /><br />
『恋とニュースのつくり方』のNYプレミアで質問攻めにあうハリソン・フォード。<br />
筆者撮影。</p>
<br />
その翌日、『恋とニュースのつくり方』のプレミア試写がNYで開かれた。ハリソン・フォードも、ビジネスマンっぽいスーツの装いで黒のレッドカーペットを歩いた。<br />
<br />
共演者ダイアン・キートンは、嬉しそうな満面の笑顔で愛想よく印象よく、だがサササーッと一秒も報道陣の目前に止まらず、滑るように消えていった。<br />
<br />
もし前日、ハリソンと会っていなければ、彼も私たちのカメラの前にとまってくれないかも、と心配していたことだろう。<br />
でも思った通り、彼は真面目な顔でマスコミに応じながら歩いてくる。<br />
<br />
「ハロー！」と、マイクを向けると<br />
「ナイス・トゥ・シー・ユー・アゲイン（また会えて良かった）」<br />
と、ハリソンは私を覚えており、口元にわずかに“微笑みらしきもの”を浮かべながら挨拶してくれた！<br />
<br />
そして「来日したときのいちばん楽しかった思い出は？」と聞くと、なぜか話は、また環境へと突進。それも熱意をこめて、シリアスに！<br />
<br />
「ぼくは日本人の“自然と共存して生きる”ということへの敬意と理解に対して、心から感心してしまった。<br />
その率先はとても意欲的で、人と自然との関係を理解するに役立つものだ」<br />
<br />
と、賑やかなプレミア会場を背景にハリソンは語る。<br />
<br />
「生態系を保全するための途上国支援として、日本がこれからの３年間に20億ドル（約1620億円）の資金を拠出すると宣言してくれたことに、ぼくは心から感謝しているのです」<br />
<br />
なるほど。それで前日、私に「サンキュー」と、熱くお礼を言ってくれたのか。<br />
こういうとき、日本人でいることは悪くないものだ。<br />
<br />
<br />
copyright: 2011 Yuka Azuma/あずまゆか</p>


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		<title>No.64 引退なんてモーガン・フリーマンには似合わない</title>
		<link>http://www.nyniche.com/archives/3542</link>
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		<pubDate>Mon, 08 Nov 2010 22:39:07 +0000</pubDate>
		<dc:creator>Yuka Azuma</dc:creator>
				<category><![CDATA[セレブの小部屋]]></category>
		<category><![CDATA[インタビュー]]></category>
		<category><![CDATA[セレブ]]></category>
		<category><![CDATA[映画]]></category>

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「 誕生日に、世界で一番好きな俳優と会えるなんて！」

と、今年１０月、満面の笑顔で俳優モーガン・フリーマンの手を握りしめた私。
彼は手を握り返して「ハッピー・バースデー！」と、言ってくれた。
なんて最高のバースデ [...]]]></description>
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<p>
「 誕生日に、世界で一番好きな俳優と会えるなんて！」<br />
<br />
と、今年１０月、満面の笑顔で俳優モーガン・フリーマンの手を握りしめた私。<br />
彼は手を握り返して「ハッピー・バースデー！」と、言ってくれた。<br />
なんて最高のバースデー！ 　これで10年は寿命が延びた。<br />
<br />
彼はそこに居たスタッフにちらりと目を向けて<br />
「How about that? (どうだい)　彼女の一番、好きな俳優ときた」と、嬉しそうな笑顔を見せた。<br />
<br />
じつは、その前日にも取材して一緒に写真を撮ったのだが、そのとき私はあまりに彼が大好きなので思わず興奮して、彼に抱きついてしまった。<br />
彼は穏やかな優しい人で、嫌がらずに微笑んでくれた。<br />
<span id="more-3542"></span><br />
だが、取材では彼はいつも笑っているわけではない。<br />
例えば「黒人だから、うんねん」という質問は、彼は好きではなさそうだと、最初にインタビューしたときに思った。<br />
「優秀な俳優ならば、黒人であることは利点なのだ」と、言っていた。<br />
<br />
「僕はアフリカン・アメリカンではない。ブラック・アメリカンだ」<br />
と、正しいアメリカ黒人への呼び方に気を使った記者にきっぱり言っていたことも印象に残っている。<br />
<br />
今回は、豪華キャストの新作映画『RED/レッド』の取材で、彼に再会する機会に恵まれた。<br />
<br />
<p class="pic"><img src="http://www.nyniche.com/new/wp-content/uploads/2010/11/celeb64_1.jpg" alt="" title="" width="450" height="656" /><br />
全米に登場した映画『RED/レッド』のモーガン・フリーマンのポスター<br />
日本公開は2011年1月29日</p>
<br />
どうしてこの作品に出演したのかと聞けば<br />
「仕事が必要だった」<br />
何が難しかったかと聞くと<br />
「何も難しいことなど、なかった」<br />
と、穏やかにゆっくり答えるモーガン！<br />
<br />
でも『 RED/レッド』では退役CIAエージェント役で隠居生活を送る男を演じたが、彼自身は引退を考えたりするか。<br />
それを聞かれたときの彼の答えは印象的だった。<br />
<br />
「90歳になって誰も僕に仕事をくれなくなったら、どうするか、ってことかい？　そんなことは、考えたこともないね。<br />
僕は90代後半まで働いていくつもりだ。<br />
どうやって僕を使おうかと業界人たちは頭を使ってくれるだろうからね。“死体”としてでも使えるかもしれないし」<br />
<br />
と、彼は笑った。<br />
そしてあの温かな声で、彼らしく正直に語るのだった。<br />
 <br />
「だが、働けないほど年老いてしまったら、他のことをするのさえ年寄りすぎだ、ということだ。 そんな人生では、ただ横になるしかないじゃないか。<br />
<br />
いつでも朝、起きる理由を持たなきゃならない。どこかに行って、何かをしなきゃならない。なにか目的がないとね。<br />
もし仕事がなければ、どうなるのだろう。仕事ができないほど年をとるというのが、僕はよく分からない」<br />
<br />
そんなことを語る目の前のモーガンは、現在73歳とは思えないほど若々しい。<br />
<br />
「それに‥‥引退を楽しみにしている人たちというのは、僕ほど人生を楽しんでいない人たちだと思うよ」<br />
<br />
