ここマンハッタンは大西洋に注ぐハドソン川とイーストリバーに挟まれた河口の小さな島というか、大きな中州。
ビルの谷間のミッドタウンからでも、地下鉄にひょいと乗れば、小一時間で荒波がドドーンと打ち寄せる大西洋に着きます。
釣り好きには絶好の地の利なのでございましょう。我が社には釣りバカ日誌のハマちゃんよろしく、夜明け前に起きて、ひと釣りしてから出勤してくる太公望がおります。
今どきはアングラーとお呼びした方がよろしいのでしょうが、やっぱ我が社のハマちゃんは「太公望」の方がお似合いです。
さて、心優しい太公望氏は、手にかけたお魚を気前よく同僚に振る舞ってくれます。
私は釣りをしませんが、おこぼれにあずかるシーズンがやってくるのが心待ちで仕方がございません。
ハマちゃんがビニール袋をぶら下げて出勤してくると、「おっ、今晩は刺身で一杯じゃんか!」と、朝から仕事そっちのけです。
この季節はヒラメやホウボウがよくかかるのだそうですが、今年はさっぱりだとぼやいておられました。が、そこは名人、ちゃんとヒラメのお裾分けがやってきました。
この日、同僚とのジャンケン争奪戦に見事勝利して獲得したのが、写真のヒラメです。小型とのことですが、私には充分大物です。

捌き方をググって、何回も読み返して頭に叩き込みました。ウロコを落とす金たわしと日本から運んで来た出刃包丁が大活躍。

見よう見まねで5枚におろし、半身はお刺身に、残りはフライパンで焼いて冷凍です。
実は、薄造りにしたかったのですが、そこは素人料理、厚さも大きさもマチマチで、縁側もいっしょに団子造り(?)になっちゃいました。どうです!

身がコリコリして、大西洋のヒラメは美味しゅうございました。
命をいただくのですから、中骨も頭も残さず潮汁に。
というより、一尾物を自分で捌いてみると、捨ててしまうのが惜しくなりますねぇ。
骨の回りの身まで、しごいて啜っていただきました。

冷蔵庫に入れておいた残りのおつゆが、何と!中骨ゼリー、見事な煮こごりです。
2日連続でコラーゲンたっぷりの美肌ヒラメ料理で我が家の食卓は賑わいました。
ヒラメってさっぱりしたお魚ですのに、こんなにゼラチン質があったかとびっくり仰天。
まっこと、ごちそうさまでございました。
ところで、ニューヨークで釣りをするには州が決めたルールに従わなければいけないそうです。ホームページに
スポーツフィッシング・ガイドラインのpdfがありました。結構きびちーー内容だなぁ。
(何しろ100ページ以上の長編なので、全訳ご紹介できない不親切をご容赦)

釣りには有料のライセンスも必要だそうですので、ご注意を。
それと、持ち帰っていいサイズや数量、釣って食べてもいい魚が場所ごとに、説明されています。
「食べるのも1ヶ月に1回にしとけ!」とか「1週間に1回なら食べてもいいぞ!」とか懇切丁寧にリストアップしてあります。
このライセンスやルールは資源保護の為でもあるらしいのです。
ご興味のある方は
こちらもご覧あれ。
さてさて、我が社のハマちゃん!次はホウボウを待っておりますぞ。