今年5月に発売されたNew York Magazineの表紙を飾った個性的なアパートメントがある。
エキストリーム・デコールという特集にふさわしく、壁からベッドまでペインティングされたエキストリームなインテリアだ。

ニューヨーク・マガジン5月2日号に大きく取りあげられたシルビア・ヘイセル
ここに住むのが、この独特の内装を手がけたデザイナーのシルビア・ヘイセル(Sylvia Heisel)さん。
彼女は20年以上にもわたってファッション、空間デザイン、アートに関わってきているマルチタレント・デザイナーとして知られている。

シルビア・ヘイセルさんは17歳の時からNYに住み、97年からCFDAのメンバー。
ファッションデザイナーとしてのスタートを切ったのは19歳の時。
自分で作ったコートがヘンリ・ベンデルのバイヤーの目に止まって発注を受け、さらに現ヴォーグ編集長であるアナ・ウィンターがシルビアについて記事をニューヨーク・マガジンに書いてくれたことから、ファッションへのキャリアが拓けた。
そしてミュージカル映画「Bloodhounds of Broadway」ではマドンナの衣装を手がけ、またアート界の巨匠マシュー・バーニーとも働いて彼の初めての映画でコスチュームを担当するなど、ジャンルのカテゴリを超えた活動を続けてきている。

2011秋冬コレクションより
シルビアのシグネチャーともいえるペインティングと同じ柄のドレス
彼女が手がけるブランド「シルビア・ヘイセル」はクチュールコレクションを中心に、30~50代の女性向けのハイエンドなRTWも提案するブランドであり、今年からブライダルのラインもローンチ。
アヴァンギャルドとエレガントをテーマにデザインを行っていて、シンプルな仕立ての中で生地使いの独特なコレクションだ。
「ファッションは私たちの生活を魅力的にするべきであり、私たちを美で取り囲むべきもの」という哲学を持つシルビアは、服から空間まで一貫して同じ美意識で取り組んでいるといえる。
トレンドに左右されず、シンプルでありながら美しいシルエットの服を着たいというエレガント層にお勧めしたい。

クチュール、コレクション、ブライドのラインを手がけるシルビア・ヘイセル。
こちらはクチュールの作品。シェイプが美しい。
そんなシルビアのコレクションのなかで、今回注目したいのは白いシャツのシリーズだ。
こちらはシンプルな白いシャツでありながら、腰回りにフリルをもたせたり、背中にたっぷりとタックを取ったり、シルビアらしく形に工夫を凝らしたデザインが特徴となっている。
Tシャツほどカジュアルにならず、大人の気取らないシックさを保ちながら、値段は150~180ドル程度と手頃なのも魅力的。

2011秋冬コレクション 洗い晒しで着こなす白シャツの魅力。
また腰までを覆う形が多いので、レギンスやスキニージーンズに合わせながら、気になる腰回りをカバーしたい女性にもお勧めできる。
そして洗い晒しの風合いを大切にしているので、手入れもやさしい。
フリルやタックの入ったシャツはアイロンが面倒になりがちだが、こちらはノーアイロンの風合いでカジュアルに着こなして欲しい。

胸の下で切り替えたスタイルのシャツ。
たっぷりとしたボリュームがエレガントで着こなしやすい。
後ろ身頃が長くなっていてヒップをカバー。
PHOTO : Eri Ikeyama

こちらはバックのデザインに特徴があるシャツ。
美しいギャザーで、子どもっぽくならない大人のカジュアルを演出。
PHOTO : Eri Ikeyama
着心地のよさを楽しみながら、アーティスティックな感性をまとえるシルビア・ヘイセルの白シャツ。
この秋からデビューするので、ぜひ注目を。
全米で展開されているので、ショップの詳細はオンラインにてどうぞ。
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