<p class="pic"><img src="http://www.nyniche.com/new/wp-content/uploads/2010/11/celeb64_2.jpg" alt="" title=""  width="450" height="299" /><br />
ブルース・ウィリス、ジョン・マルコヴィッチらと共演した映画『RED/レッド』<br />
Photo: Summit Entertainment</p>
<br />
この新作『 RED/レッド』には、93歳の現役俳優アーネスト・ボーグナインもCIAで働く男として出演している。<br />
<br />
アーネストが「グッド・アフタヌーン！」と、すごい大きな声で挨拶しながら背筋を真っすぐ伸ばして部屋に入ってきたときには驚いた。93歳とは信じられないほどの元気さで、「ワッハッハッ」と豪快に笑いながら取材に応じてくれた。<br />
こういうお年寄りに会うと、年をとることが怖くなくなる。<br />
<br />
モーガンなんて、まだまだこの共演者より30歳も若いのだから、引退なんて考えられないのは当然だろう。<br />
<br />
私が初めてモーガン・フリーマンにインタビューしたのは1996年、彼の59歳の誕生日だった。<br />
そのときに、いままでのキャリアで一番誇りに思う映画はどれか、と聞いた。<br />
私は『ワイルド・チェンジ』を観て彼の大ファンになり、私の一番好きな映画が『ショーシャンクの空に』なので、知りたかった。<br />
<br />
ところが、彼は迷うことなく、『グローリー』（1989年映画）と、答えた。<br />
<br />
後、『ミリオンダラー・ベイビー』でアカデミー賞の最優秀助演男優賞オスカーを獲得し、昨年『インビクタス／負けざる者たち』ではネルソン・マンデラも演じた彼。いまなら、どの作品と言うだろうか。<br />
<br />
14年後、彼に同じ質問を浴びせたら、やはり、同じ答えが返ってきた。<br />
<br />
「南北戦争で黒人たちが兵隊として戦ったということを、どのアメリカ人も知らない。黒人はどの戦争でも戦ってきたのだ。その1812年の戦争でもね。<br />
だから、あの映画『グローリー』をとても誇りに思っている。<br />
そんなアメリカが聞いたこともないような裏のストーリーを、これからも伝えていきたいんだ」<br />
<br />
100歳になっても、そんなストーリーを語ってくれる彼でいてほしい。<br />
<br />
<p class="pic"><img src="http://www.nyniche.com/new/wp-content/uploads/2010/11/celeb64_3.jpg" alt="" title="" width="400" height="359" /><br />
モーガン・フリーマンと著者</p>
<br />
Copyright:  Yuka Azuma 2010</p>


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		<title>No.63 私のツイートに応答してくれたオノ・ヨーコさん</title>
		<link>http://www.nyniche.com/archives/3122</link>
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		<pubDate>Mon, 02 Aug 2010 18:14:20 +0000</pubDate>
		<dc:creator>Yuka Azuma</dc:creator>
				<category><![CDATA[セレブの小部屋]]></category>
		<category><![CDATA[アメリカ生活]]></category>
		<category><![CDATA[アート]]></category>
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		<category><![CDATA[セレブ]]></category>
		<category><![CDATA[政治]]></category>
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オノ・ヨーコさん。
彼女ほど有名でユニークで個性的で強力な影響力を持つ日本人が、他にいるだろうか。

ビートルズのジョン・レノンに心底、愛され、彼を３人目の夫にした日本人女性。
彼の分身となり、世界の歴史に残る [...]]]></description>
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<p>
<p class="pic"><img src="http://www.nyniche.com/new/wp-content/uploads/2010/08/celeb63_1.jpg" alt="" title="" width="400" height="245" /></p>
<br />
オノ・ヨーコさん。<br />
彼女ほど有名でユニークで個性的で強力な影響力を持つ日本人が、他にいるだろうか。<br />
<br />
ビートルズのジョン・レノンに心底、愛され、彼を３人目の夫にした日本人女性。<br />
彼の分身となり、世界の歴史に残るミュージシャンの横に仕事中でもぴったりと寄り添うヨーコ・オノは、ビートルズを解散させた女性として世界から冷たい目で見られていた時期もある。<br />
<span id="more-3122"></span><br />
ヨーコはただの有名人の妻ではなかった。<br />
世間からなんと言われようと気にすることなく発言し、マイペースで、彼女らしい前衛的なアートを披露し、ビジネスを展開し、夫も社会も変えていった。<br />
<br />
1980年、隣に寄り添っていたジョン・レノンが射殺され、世界の同情を集めた彼女は、その後も私たちの目の前から消えることはなかった。<br />
ジョンの遺志を継ぐように彼のアートや思想を世界に発信し続けたヨーコさんは、彼のファンからも尊敬されるようになった。<br />
<br />
<p class="pic"><img src="http://www.nyniche.com/new/wp-content/uploads/2010/08/celeb63_2.jpg" alt="" title="" width="400" height="392" /><br />
&copy; Annie Leibovitz<br />
この写真撮影の数時間後にジョン・レノンは射殺されることになる。</p>
<br />
そして近年、ヨーコ・オノからインスピレーションを受ける新しい世代の若者が増えている。<br />
<br />
70代になっても素敵にミニスカートをはきこなす彼女は、ますますパワフルになっていくのだ。<br />
同性婚を奨励する楽曲（Every Man Has A Man Who Loves Him）を全米ダンス・チャートに71歳で送り込み、ナンバー1に輝かせてしまう、すごいおばちゃまだ。<br />
<br />
今年2月、NYブルックリンのBAMで開催された「プラスティック・オノ・バンド」のコンサートでも、はつらつとした彼女は多くの人々を感銘させた。<br />
<br />
息子ショーン・レノンから母親ヨーコさんへの誕生日プレゼントとして企画されたコンサートだったが、舞台に一緒に立つ親子の姿にも、ジョンを思い出す平和への想いがこもった楽曲「Give Peace a Chance」にも、胸が熱くなった。<br />
<br />
「40代になっちゃったわーと嘆く人がいたりするけれど、そういう人たちに言うのよ。心配しないで、ってね。私は77歳になるのよ」<br />
と、コンサートでさらりと語った彼女。<br />
若い人たちに囲まれて若々しくパフォーマンスを披露する彼女からは、年をとることへの希望さえ与えられた。<br />
<br />
<p class="pic"><img src="http://www.nyniche.com/new/wp-content/uploads/2010/08/celeb63_3.jpg" alt="" title="" width="400" height="509" /><br />
&copy; Frank Barratt/Getty Images<br />
1969年ロンドン。ペトナム戦争に反対するジョンとヨーコのプロテスト。<br />
このサインを使っていまもヨーコさんが世界平和を訴えている。</p>
<br />
ヨーコさんは77歳のいま、彼女とジョンが平和のためにやった「ベッドイン」さえ知らない若い世代ともコミュニケーションをとっている。<br />
<br />
彼女はtwitterもfacebookもmy spaceもやっているのだ。<br />
<br />
「会話を持てる良い機会だから」と、オンラインのソーシャルネットワークを通じても積極的にメッセージを発信し、一般人からの声にも耳を傾ける彼女。<br />
<br />
ヨーコさんは毎週金曜日、「興味深い質問をして」と、ツイートする。<br />
そして毎週、一般人からの10～15の質問に応じている。<br />
<br />
私は2009年12月、オバマ大統領のノーベル平和賞の受賞スピーチで、彼が正義の戦争を弁明する意を述べたことに怒っていた。<br />
戦争をしている両側に言い分があり、それぞれが「正義の戦い」だと感じているのに。戦争を正当化しているうちは、戦争がこの世からなくなりはしないと、私は嘆いていた。<br />
<br />
それで戦争反対のヨーコさんがどう受け止めたのかを知りたくて、私は彼女にこうツイートした。<br />
<br />
<strong><em> “What did u think of Obama’s Nobel Peace award speech?  I’m upset, wondering what we can do w/people justifying war”</em></strong><br />
<br />
<em>（オバマのノーベル平和賞の受賞スピーチをどう思いましたか。戦争を正当化する人たちはどうしたらいいものかと考えて、私は憤りを感じています）</em><br />
<br />
すると、ヨーコさんは私の質問への回答を彼女のサイトに掲示してくれたのだ！<br />
<br />
<strong><em>“We have to be very patient, and very, very supportive.  After all, he’s the only one we have.  Pulling his legs at this point is not going to do any good for us.”</em></strong><br />
<br />
<em>（私たちはうんと忍耐強くならなきゃならない。そしてうんとうんとサポートしていかなきゃならない。結局は私たちには彼一人しか頼れるひとはいない。いまこの時点で彼の足を引っ張ることは私たちにとって何のためにもならないことだから）</em><br />
<br />
私はオバマ大統領を支持し続けようと思い直した。<br />
共和党大統領がまた政府をリードするようになったら大変なことになる。<br />
<br />
<p class="pic"><img src="http://www.nyniche.com/new/wp-content/uploads/2010/08/celeb63_4.jpg" alt="" title="" width="400" height="533" /><br />
Happy Xmas (war is over)は1971年のジョンとヨーコの楽曲。<br />
そのメッセージ「望めば戦争は終わる」は、世界に発信されている。</p>
<br />
その後、私はまたオノ・ヨーコさんに聞きたい質問を抱えたのだった。<br />
<br />
今年６月、世界的に禁止されている商業捕鯨の再開がIWC総会で検討されることになった。<br />
私はどうしても日本人である彼女の意見が知りたくなり、また彼女にツイートを送ってみた。<br />
<br />
<strong><em>“What is your thoughts on lifting the ban on commercial whaling? I’m really curious to know…”</em></strong><br />
<br />
<em>（商業捕鯨の再開について、どう思いますか。是非ともあなたの考えを知りたいのです）</em><br />
<br />
すると、またやもヨーコさんは私のツイートに応答してくれたのだ!<br />
<br />
<strong><em>”I think whales should not be hunted, harmed or killed. I am also concerned about dropping bombs and maiming and killing innocent people. What are we doing about that? Are we trying to avoid that issue, and concentrate our minds on things that are easier to stop? I think both are important issues.”</em></strong><br />
<br />
<em>（鯨は捕獲されたり危害を受けたり殺されるべきではない、と私は思います。また私は爆弾を落としたり重傷を負わせたり罪ない人を殺したりすることにも懸念を抱いています。それについて私たちは何をしているのか。その問題を避けて、簡単に止めることができる問題だけに集中しようとしているのか。私はその両方共、重要な問題だと思うのです）</em><br />
<br />
世界平和を訴える日本人は多いと思う。でも鯨を守ろうと声明する日本人は少ない。<br />
私は彼女がその両方を訴えてくれる人であることに感謝した。<br />
そして、ほんの一時でも、オノ・ヨーコさんと関わりを持ったことに興奮した。<br />
<br />
でもじつは、２０年以上も前に、私は彼女に会ったことがある。<br />
<br />
ジョン・レノンのスケッチ画アートがロスアンジェルスのビバリーヒルズのギャラリーで展示されたときだ。<br />
アートオープニングに参加した私は、すぐ目の前に立つ小柄な彼女に歩み寄り、元気よく日本語で挨拶した。<br />
「こんにちは！」<br />
<br />
ヨーコさんは私を見ると「Hello」と、英語で返してきた。<br />
<br />
アメリカに引っ越したばかりで、日本人と英語で会話することに慣れていなかった私はすごく驚いて、その一言に、ひるんでしまったことを覚えている。<br />
いま思うと、なんと、もったいない。ハローと言われただけで彼女の前からそそくさと退散してしまったなんて。<br />
<br />
それから時が流れ、いまや彼女と英語でツイートし合うようになったのだ。<br />
<br />
<br />
Copyright: 2010 Yuka Azuma/あずまゆか<br />
<br />
<table  border="0" cellpadding="5"><tr><td valign="top"><a href="http://www.amazon.co.jp/%E3%83%93%E3%83%88%E3%82%A6%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%9E%E3%82%A4%E3%83%BB%E3%83%98%E3%83%83%E3%83%89%E3%83%BB%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%BB%E3%82%B6%E3%83%BB%E3%82%B9%E3%82%AB%E3%82%A4-%E3%83%A8%E3%83%BC%E3%82%B3-%E3%82%AA%E3%83%8E-%E3%83%97%E3%83%A9%E3%82%B9%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%83%E3%82%AF-%E3%83%90%E3%83%B3%E3%83%89/dp/B002EBDNQ6%3FSubscriptionId%3D15SMZCTB9V8NGR2TW082%26tag%3Dnyniche-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3DB002EBDNQ6" target="_blank" onclick="urchinTracker('/outgoing/www.amazon.co.jp/_E3_83_93_E3_83_88_E3_82_A6_E3_82_A3_E3_83_BC_E3_83_B3_E3_83_BB_E3_83_9E_E3_82_A4_E3_83_BB_E3_83_98_E3_83_83_E3_83_89_E3_83_BB_E3_82_A2_E3_83_B3_E3_83_89_E3_83_BB_E3_82_B6_E3_83_BB_E3_82_B9_E3_82_AB_E3_82_A4-_E3_83_A8_E3_83_BC_E3_82_B3-_E3_82_AA_E3_83_8E-_E3_83_97_E3_83_A9_E3_82_B9_E3_83_86_E3_82_A3_E3_83_83_E3_82_AF-_E3_83_90_E3_83_B3_E3_83_89/dp/B002EBDNQ6_3FSubscriptionId_3D15SMZCTB9V8NGR2TW082_26tag_3Dnyniche-22_26linkCode_3Dxm2_26camp_3D2025_26creative_3D165953_26creativeASIN_3DB002EBDNQ6?referer=');"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51HqJ-LKiWL._SL160_.jpg" border="0" alt="ビトウィーン・マイ・ヘッド・アンド・ザ・スカイ" /></a></td><td valign="top"><font size="-1"><a href="http://www.amazon.co.jp/%E3%83%93%E3%83%88%E3%82%A6%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%9E%E3%82%A4%E3%83%BB%E3%83%98%E3%83%83%E3%83%89%E3%83%BB%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%BB%E3%82%B6%E3%83%BB%E3%82%B9%E3%82%AB%E3%82%A4-%E3%83%A8%E3%83%BC%E3%82%B3-%E3%82%AA%E3%83%8E-%E3%83%97%E3%83%A9%E3%82%B9%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%83%E3%82%AF-%E3%83%90%E3%83%B3%E3%83%89/dp/B002EBDNQ6%3FSubscriptionId%3D15SMZCTB9V8NGR2TW082%26tag%3Dnyniche-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3DB002EBDNQ6" target="_blank" onclick="urchinTracker('/outgoing/www.amazon.co.jp/_E3_83_93_E3_83_88_E3_82_A6_E3_82_A3_E3_83_BC_E3_83_B3_E3_83_BB_E3_83_9E_E3_82_A4_E3_83_BB_E3_83_98_E3_83_83_E3_83_89_E3_83_BB_E3_82_A2_E3_83_B3_E3_83_89_E3_83_BB_E3_82_B6_E3_83_BB_E3_82_B9_E3_82_AB_E3_82_A4-_E3_83_A8_E3_83_BC_E3_82_B3-_E3_82_AA_E3_83_8E-_E3_83_97_E3_83_A9_E3_82_B9_E3_83_86_E3_82_A3_E3_83_83_E3_82_AF-_E3_83_90_E3_83_B3_E3_83_89/dp/B002EBDNQ6_3FSubscriptionId_3D15SMZCTB9V8NGR2TW082_26tag_3Dnyniche-22_26linkCode_3Dxm2_26camp_3D2025_26creative_3D165953_26creativeASIN_3DB002EBDNQ6?referer=');">ビトウィーン・マイ・ヘッド・アンド・ザ・スカイ</a><img src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=nyniche-22&#038;l=ur2&#038;o=9" width="1" height="1" style="border: none;" alt="" />ヨーコ オノ プラスティック オノ バンド <br /><br />Chimera Music  2009-09-16<br />売り上げランキング : 29497<br /><br /><a href="http://www.amazon.co.jp/%E3%83%93%E3%83%88%E3%82%A6%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%9E%E3%82%A4%E3%83%BB%E3%83%98%E3%83%83%E3%83%89%E3%83%BB%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%BB%E3%82%B6%E3%83%BB%E3%82%B9%E3%82%AB%E3%82%A4-%E3%83%A8%E3%83%BC%E3%82%B3-%E3%82%AA%E3%83%8E-%E3%83%97%E3%83%A9%E3%82%B9%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%83%E3%82%AF-%E3%83%90%E3%83%B3%E3%83%89/dp/B002EBDNQ6%3FSubscriptionId%3D15SMZCTB9V8NGR2TW082%26tag%3Dnyniche-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3DB002EBDNQ6" target="_blank" onclick="urchinTracker('/outgoing/www.amazon.co.jp/_E3_83_93_E3_83_88_E3_82_A6_E3_82_A3_E3_83_BC_E3_83_B3_E3_83_BB_E3_83_9E_E3_82_A4_E3_83_BB_E3_83_98_E3_83_83_E3_83_89_E3_83_BB_E3_82_A2_E3_83_B3_E3_83_89_E3_83_BB_E3_82_B6_E3_83_BB_E3_82_B9_E3_82_AB_E3_82_A4-_E3_83_A8_E3_83_BC_E3_82_B3-_E3_82_AA_E3_83_8E-_E3_83_97_E3_83_A9_E3_82_B9_E3_83_86_E3_82_A3_E3_83_83_E3_82_AF-_E3_83_90_E3_83_B3_E3_83_89/dp/B002EBDNQ6_3FSubscriptionId_3D15SMZCTB9V8NGR2TW082_26tag_3Dnyniche-22_26linkCode_3Dxm2_26camp_3D2025_26creative_3D165953_26creativeASIN_3DB002EBDNQ6?referer=');">Amazonで詳しく見る</a></font><font size="-2"> by <a href="http://www.goodpic.com/mt/aws/index.html"  onclick="urchinTracker('/outgoing/www.goodpic.com/mt/aws/index.html?referer=');">G-Tools</a></font></td></tr></table>
<br />
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		<title>No.62 スーザン・ボイルに続け！TV『アメリカズ・ゴット・タレント』で会場を湧かせた日本人ミュージシャン、アーサー・ナカネ</title>
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		<pubDate>Tue, 06 Jul 2010 21:04:19 +0000</pubDate>
		<dc:creator>Yuka Azuma</dc:creator>
				<category><![CDATA[セレブの小部屋]]></category>

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24年前、ロスアンジェルスのスタジオで日本語の吹き替えナレーションの仕事をしたときに私の監督になったのが、アーサー・ナカネさんだった。

彼からもらった名刺には、複数の楽器を演奏する男性の漫画イラストが入っていて「 [...]]]></description>
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<p>
24年前、ロスアンジェルスのスタジオで日本語の吹き替えナレーションの仕事をしたときに私の監督になったのが、アーサー・ナカネさんだった。<br />
<br />
彼からもらった名刺には、複数の楽器を演奏する男性の漫画イラストが入っていて「ワン・マン・バンド」と書かれていた。<br />
通訳や翻訳の仕事もこなすが、じつはアーサーさんは彼一人で結成するバンド“ワン・マン・バンド”のミュージシャンだった。<br />
<br />
<p class="pic"><img src="http://www.nyniche.com/new/wp-content/uploads/2010/07/celeb62_1.jpg" alt="" title="" width="350" height="233" /><br />
サンタモニカ・ビーチで演奏するアーサー・ナカネ氏<br />
PHOTO :  Mawele Shamaila</p>
<span id="more-3011"></span><br />
時折、ロスアンジェルスの路上で演奏する彼の姿を見た。<br />
立ち止まって彼の演奏に聞き入る人たちは、みんな微笑みを浮かべていた。中にはお腹を抱えて爆笑する若者もいた。<br />
一人でいくつもの楽器をこなす日本人。みんなが感服したが、音楽だけではなく彼の喋りも楽しかった。<br />
<br />
「なぜ、色の違う靴下を履いているの？」と、傍聴者に聞かれて<br />
「穴が開いてない靴下を選んだら違うペアになったんだ」と答えた彼に、私も大笑いしたものだ。<br />
<br />
<p class="pic"><img src="http://www.nyniche.com/new/wp-content/uploads/2010/07/celeb62_3.jpg" alt="" title="" width="450" height="354" class="alignnone size-full wp-image-3016" /><br />
LAのリトル東京でストリートパフォーマンス中<br />
PHOTO :  Julie Wolfson/ LAist </p>
<br />
私はニューヨークへ引っ越し、アーサーさんを目にすることはなくなったが、私たちはよく電話で話すようになった。<br />
<br />
ビートルズのファンである彼が、ポール・マッカートニーの娘ステラ・マッカートニーの催しで演奏することになった話を聞いたときには一緒に喜んだ。<br />
<br />
そして、２００８年１２月、彼が愛情こめて手作りしてきたワン・マン・バンドのギアがすべて盗まれたという悲報を聞いたときには心を痛めた。<br />
<br />
装置が壊れては直しを繰り返して、長い「ワン・マン・バンド」歴を積んできた彼である。<br />
１９７０年にドラム・マシーンを購入してバックグランドに使用し始めたときに「ワン・マン・バンド」と呼ばれるようになったのが始まりだった。<br />
<br />
彼は２つか３つの楽器を同時に演奏する方法を探求し始め、１９７２年にシンセサイザーを購入して足で弾けるキーボードへとカスタムメイドした。それにハーモニカを追加してからは「ワン・マン・バンド」と名乗るようになり、１９７５年にいまのスタイルが確立されたという。 <br />
<br />
そのギアが目の前から消え失せても、彼は諦めなかった。彼はまた少しずつ楽器を集め、世界に１つしかないアーサー・ナカネのワン・マン・バンド・ギアを再生したのだ。<br />
<br />
「僕がストリートで演奏するのは若いカップルに何かを与えるため。<br />
人生で思い出を作っている最中の若い人たちにアドバイスを与えたいんだ。<br />
その二人がそこにいるだけで、それが僕のベストステージになる」<br />
<br />
そんなことを語るアーサーさんだ。<br />
<br />
演奏の合間に、人生へのアドバイスをも語るアーサーさんに感動する人は多い。ただの通り行く人であった傍聴者から「貴重なアドバイスをくれた。考え方を変えてくれた」とメールをもらうこともある。<br />
<br />
「ただ、お金の面では辛い」と、語るアーサーさん。<br />
<br />
ワン・マン・バンドのセットアップ、そして片付けにも３時間近くかかる長時間労働の上、バッテリー代や駐車代などの経費。道行く人からのチップだけでは赤字にもなりかねない。<br />
<br />
それでも、アーサーさんは毎週末、多くのギアを車に積み込んでサンタモニカやリトル東京へと出かけては、道行く人に彼の哲学や希望や楽しいときを与えているのだ。<br />
<br />
私はいつもそんな友人の献身さに心を打たれる。<br />
<br />
<p class="pic"><img src="http://www.nyniche.com/new/wp-content/uploads/2010/07/celeb62_4.jpg" alt="" title="" width="450" height="358" /><br />
LAの桜祭りで路上でパフォーマンスするアーサー<br />
PHOTO : Dustin Huang</p>
<br />
そして、今年６月３０日。アーサーさんは全米の脚光を浴びた。<br />
全米ネットワークの人気番組「アメリカズ・ゴット・タレント」の出場者として、ミュージシャン歴４７年の日本人男性アーサー・ナカネがテレビ出演を果たしたのだ！<br />
<br />
彼は以前も「ジミー・キンメル・ライヴ！」などのテレビ番組に出演している。<br />
でも、今回は世界が注目する公開オーデション番組である。<br />
<br />
イギリスの「ブリテンズ・ゴット・タレント」が生んだスター、スーザン・ボイルに続くスターは誰か？　そのアメリカ版であるタレント番組だ。<br />
<br />
賞金百万ドル、そして何よりも注目を浴びる機会を求めて、全米から気が遠くなる数の出場希望者が集まり、その中から選び抜かれた人たちがテレビ出演を果たしたのだ。<br />
<br />
彼らは俳優兼ラッパーのニック・キャノン（マライア・キャリーの夫）の司会のもと、３人の審査員ピアズ・モーガン、シャロン・オズボーン、ハウイ・マンデルと観客の前で芸を披露し、２次オーデション開催地ラスベガスへと進出する機会を狙ったのだ。<br />
<br />
<p class="pic"><img src="http://www.nyniche.com/new/wp-content/uploads/2010/07/celeb62_2.jpg" alt="" title="" width="350" height="234" /><br />
人気テレビ番組「アメリカズ・ゴット・タレント」の審査員たち<br />
（左より）ピアズ・モーガン、シャロン・オズボーン、ハウイ・マンデルも<br />
アーサーのショーを楽しんだ<br />
PHOTO : 2010 NBC Universal Inc.</p>
<br />
７３歳の日本人アーサー・ナカネは、この舞台で観客から大喝采を受けた。<br />
<br />
「僕がやっていることは誰でもできる。これは、あなたでもできることだ。<br />
僕に才能があるからやっていると思われるのは嫌だ。才能なんて誰でも持ち備えているものなのだ。<br />
これはあなたができることなのだと伝えたい」<br />
<br />
と、アーサーさんは観客に訴えたのだ。<br />
<br />
観客はまるでオバマ大統領を応援するかのように「イエス、ウィ・キャン！（私たちはできる！）」と総立ちになって合唱し出した。<br />
じつは、観客は彼が演奏を始める前からアーサーさんに魅了されてしまったのだ。<br />
<br />
通常の出場者は３０秒から１分程度のインタビューをされるのだが、アーサーさんだけは審査員たちが彼に興味を示して長く続いた。<br />
<br />
テレビではその全てが映されていないが、彼は日本から渡米し、６人の子供を育てながら夜にはナイトクラブで演奏をして１０年かけて大学を卒業し、努力でここまできた人生ストーリーを舞台で語ったのだ。<br />
<br />
音楽の才能があるからやってきたわけではない。サバイバルのためにやってきたのだ。<br />
「多分、できるんじゃないかな」では、ダメだ。「多分」では子供６人は育てられない。<br />
<br />
オプションではなく「イエス、できるのだ」と言い聞かせなければ、ここまでやってこれなかった。彼はそう語ったのだ。<br />
<br />
彼は観客の前で、３つのDの単語“Direction（目標）”“Determination（決意）”“Dedication（献身）”が、最も大切だと説いた。<br />
<br />
つまり、「なにかになりたい」「なってみせる」「なるまで頑張る」という３本柱があれば、なんでも可能である、ということだ。<br />
<br />
観客は彼の教えに総立ちで拍手喝采し、「イエス・ウィ・キャン！（ええ、私たちはなれる！）」と、叫び続けたのだった。<br />
審査員のハウイは「セミナーのようになってきたな」とジョークを飛ばしたという。 <br />
<br />
彼がいよいよワン・マン・バンドを披露したときには、審査員たちや観客が目を輝かせていたのも無理はない。<br />
<br />
<p class="pic"><object width="450" height="278"><param name="movie" value="http://www.youtube.com/v/MfiLc0vGou0&amp;hl=ja_JP&amp;fs=1?color1=0xe1600f&amp;color2=0xfebd01"></param><param name="allowFullScreen" value="true"></param><param name="allowscriptaccess" value="always"></param><embed src="http://www.youtube.com/v/MfiLc0vGou0&amp;hl=ja_JP&amp;fs=1?color1=0xe1600f&amp;color2=0xfebd01" type="application/x-shockwave-flash" allowscriptaccess="always" allowfullscreen="true" width="450" height="278"></embed></object></p>
<br />
そしてハウイが彼の芸に「ノー」と評したときには、観客からブーイングが起きたのも頷ける。<br />
<br />
そのあとシャロンが感動した様子で「あなたとラスベガスで一緒に過ごしたいの。だから、イエス」と判決したときには、観客は大喜びで、またもや「イエス・ウィ・キャン」が絶唱されたのだ。<br />
<br />
そして、キツイ判決を出しがちなピアズからは「あなたの献身さと勤勉さを称えてラスベガスに送ろう」と判決がでた。<br />
アーサーさんが説く“３つのD”があれば何でも可能であることが証明された瞬間だった。<br />
<br />
会場は大いに湧いた。<br />
そして、アーサーさんはラスベガスへと旅立った。<br />
<br />
Copyright: 2010 Yuka Azuma/あずまゆか</p>

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		<title>No.61 不思議な鉄男、エリック・ボシックとの出会い</title>
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		<pubDate>Mon, 07 Jun 2010 20:15:03 +0000</pubDate>
		<dc:creator>Yuka Azuma</dc:creator>
				<category><![CDATA[セレブの小部屋]]></category>
		<category><![CDATA[アート]]></category>
		<category><![CDATA[インタビュー]]></category>
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		<category><![CDATA[映画]]></category>

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塚本晋也は世界中にカルト的なファンを持つ日本人映画監督だ。
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<p>
塚本晋也は世界中にカルト的なファンを持つ日本人映画監督だ。<br />
怒りによって男の体が鉄になるという衝撃作『鉄男』（89年）は、ローマ国際ファンタスティック映画祭のグランプリ受賞作。<br />
そして続編『鉄男II／BODY HAMMER』（92年）もタオルミナ国際映画祭審査員特別賞など多数の賞を受賞。<br />
<br />
世界のフィルムメーカーたちに影響を与え、あのクエンティン・タランティーノも『鉄男』ハリウッド版を製作したいと、塚本監督に名乗り出た。<br />
<br />
ところが、塚本監督は製作・監督・脚本・撮影・照明・美術・編集を自分でやってのけるこだわりのフィルムメーカーで、自分の思い通りの作品を追求したいがためハリウッドからの誘いにのらずに自分で英語版『鉄男』を製作した。<br />
<br />
それが、この新作『鉄男The Bullet Man』である。<br />
<span id="more-2915"></span><br />
<p class="pic"><img src="http://www.nyniche.com/new/wp-content/uploads/2010/06/celeb61_1.jpg" alt="" title="" width="450" height="318" /><br />
『鉄男 THE BULLET MAN』シネマライズ他全国公開中<br />
（C) TETSUO THE BULLET MAN GROUP 2009</p>
<br />
前作の続編でもリメイクでもない、新たな『鉄男』が世界デビューしたのだ。<br />
第42回シッチェス・カタロニア国際映画祭で名誉賞受賞。<br />
また、S・スピルバーグ、G・ルーカス、M・スコセッシなどの選出委員が「最も期待される外国映画」を選出する第1回グリーンプラネット映画賞では「2010年に最も期待される国際アクション映画」受賞に輝いた話題作。現在、日本で公開中だ。<br />
<br />
<p class="pic"><img src="http://www.nyniche.com/new/wp-content/uploads/2010/06/celeb61_2.jpg" alt="" title="" width="450" height="319" /><br />
『鉄男 THE BULLET MAN』　配給：アスミック・エース<br />
（C) TETSUO THE BULLET MAN GROUP 2009</p>
<br />
インダストリアルバンド「ナイン・インチ・ネイルズ」のトレント・レズナーも塚本晋也監督のファンで 、なんとエンディングテーマを提供した。<br />
<br />
この楽曲を織り込むためにエンディングを丸々作り変えた『鉄男The Bullet Man』は４月19日に再完成したばかり。その作品の初上映が、４月25日、ニューヨークのトライベッカ映画祭でのプレミアだった。<br />
『鉄男The Bullet Man』のアメリカ・デビューに、塚本監督と「鉄男」であるアンソニー役を演じたアメリカ人俳優エリック・ボシックが日本から駆けつけた。<br />
<br />
でもじつは、無知な私はトライベッカ映画祭に日本から出展された雄一の作品であるということ以外、何の期待もせずにプレミア会場のイーストビレッジの映画館に足を運んだのだった。<br />
<br />
ところが、このプレミアの日は、私にとって忘れられない衝撃の晩となった。<br />
<br />
<p class="pic"><img src="http://www.nyniche.com/new/wp-content/uploads/2010/06/celeb61_3.jpg" alt="" title="" width="450" height="342" class="alignnone size-full wp-image-2919" /><br />
塚本晋也監督と主演俳優エリック・ボシック<br />
NYで開催されたトライベッカ映画祭プレミア会場にて<br />
（C) TETSUO THE BULLET MAN GROUP 2009</p>
<br />
ハードでスピリチャルなライブコンサートに行ったような衝撃だった。体と魂が震えるような快感。<br />
私はバイオレンス映画は嫌いだし、怖い映画も苦手。なのに、作品の独自のビジョンと音響に感動し、上映後には塚本監督を「先生」と呼んでいた。<br />
どんな大先生であろうとも、自分の学校の教師以外の人を「先生」呼ばわりしたことなど一度もない、ふてぶてしい私がだ。<br />
<br />
上映後には、さらなる衝撃を受けた。<br />
２名の報道員と共に、私は近くのレストランで食事をしながら監督とエリック・ボシックにインタビューをした。<br />
映画では 「ヤツ」という末恐ろしい役柄を演じて私を恐怖に震わせた監督が、じつは気さくで人の良い優しい方だったのもビックリしたが、なによりも驚かされたのは「鉄男」となるアンソニーを演じた主演俳優エリック・ボシックだった。<br />
<br />
アンソニーは日本人とのハーフという設定だが、実際の彼は映画とは全く違う風貌で、れっきとした外人だ。<br />
<br />
でも東京にもう１１年、住んでいて、米国には５年弱しか住んだことがないからか、どうもアメリカ人のバイブが彼からは伝わってこない。<br />
英語の発音もアメリカ人っぽくないし、なんだか不思議なイケメンだなあと思っていると、談話するうちに、もっともっと不思議な側面がでてきた。<br />
<br />
「怒りが増して、兵士相手に自分の武器で戦えば戦うほど、僕はオーガズムを感じる、と脚本に書いてあった。<br />
僕は武器を放つ度にオーガズムを感じるんだ」<br />
<br />
と、彼がコメントを放ったときには、夜も更けており、ワインを飲んでいる私は「オーガズム」という言葉に敏感にニタニタと反応した。<br />
<br />
同席のみんなも「オーガズム！？」と湧いたのだが、彼だけは真面目な顔で「ああ。戦うためのDNAがプログラムされているキャラクターだが、僕はその怒りを押さえて殺さないように努力したのだ」と、話し続ける。<br />
<br />
そして、オーガズムの話が「それは自分にとっては、仏教の教えだった」と、仏教の“四諦の法門”の話へとシフトしていったのだ。<br />
<br />
「人生は苦悩だということ。つまり苦悩の中に生まれ、病んで、苦悩に死ぬ。その苦悩から情熱が生まれる。苦悩から脱したい、というところからね。<br />
それで、瞑想をして精神修行をすることで苦しみは半減されていく。その４つの真理とは、つまり‥‥」<br />
<br />
と、英語で解説しだしたが、ハア？という顔をしている私たちに向かって、彼はいきなり日本語でこう言ったのだ。<br />
<br />
「正しい道あらば、悟りを開く」<br />
<br />
エッー！　突然、このイケメン外人から飛び出してきた日本語に言葉を失っていると、塚本監督が笑って「日本人なんです」と反応。<br />
すると、エリックは「ちょっと英語、説明するのが難しいので、日本語で説明したほうが簡単デス」と、日本語で返した。<br />
<br />
<p class="pic"><img src="http://www.nyniche.com/new/wp-content/uploads/2010/06/celeb61_4.jpg" alt="" title="" width="485" height="604" style="padding-left:5px;" /><br />
鉄男　エリック・ボシック<br />
PHOTO : Tony</p>
<br />
そして、英語に戻ると<br />
「だからアンソニーは人間になる“道”を選ぼうとした。 <br />
怒りを解放する道を選べば、彼は悪魔のカミサマになるのだから」<br />
と、解説し続けた。<br />
<br />
あれ、オーガズムの話はどうなったの、とポカンとした顔で聞いていると、彼は <br />
「その性的な要素は、自然な衝動を反映するものなのだ」と、しめくくった。<br />
<br />
塚本監督が「なんか興味深い話だね。オーガズムじゃなくて、そういう話だったんだねー」と、感心している。<br />
エリックは、控えめな態度で話し続ける。<br />
<br />
「それはつまり、野獣　対　人間のギフトまたは人間の能力。<br />
怒り、憎しみ、オーガズム、復讐、それらは野獣の側面だ。でも高尚な本質は、道を選んでコントロールすることなんだ。<br />
だからアンソニーの選択は、彼の悪魔を愛すること。<br />
僕が思うに、ヤツはアンソニーの一部である暗喩（メタファー）だ。彼はアンソニーの影だ。<br />
どの人間にも“影”の側面がある。ヤツはアンソニー自身の影なんだ。<br />
それを愛して抱擁すれば、彼は一人の人間になれる。そしてまた彼はパワーを得ることができる」<br />
<br />
そのエリックの解釈には、ヤツを演じた監督までもが、その見解に頷いた。<br />
<br />
「いまの話を聞いていると、最初のアンソニーはまだ人間じゃなかったんですね、きっと。<br />
葛藤して悪い人を取り入れたみたいですけど、 やっと“僕”という悪を取り入れて、普通のまっとうな人間、一人の人間に完成したという話かもしれないですね」<br />
と、監督が自分の創作したストーリーを再発見した。<br />
<br />
エリック・ボシック。じつに層の深い男性だ。<br />
「鉄男」を演じるにあたって、スピリチャルな力をつけるために日本各国のお寺を回ったという。<br />
ああ、なんてユニークな役作り。<br />
<br />
今回の役柄は、彼の人生で起きた最も暗く辛かった絶望の体験を彷彿しながら演じなくてはならなかったため、精神的にはかなりのチャレンジだったという。<br />
いったい、彼の人生にはどんな暗黒があったのだろう。<br />
<br />
「僕は人間の影の部分に惹かれるのです」と、目の前で語る男。<br />
<br />
日本ではモデルの仕事をこなしながら暗黒舞踏を本格的に学んだ。<br />
音楽ビデオの監督、素晴らしい感性を持つ写真家としても活躍している。<br />
<br />
<p class="pic"><img src="http://www.nyniche.com/new/wp-content/uploads/2010/06/celeb61_5.jpg" alt="" title="" width="400" height="601" /><br />
東京を基点に写真家としても活躍するエリック・ボシック<br />
PHOTO : Okuyama</p>
<br />
線は細いのに強そうで、スラリとした体つきなのに筋肉があり、静かでありながら野性的。 <br />
私は彼の真面目な顔つきを見つめて思う。 私、この人、好きだ！<br />
<br />
日本の昔のサムライか、近代の武道家か、はたまた『ロード・オブ・ザ・リング』などに出てきそうな中世の騎士。そんな雰囲気をも漂わす男。<br />
そういうロマンチシズムのある役柄を得たら、この人は私だけでなく世界中の女性のハートを制覇するに違いない。<br />
<br />
<br />
Copyright:  2010 Yuka Azuma / あずまゆか<br />
<br />
</p>
<blockquote><p>
写真家／アーチストとしてのエリック・ボシックのサイト<br />
<a href="http://www.mercuriusrex.com/" target="_blank" onclick="urchinTracker('/outgoing/www.mercuriusrex.com/?referer=');">http://www.mercuriusrex.com/</a><br />
</p></blockquote>
<p>
<p class="pic"><object width="480" height="385"><param name="movie" value="http://www.youtube.com/v/IaZ3-1gUeek&#038;hl=ja_JP&#038;fs=1&#038;color1=0xe1600f&#038;color2=0xfebd01"></param><param name="allowFullScreen" value="true"></param><param name="allowscriptaccess" value="always"></param><embed src="http://www.youtube.com/v/IaZ3-1gUeek&#038;hl=ja_JP&#038;fs=1&#038;color1=0xe1600f&#038;color2=0xfebd01" type="application/x-shockwave-flash" allowscriptaccess="always" allowfullscreen="true" width="480" height="385"></embed></object></p>
<br />
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